国公立大学と私立大学の違い12選|就職・ゼミ・サークル・合格可能性

 

今回は『国公立大学と私立大学の違い12選|就職・ゼミ・サークル・合格可能性』について紹介します。

 

大学受験生の中には、国公立大学と私立大学のどちらに進学するべきかで悩んでいる人もいるでしょう。

 

その時に、国立大学を選択した時と私立大学を選択した時で将来的にどのような差が出るのかを把握していなければ、後悔する可能性があります。

 

そこで今回は、国公立大学と私立大学の将来的な違いも含めて紹介したいと思います。

 

 

大学受験における国公立大学と私立大学の違い

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  1. 受験に使用する教科数
  2. 表記されている偏差値
  3. 受験可能な大学の数

 

1.受験に使用する教科数

【国公立大学の場合】

  • センター試験(共通テスト)も受験するため、5教科の勉強が必要

【私立大学の場合】

  • センター試験(共通テスト)が関係ないので、3教科の勉強で良い

 

多くの人の場合は国公立大学と私立大学を併願すると思うので、5教科勉強することになると思います。

 

一方で、私立大学のみを考えている人の場合、自身が受験する私立大学の受験科目だけ勉強すれば対策できます。

 

また、同ランクの私立大学と国公立大学の問題レベルは同レベルです。

 

『私立は受験科目数が少ないから問題が難しめに設定されている』と思われがちですが、そんなことはありません。

 

そのため、国公立の方が基本的に勉強時間と手間がかかります。

 

つまり、勉強量と合格可能性を考えると、私立大学の方が時間的効率がいいです。

 

2.表記されている偏差値

【国公立大学の場合】

  • 受験者の実力のレベルは表記偏差値と対応

【私立大学の場合】

  • 受験者の実力レベルは表記偏差値マイナス5と対応

【例】

  • 国公立大学の表記偏差値が60、私立大学の表記偏差値が65の場合は、両大学同レベル

 

国公立大学の場合、センター試験(共通テスト)を受験しなければなりません

 

そして、結果が悪ければ、志望大学を受けられなくなります。

 

そのため、国公立大学の受験者は、ある一定のレベルの学力が保たれています

 

一方で、私立大学はセンター試験(共通テスト)を受けなくとも、入試を受けることができます

 

つまり、どんなに学力が低かろうと、お金さえ払って申し込めば誰でも受験ができるのです。

 

そのため、受験者のレベルは上から下までピンキリです。

 

上記のことから、国公立大学は受験者の学力の平均が高く、私立大学は受験者の学力の平均が低い傾向があります。

 

また、偏差値は平均から離れれば離れるほど高く(低く)出ます。

 

国公立受験者の場合、全体の基礎学力の平均が高いため、上位の大学であろうと偏差値が低めに出ます。

 

一方で私立受験者の場合、全体の基礎学力の平均が低いため、上位の大学の偏差値が高めに出ます。

 

これが、同ランクの大学であっても、私立大学の方が国公立大学よりも偏差値が高く出てしまう理由です。

 

つまり、同じ偏差値の場合、国公立→私立の合格は可能ですが、私立→国公立の合格は難しいと言えます。

 

3.受験可能な大学の数

【国公立大学の場合】

  • 前期1校、中期1校、後期1校

【私立大学の場合】

  • 受験日程さえ被らなければいくらでも受験可能

 

国公立の場合は、受験日程が被っているため、前期1校、中期1校、後期1校が限界です。

 

一方で私立大学の場合は、日程さえ被らなければいくらでも受けることが可能です。

 

そのため、合格を勝ち取るチャンスは私立大学の方が多いです。

 

大学(大学院)における国公立大学と私立大学の違い

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  1. 学力
  2. 学費
  3. 人数
  4. 学部数
  5. サークルや部活数
  6. 研究やゼミ
  7. 大学構内のクオリティ

 

1.学力

【国公立大学の場合】

  • 平均的に学力が高い傾向

【私立大学の場合】

  • トップ層は学力が非常に高いが、下の層も多く、学力の幅が大きい

 

国公立大学の場合はセンター試験(共通テスト)があるので、平均的に全員学力が高いです。

 

一方で私立大学の場合は、トップ層は国公立に負けないぐらい学力が高い一方で、学力が低い人も多くいます。

 

特に、高等部からそのままエスカレーターで進学した人や、推薦入試の人は、一般入試組に比べると学力が大きく劣る傾向があります。

 

にもかかわらずレベルを統一しなければならないことから、授業などの質は国公立大学に比べると劣る傾向があります。

 

2.学費

【国公立大学の場合】

  • 年間60万円ほど

【私立大学の場合】

  • 年間100万円ほど~

 

3.人数

【国公立大学の場合】

  • 1学年2500人ほど

【私立大学の場合】

  • 1学年8000人ほど

 

4.学部数

【国公立大学の場合】

  • 約10学部15学科ほど

【私立大学の場合】

  • 約10学部15学科ほど

 

学部学科の数に関しては、国公立と私立でそれほど差はありません。

 

5.サークルや部活数

【国公立大学の場合】

  • 100団体ほど

【私立大学の場合】

  • 500団体ほど

 

私立大学は、大学自体の人数は国公立大学の3倍ほどですが、サークルや部活の数は5倍近く存在します。

 

これは、インカレサークルの多さの違いですね。

 

国公立大学に比べて、私立大学はつながりが強いです。

 

そのため、必然的に国公立大学よりもインカレサークルの数が多くなります。

 

色んなサークルを回ってみたい人は、私立大学の方が楽しめるかもしれませんね。

 

6.研究やゼミ

【国公立大学の場合】

  • 研究室やゼミに所属する人数が適度であるため、研究や調査に集中できる

※1研究室(ゼミ)あたり約10~20人程

【私立大学の場合】

  • 研究室やゼミに所属する人数が過剰であるため、研究や調査が疎かになる

※1研究室(ゼミ)あたり約30~50人程

 

国公立大学の場合、研究室やゼミに所属する人数が適度なので、1人1テーマで研究やゼミに集中できます

 

一方で私立大学の場合、研究室やゼミに所属する人数が非常に多いので、1つの研究やテーマを複数人で行ないます

 

また、1人が研究している間、他の同じテーマの人は就職活動をするという、役割分担が発生するところも多いです。

 

そのため、研究力や調査力は、国公立大学の学生の方が圧倒的に成長しやすいです。

 

さらに国公立大学の場合は、国から研究費用が割り当てられるため、その研究費用で比較的自由に研究を行なうことができます。

 

7.大学構内のクオリティ

【国公立大学の場合】

  • 構内は広いが比較的古い傾向あり

【私立大学の場合】

  • 構内は狭いが比較的新しい傾向あり

 

国公立大学の場合、構内は非常に広いです。

 

一般の人々の公園になったりもするほどです。

 

ただ、国のお金で運営しているので、構内施設のクオリティ等は私立大学に劣ります

 

一方で私立大学の場合、予算はその大学自身から出ます。

 

学費が高いため、入学者数を確保できている私立大学の場合は予算もたくさんあります。

 

つまり、構内施設など、教育と直接関係のない環境にも、自身の裁量でお金をかけることができます。

 

そのため、私立大学の構内のクオリティは基本的に高い傾向があります。

 

就職活動における国公立大学と私立大学の違い

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就職活動に関しては、国公立と私立の違いだけでなく、理系なのか文系なのかによっても異なってきます。

 

理系の場合

【国公立大学の場合】

  • 私立大学に比べて就職活動が有利である傾向

【私立大学の場合】

  • 国公立大学に比べて就職活動が不利である傾向

 

理系の場合は、研究力や調査力、論理的思考力などの理系的素養が求められます

 

これらの能力は、研究をしっかりと行なうことができたかどうかで異なってきます。

 

そのため、企業は 『学生時代に研究に注力してきた』国公立大学の学生を好む傾向があります。

 

特に、研究職や理系職と言われる職業は、この傾向が非常に強いです。

 

また、理系の場合は研究力や思考力が問われるので、学歴よりも本人の実力を試されることの方が多いです。

 

文系の場合

  • 国公立大学も私立大学もほとんど就職活動に差はない

※入る企業に見合った『学歴(知名度・大学偏差値など)』の方が重要

 

文系の場合は、国公立も私立もそれほど変わりません。

 

ゼミ内容が理系寄りの大学(一橋大学など)の場合は優遇される傾向がありますが、そうでない場合はそれほど変わりません。

 

それ以上に、文系の場合は『学歴』が見られる傾向があります。

 

入ろうとしている企業に同じ学歴の人間がどれだけいるかで、その大学からの採用枠の多さが変わることもあります。

 

 

国公立大学と私立大学どちらに進学するべき?

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  • 理系であれば国公立大学への進学をオススメする
  • 文系であれば、国公立と私立どちらに進学しても学費以外はそれほど変わらない

 

国公立大学と私立大学には、それぞれに良さがあります。

 

そのため、今回紹介したうちのどの要素に重きを置くかによって選択は変わってくると思います。

 

人によって大切にしたい要素は異なるので、自分が譲れない項目が多いほうを選ぶと良いでしょう。

 

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