今回は『大学受験で落ちないための滑り止め大学の選び方4選|滑る受験生には特徴がある』について紹介します。
ほとんどの大学受験生は、第一志望大学だけでなく滑り止めの大学も受験するでしょう。
しかし、毎年その滑り止めの大学すらも落ちる受験生が結構います。
これは多くの場合、滑り止め大学の選び方ミスが原因です。
まさか自分が全落ちすることはないだろうと思っているかもしれませんが、そのまさかが自分に襲い掛かります。
私も現役時にそのような甘い考えを持っていたところ、全落ちしました。
そうならないためにも、皆さんは今のうちから滑らない滑り止めの選び方を知っておきましょう。
滑り止めの大学すらも落ちる大学受験生の特徴
【滑り止めに落ちる人の特徴】
- 滑り止め大学を見下し過ぎている
- 自分の学力を過信しすぎている(滑り止めのレベルが高すぎる)
- ”自分が全落ちするわけない”と受験を甘く見ている
もしこれらの特徴のどれかに少しでも該当するのであれば、今一度自分に喝を入れてあげた方が身のためです。
全落ちした後はもう何をどうもがこうと、浪人するか受験を諦めて就職するかしかないですから。
以下は滑り止め大学にすら落ちた、全落ち経験者の実話です。
【Aさんの場合】
12校目の不合格が決まりました。模試の偏差値は60ちょっとで、受けた大学は全てA判定でした。
それなのに、偏差値45の大学にも落ちました。 大学がこんなに難しいなんて知りませんでした。
【Bさんの場合】
大学全落ちしました。まさか自分がこんなことになるなんて思ってもみませんでした。
滑り止めにさえも滑り止まらず、そもそも滑り止めにする大学を失敗しました。
模試でずっとA判定だったからって滑り止めにするべきじゃなかったです。
【Cさんの場合】
大学受験に全落ちしました。
早慶志望でMARCH1つしか受けてないのですがそのMARCHすら落ちて受験終わってからベッドの上から起き上がれません。
大学受験では、『まさか』が自分の身に起こり得ます。
是非、私を含めた過去の全落ち経験者の嘆きを反面教師にしてみてください。
筆者が滑り止め大学すらも落ちた時の話
【筆者の現役時の受験大学】
- 前期:東京工業大学
- 後期:東京農工大
- 滑り止め:東京理科大(模試でA~B判定)
現役時の私は、正直受験をなめていました。
”東工大受験生の滑り止めは理科大ってよく聞くし、理科大は受かるだろう”となめてかかっていたのです。
しかし、受験はそんなに甘くありませんでした。
理科大の記述入試を受けに行ったのですが、なんと試験の難易度が想像の何倍も高かったのです。
東工大の入試対策をしているからいけるだろうと思っていたのですが、全然解くことができませんでした。
結果は、当然不合格です。
そして、本命の東工大、後期の農工大も当たり前ながら落ちました。
こうして、現役時の私は全受験大学に落ちました。
頭では油断と過信は良くないと分かっていたのですが、無意識のうちに滑り止め大学を見下していたのです。
私含め、先ほど全落ちした人たちも、”まさか自分が滑り止め大学に落ちるなんて”と思っていたでしょう。
しかし、そのまさかが自分に降りかかるのが大学受験です。
皆さんには、今一度自分事として捉えてもらい、事前に全落ちという最悪の事態を回避していただきたいと思います。
大学受験で滑らないための滑り止め大学の選び方
滑り止め大学の選び方は、その大学がセンター試験(共通テスト)の得点を考慮するかどうかによって変わってきます。
①センター利用がある私立大学を滑り止めにする場合
- センター(共通テスト)利用で確実に合格する大学を最後の砦の1校として選ぶこと
センター(共通テスト)利用は、大学によって必要な科目が異なるので、自分の高得点の科目だけを組み合わせて出すこともできます。
そのため、滑り止め大学の偏差値をできるだけ上げることができます。
センター利用で確実に受かる大学があるのとないのでは、安心感がかなり違います。
安心感は記述入試のパフォーマンスにも影響してくるので、確実な滑り止めを作っておくとかなり有利です。
②記述入試の私立大学を滑り止めにする場合
第一志望大学の模試判定がA~Bの人
- 第一志望大学の偏差値-5~7の私立大学を1校滑り止めとすること
第一志望大学の模試判定がCの人
- 第一志望大学の偏差値-8~10の私立大学を滑り止めとすること
第一志望大学の模試判定がDの人
- 第一志望大学の偏差値-10~12の私立大学を滑り止めとすること
第一志望大学の模試判定がEの人
- 第一志望大学の偏差値-12~15の私立大学を滑り止めとすること
記述入試の私立大学を滑り止めにする場合は、自分で会場まで直接試験を受けに行かなければなりません。
これは、その年の問題との相性や、その時の精神状態などにより結果が大きく左右されます。
そのため、どこまで行っても『確実』な滑り止めにはなり得ません。
どうしても浪人したくない人の場合は、上記に従って『最低ラインの滑り止め1校』を選ぶと良いでしょう。
③センター得点をあまり含まない後期国立大を滑り止めにする場合
第一志望大学の模試判定がA~Bの人
- 第一志望大学の偏差値-7~9の大学を滑り止めとすること
第一志望大学の模試判定がCの人
- 第一志望大学の偏差値-10~12の大学を滑り止めとすること
第一志望大学の模試判定がDの人
- 第一志望大学の偏差値-13~15の大学を滑り止めとすること
第一志望大学の模試判定がEの人
- 第一志望大学の偏差値-16~18の大学を滑り止めとすること
第一志望の偏差値が62以下の場合は、この値の半分の下げ幅で下げてください。
センター(共通テスト)得点があまり考慮されない後期国立大は危険です。
前期落ちの優秀な生徒が上から下に流れ込んできます。
油断していると、流れ込んできた優秀な生徒や、最後に成績が伸びたやる気のある生徒に押しのけられます。
そのため、1発の記述試験勝負の後期国立大を滑り止めにする場合は、偏差値を大きく下げる必要があります。
④センター得点を多めに含む後期国立大を滑り止めにする場合
- センター(共通テスト)得点がA判定の大学を滑り止めの大学として選ぶこと
後期の国公立は、優秀な受験生が一気に流れ込んできます。
そのため、センター得点がB寄りのA判定の人でも落ちたりすることがあります。
もし後期の国公立大学を滑り止めとするのであれば、最低でもセンター得点がA判定ないと確実ではありません。
以上が、『確実な最低限の滑り止め1校』を選ぶ基準です。
上記①~④のどれか1つののパターンで、最低限の滑り止めを1校作っておくと、気持ちがかなり違います。
★ 滑り止め大学を受ける際の注意点
- 自分で会場に受けに行く滑り止め大学は2校~3校で留めておくこと
- これ以上受けると、受験に必要な勉強時間が減って本命や他の大学に落ちる可能性が上がる
大学受験で落ちないための滑り止め大学の選び方まとめ
- 滑り止め大学や受験を甘く見ていると本当に全落ちする可能性がある
- センター利用(共通テスト利用)があれば、出したら受かる大学を1校滑り止めにする
- センター利用がなければ、偏差値を大きく下げた大学を滑り止めにする
- 自分で会場に受けに行く併願・滑り止め大学は2~3校で抑えておく
以上が『全落ち』しないための併願・滑り止めの大学の選び方です。
その人にとって第一志望以外の大学が役立つかどうかは、その人にしか分かりません。
そしてその人は、実際に第一志望以外の大学に入って経験してみないと、役に立ったかどうかなんて判断できません。
滑り止めを恥じることなんて一切ないので、堂々と滑り止め大学を設定して、もし他がダメだったとしても堂々と滑り止め大学に進学しましょう。