今回は『家系ラーメンと二郎系ラーメンのどちらがより健康的なのか』について検証したいと思います。
定期的に無性に食べたくなるラーメン。
お酒を飲んだ後は、必ずラーメンでしめるという人もいるでしょう。
ただ、不健康なイメージがあり、食べ終わった後にはどこか罪悪感を感じている自分がいますよね。
そこで今回は、ラーメン界の代表とも言える「家系ラーメン」「二郎系ラーメン」のどちらがより健康的なのかを、データで検証してみました。
目次
家系ラーメンと二郎系ラーメンの成分比較
二郎系ラーメンの場合
条件
- 量は並盛
- 豚・野菜・ニンニク・脂増し
- スープまで飲み干した時の成分
成分
- エネルギー:1599kcal
- タンパク質:47.5g
- 脂質:107.2g
- 炭水化物:94.7g
- カリウム:1068mg
- カルシウム:115mg
- ビタミンB1:1.53mg
- ビタミンB2:0.41mg
- ビタミンC:23mg
- 飽和脂肪酸:40.5g
- 食塩量:4.6g
家系ラーメン
条件
- 量は並盛
- スープも飲み干した時の成分
成分
- エネルギー:535kcal
- タンパク質:17.9g
- 脂質:24.9g
- 炭水化物:59.8g
- カルシウム:67mg
- 鉄:1.6mg
- ビタミンA:114μg
- ビタミンE:3.4mg
- ビタミンB1:0.23mg
- ビタミンB2:0.2mg
- ビタミンC:11mg
- 食物繊維:4.3g
- 飽和脂肪酸:3.06g
- 塩分:6.5g
見事なくらい、二郎系ラーメンがすべての成分量で上回っています。
これは単純に、家系ラーメンの並盛と二郎系ラーメンの並盛の量が大幅に異なるのが原因です。
では、成分ごとに健康評価をしてみましょう。
成分ごとの健康度分析
エネルギー
- 家系ラーメンの場合:535kcal
- 二郎系ラーメンの場合:1599kcal
一日の摂取目安
- 男性:2600kcal
- 女性:2000kcal
家系ラーメンに比べて、二郎系ラーメンの方が3倍ほどカロリーが高いです。
カロリーだけ見ると、二郎系ラーメンは太る原因でしかありません。
しかし、カロリーは単なる熱変換時の単位でしかないため、実際に体内で脂肪になりやすいかどうかは、カロリーだけでは判断できません。
そのため、炭水化物や脂質など、さまざまな成分を同時に比較することで、脂肪のつきやすさを分析します。
タンパク質
- 家系ラーメンの場合:17.9g
- 二郎系ラーメンの場合:47.5g
一日の摂取目安
- 男性:65g(体重65kg)
- 女性:45g(体重45kg)
タンパク質についても、家系ラーメンに比べて二郎系ラーメンの方が3倍ほど多いです。
タンパク質は、肌のターンオーバーの促進や、筋肉増強にも効果的なポジティブなイメージがあります。
しかし、実はタンパク質を摂り過ぎると、少し困ったことがあるのです。
脂質
- 家系ラーメンの場合:24.9g
- 二郎系ラーメンの場合:107.2g
一日の摂取目安
- 男性:70g
- 女性:55g
脂質の量については、二郎系ラーメンの場合、1杯だけで一日の摂取の目安を超えています。
脂質は悪い成分のイメージがありますが、糖質の量をしっかりと考慮したうえで多めにとる分には、健康を害しません。
炭水化物
家系ラーメンの場合:59.8g
二郎系ラーメンの場合:94.7g
一日の摂取目安
- 男性:325g(体重65kg)
- 女性:225g(体重45kg)
炭水化物の量に関しては、驚いたことにそれほど多くありません。
一日の摂取の目安を考慮しても、一般的な1食分の炭水化物の量と言えます。
カリウム
- 二郎系ラーメン:1068mg
※家系ラーメンに関しては記載なし
一日の摂取目安量:3510mg
家系ラーメンについては記載がなかったのですが、0mgということはないので、おそらく400mgほどでしょう。
カリウムは血流を促進する効果がありますが、過剰に摂取をしすぎると危険です。
体内の「ナトリウムイオン」と「カリウムイオン」の濃度のバランスが崩れ、最悪の場合は死に至ることもあるほどです。
とは言っても、二郎系ラーメンのカリウムの量については理想的な1食分の量なので、特に問題ありません。
ビタミンC
- 家系ラーメンの場合:11mg
- 二郎系ラーメンの場合:23mg
一日の摂取目安:100mg
ビタミンCには「抗酸化作用」と「メラニン合成の抑制作用」があるため、アンチエイジング効果、そして色白効果があります。
1日の摂取目安量が100mgなので、家系ラーメンも二郎系ラーメンもやや少ないです。
そのため、ラーメンだけでなく、追加で野菜などを摂取する必要があります。
塩分
- 家系ラーメンの場合:6.5g
- 二郎系ラーメンの場合:4.6g
一日の摂取目安
- 男性:8.0g
- 女性:7.0g
ラーメンが健康に良くないと言われる大きな理由の一つは塩分量です。
なんと、家系ラーメンに関しては、たったの1杯で一日の摂取量の目安に達します。
塩分をとり過ぎてしまった場合は、「水分」と「カリウム」の摂取量を増やして、『水分:ナトリウムイオン:カリウム』の濃度バランスを整えれば、ある程度は改善できます。
とはいえ、摂り過ぎないに越したことはありません。
ビタミンB1やB2に関して
ビタミンB1は、「糖質を代謝してエネルギーに変換するときに必要な成分」です。
ビタミンB2は、「糖・タンパク質・脂質などを代謝するときに必要な補酵素」なので、代謝を促進する効果があります。
これらに関しては、最低限の量が存在していれば問題ないので、それほど気にしなくて大丈夫です
食べ進めている時の心理分析
今となっては、ひとことで「健康」と言っても、さまざまな種類があります。
ここでいう健康とは、「精神的な健康」です。
つまり、家系ラーメンを食べている時の気持ちと、二郎系ラーメンを食べている時の気持ちのうち、どちらがより精神的な健康に影響をあたえるのか、ということです。
大変恐縮ながら、この心理分析については、私の主観での判断となります(n=1)。
家系ラーメンの場合
- まずはスープを一口 幸せ度★★★
- 麺を勢いよくすする 幸せ度★★
- ニンニク等をトッピング 幸せ度★
- よく混ぜて一気に麺をすする 幸せ度★★★★
- 海苔にスープをしみこませる 幸せ度★★
- 白ご飯と共に一気にかきこむ 幸せ度★★★★
二郎系ラーメンの場合
- とりあえずモヤシを一口 幸せ度★
- モヤシに醤油をぶっかけ 幸せ度★★★
- 早めに豚に取り掛かる 幸せ度★★★★
- 麺を一気に口へ入れる 幸せ度★★★★
- 辛揚等があればトッピング 幸せ度★★★
- 最後の方はもはや格闘 幸せ度★
私の個人的なイメージですが、家系ラーメンは「亀」であり、二郎系ラーメンは「ウサギ」です。
私の場合、家系ラーメンは薬味を追加したり、のりにスープをしみこませてご飯にのせて食べたりと、ゆっくりいろいろと試しながら食べ進めます。
一方で、二郎系ラーメンはいかに勢いよく口にかきこみ、最後まで食べきるかの勝負です。
というわけで、私の場合は、ゆっくりと楽しめる家系ラーメンの方がすこしだけ幸せな気持ちで終わります。
※個人の見解ですので、ガチ勢の皆さまも笑顔で見守ってくださると幸いです
結論
糖質や脂質の量を考えなければ、二郎系ラーメンの方がすこしだけ健康的です。家系ラーメンは塩分量が多いため、長期的に食べ続けると高血圧になります。
非常につまらない結論ですが、正直なところどちらも大差はありません。
しかし、「味薄め」「脂少なめ」で注文をすれば、家系ラーメンは健康的に食べることができます。
ここに野菜ジュースでもつければ、それなりに健康的な成分を摂取しながら、ラーメンを楽しむことができるでしょう。
今回の検証から、ラーメンを食べるときのオススメを以下に書きました。
オススメの食べ方
- 脂は少なめ
- 味薄め
- 並盛
- 野菜ジュースを1本飲む