今回は『最下位から2年間の独学で偏差値を30上げて東工大に合格した勉強術』について紹介します。
私はこの勉強術のおかげで、2年間で偏差値を39から69に上げ、東京工業大学に逆転合格しました。
そこで、私が学年一の落ちこぼれから逆転できた秘訣と、実際の経験談を紹介したいと思います。
目次
東工大受験を始める前の筆者の成績状況
中学時代の筆者の成績
- 学年最下位の成績を連発
- 高校進学の危機で呼び出し
私は中高一貫校に通っていたのですが、その時の私はテストで最下位を連発していました。
そのせいもあり、ある時教頭から直々にお呼び出しがかかり、教頭室で『教頭・担任・親・私』の四者面談が開かれました。
そして教頭の口から一言「このままでは中高一貫校と言えど高校に上がれないよ。次のテストの結果次第では退学してもらう」と。
高校時代の筆者の成績
【英語】
- SVOが分からない
- 英単語はappleが唯一書ける
【数学】
- 簡単な因数分解すらできない
【化学】
- Hが水素、Oが酸素ということ以外知らなかった
- ”すいへーりーべーぼくのふね”すら聞いたことない
【物理】
- 運動方程式すら聞いたことがない
【国語】
- 古典や漢文に関しては知識が皆無
中学生の頃の調子のままで、勉強を一切せずに高校二年の冬を迎えた私の成績状況は悲惨でした。
私は理系選択だったのですが、文系選択者よりも理系科目ができませんでした。
2年間の独学で東工大に逆転合格する秘訣
- 達成時のポジティブなイメージを持つこと
達成時のポジティブなイメージが重要な理由
- 合格後のポジティブなイメージは逆転合格に必須だから
達成できた時のポジティブなイメージを持っているのと持っていないのとでは、成長速度が大きく異なります。
例えば私の場合、「東工大に合格できれば、男からは尊敬のまなざし、女からはモテモテ」というポジティブなイメージを持っていました。
この程度のポジティブなイメージでも頑張るきっかけになったりするので、合格後のポジティブなイメージを持つことは重要です。
2年間の独学で東工大に逆転合格する勉強術
- 勉強へのやる気を発揮して勉強を習慣化する
勉強へのやる気を習慣化するための完全マップ
- 自分の志望校を「親・教師・同級生」に宣言
- 最初はだれも本気にしてくれない
- 本気で志望している勉強姿を見せる
- 周りが本気度に疑いを持たなくなる
- 成績の悪い人間が難関大を目指すことを許せない人も出現
- バカにされたり、プレッシャーを与えられる(ムチ)
- 悔しさ(ムチ)、合格後のポジティブなビジョン(アメ)が芽生え、本気で勉強するようになる
上記の手順は、私が受験開始時に行なって実際に勉強のやる気・習慣化に繋がった方法です。
先ほどの「合格した時のポジティブなイメージ」を思い出してください。
今回、この「ポジティブなイメージ」を”アメ”だと仮定します。
いくら素晴らしいポジティブなイメージを持っているからといって、”アメ”だけでは努力を継続することは難しいです。
なぜなら、”アメ”は手に入れることを諦めても誰からも責められることはないし、失うものもないからです。
そこで、勉強のやる気を出すために絶対に必要なもう一つの道具”ムチ”も同時に用意しましょう。
この方法は、自分のメンタルも多少犠牲になるので覚悟が必要ですが、効果は抜群です。
2年間の独学で偏差値を30上げる勉強プラン
受験開始から受験終了までの、実際の私の偏差値を30上げた勉強プランを紹介します。
受験勉強開始から1ケ月目
- イスに座って長時間好きなことをする練習
私は今まで長時間イスに座って勉強をした経験がありませんでした。
それどころか、長時間おとなしくイスに座っていること自体とても苦手でした。
そこで私は、長時間椅子に座ることに慣れるために、椅子に座って10時間好きなことをすることから始めました。
この1か月間のお楽しみ特訓のおかげで、長時間イスに座ることにある程度慣れました。
2ケ月目から5ケ月目
- 『英語』と『数学』をメインに勉強開始
この二科目は早めに手をつけておかないと取り返しのつかないことになります。
そのため、まず最初は英語と数学をメインに勉強し始めてください。
英語
- 英語は中学1年生レベルからやり直し
英語は中学1年生レベル(This is a pen)からやり直しました。
英語の勉強法に関しては、以下の記事をご覧ください。
数学
- 高校1年生の教材から勉強開始
数学に関しては、高校1年生の教材から始めました。
大学受験数学で必要な内容は、高校1年~3年の教材に集約されており、これらで網羅できるためです。
数学の勉強法は以下の記事で詳細に取り上げています。
【勉強時間の参考】
- 英語:5時間
- 数学:6時間
6ケ月目から8ケ月目
- 『物理』と『化学』をメインに勉強開始
最初の4ケ月間で英語と数学の最低限の知識は身につきます。
そのため、英語と数学は忘れない程度に少しずつ演習する一方で、次は物理と化学に注力してください。
最初から全科目まんべんなく勉強すると、1科目あたりの勉強時間が減ることになります。
すると、参考書を1周するまでに時間がかかり、昔の内容を忘れていく上に2周目を開始するのが遅れるため、かなり非効率です。
物理・化学
物理と化学の勉強法に関しても、下記で紹介しています。
【勉強時間の参考】
- 英語:1時間
- 数学:1時間
- 物理:4時間
- 化学:4時間
9ケ月目から11ケ月目
- 英語、数学、物理、化学をまんべんなく勉強
この時点で、4科目の最低限の基礎は出来上がっています。
ここでいう最低限の基礎とは、共通テスト8割レベルです。
この時期からは、今まで通りの基礎固めに加えて、二次試験対策も始めました。
二次試験対策に関しては、先ほど紹介した各科目の勉強法の記事をご参考ください。
【勉強時間の参考】
- 英語:3時間
- 数学:4時間
- 物理:2時間
- 化学:2時間
12ケ月目から13ケ月目
- センター(共通テスト)対策として『国語』と『地理』の勉強開始
また、理数科目と英語に関しても同時にセンター対策を始めました。
ここまでで紹介した勉強法を継続していれば『英語・数学・物理・化学』に関しては、対策をしなくても9割を取る力がついています。
あとはひたすら共通テストの問題を解いて、間違えた箇所の解き直しをすればOKです。
国語と地理の勉強法に関しては、参考になるか分かりませんが以下の記事でまとめています。
【勉強時間の参考】
- 英語:2時間
- 数学:2時間
- 物理:1時間
- 化学:1時間
- 国語:2時間
- 地理:2時間
13ケ月目から14ケ月目
ひたすら東工大の二次対策をしました。
こちらも、詳細な勉強法については上で添付した各科目の記事に記載しています。
【勉強時間の参考】
- 英語:2時間
- 数学:4時間
- 物理:2時間
- 化学:3時間
★ 東工大入試とセンター試験(共通テスト)の結果
センター試験(現役)
- 総得点:675点 / 950点
東工大本試験(現役)
- 総得点:120点 / 750点
- 英語:50点 / 150点
- 数学:30点 / 300点
- 物理:20点 / 150点
- 化学:20点 / 150点
※およその点数
地理と国語が5割とかなり低く、地理と国語でもある程度点を稼ぐことの重要性を実感しました。
そして二次試験に関しては、思ったよりも東工大の壁が高かったと実感しました。
現役時代の反省点としては以下が挙げられます。
- 毎回のテストの解き直しをしていなかった
- 志望大学の過去問にあまり触れられていなかった
- 基礎が完璧でなかった
ここでいう基礎とは「問題の難易度にかかわらず、頻出問題であればすべて基礎」
浪人時代に、以上の反省点を見直して徹底したところ、以下の点数で東工大に合格することができました。
センター試験(浪人)
- 798 / 950点
東工大本試験(浪人)
- 総得点:398 / 750
- 英語:100 / 150点
- 数学:110 / 300点
- 物理:88 / 150点
- 化学:100 / 150点
※およその点数
★ 滑り止め私立大学と後期国公立大学の結果
私立大学(現役)
- 東京理科大学(筆記受験)【×】
後期国公立大学(現役)
- 東京農工大学(筆記受験)【×】
現役時代は完全に実力不足で、滑り止め大学として設定した理科大にも、後期の農工大にも引っかかりませんでした。
私立大学(浪人)
- 早稲田大学(筆記受験)【〇】
- 東京理科大学(センター利用)【〇】
- 同志社大学(センター利用)【〇】
- 立命館大学(筆記受験)【〇】
- 青山学院大学(センター利用)【〇】
後期国公立大学(浪人)
- 首都大学東京(受験していない)
1浪して東工大に受かった年は無事にすべて合格することができました。
後期試験は前期で東工大に合格したため、受験していません。
東工大受験生に伝えたいこと
受験を通して感じたこととしては、やはりどのような難関大を受けるとしても、一番大切なのは「基礎の徹底」です。
これさえできていれば、基礎が固まっていない人たちが勝手に落ちていき、最終的に生き残ることができます。
浪人を視野に入れる必要はありますが、今からでも逆転合格をすることは不可能ではありません。
ぜひ自分を信じて挑んでみてください。
結果がどうであれ、必ず後の人生の自信になります。
浪人時代の勉強内容も詳しく知りたいです!