今回は『独学で大学受験英語の偏差値を30上げる勉強法|参考書の正しい使い方と演習順』について紹介します。
英語は安定した得点源になり得る一方で、習得までに多くの時間を要します。
そのため、英語に対してネガティブな印象を持っている受験生も少なくないでしょう。
しかし、英語が苦手な人は単純に英語の『勉強の仕方』と『勉強量』が誤っているだけで、センスがないわけではないです。
そこで今回は、英語の正しい勉強の仕方と参考書を用いた演習方法を詳細に紹介したいと思います。
目次
独学で偏差値を30上げるための大学受験英語の勉強法
文法が日本語とは異なる英語の場合、順序立てて勉強を行なう必要があります。
英語の勉強の順番
英語の勉強の順番は『偏差値50以下の人』と『偏差値51以上の人』とで異なります。
英語の偏差値が50以下の人の場合
【手順①】
- 文法参考書を用いて文法の『基礎』を学ぶ
※文法という土台が最初に身についているか身についていないかで後々の伸び率に大きな差が出る
【手順②】
- 学んだ英文法の知識を基に、文法参考書の例題で英作の練習をする
※文法知識が身についているかどうかの確認と、英作練習の土台作りの段階
【手順③】
- 文法参考書の類題の英文を精読する(日本語と同じ読み方になるように返り読み)
※英語を正しく読み取るための練習
【例】
- S(私は)→ O(あなたを)→ V(迎えに行く)の順に読む
【手順④】
- 文法の参考書に単語帳、熟語帳を活用
- 文法参考書の学習時に出てきた分からない単語(熟語)を持っている単語(熟語)帳で調べる
- 単語帳にその単語があれば、付箋をその単語(熟語)の欄に貼り付ける
- 付箋の数が多い単語(熟語)ほど、大学入試において頻出の単語(熟語)
【手順⑤】
- 英文を英語の並びのまま、前から読む
※返り読みをしなくても済むようになるので速読につながる
【例】
- S(私は)→ V(迎えに行く)→ O(あなたを)
【手順⑥】
- ひたすら英文を音読して、簡単な文章なら前から意味を読み取れるようにする
※英語の文章そのものと意味を結び付けて脳内に記憶させることで瞬間速読ができるようになる
【手順⑦】
- 単語(熟語)帳の付箋付きの優先順位の高い単語(熟語)から順に暗記し、時間があれば付箋なしの単語(熟語)に手を出す
【手順⑧】
- 各単元ごとに手順①~⑦を繰り返し
【例】
- 品詞(手順①~⑦を実施)⇒句と節(手順①~⑦を実施)⇒…
偏差値が51以上になれば、偏差値51以上の人向けの下記の方法に移動してください。
英語の偏差値が51以上の人の場合
【手順①】
- 長文問題集を用いて長文問題を解く
※長文読解は様々な用法が混ざっているため、最低限の基礎の土台が固まっている人には効率的
【手順②】
- 答え合わせ後、長文問題の英文を全て精読する(不可能そうなら答えに関連する文章のみでも良い)
※精読するクセを付けていないと、適当な意訳でごまかすクセがついてしまう
【手順③】
- 長文問題の英文に単語(熟語)帳を用いて、分からない単語(熟語)があれば付箋をその単語(熟語)の欄に貼り付ける
※付箋の数が多い単語(熟語)ほど、大学入試において頻出の単語(熟語)となる
【手順④】
- 長文問題の英文をひたすら音読して英語のまま理解できるようにする(前から意味を読み取れるようにする)
※音読は速読だけでなく、リスニング力と筆記力の向上にも貢献する
【手順⑤】
- ディクテーションの練習
- これ以上聴き取れないところまで反復してディクテーション(英音声を聴いて音声の英語を紙に全て書き写すこと)
- ディクテーションの結果を答え合わせ
- 英音声の英文を見ながらスラスラ読めるようになるまで全文をシャドーイング(音声に沿って発音すること)
- 英音声の英文を見ながら意味を読み取りながら全文をシャドーイング
- 英文を見ずに意味を考えながらシャドーイング
【手順⑥】
- 単語(熟語)帳の付箋付きの優先順位の高い単語(熟語)から順に暗記し、時間があれば付箋なしの単語(熟語)に手を出す
【手順⑦】
- 1日~2日かけて①~⑥を繰り返し
※たまに英作文の練習をすること(1~2週間に1度)
独学で偏差値を30上げるために要する英語の勉強時間の目安
英語の勉強時間の目安に関しても、『偏差値50以下の人』と『偏差値51以上の人』で異なります。
英語の偏差値が50以下の人の場合
【1日当たりの英語の勉強時間】
- 4時間
【偏差値39から50までの目安時間】
- 400時間
英語の偏差値が51以上の人の場合
【1日当たりの英語の勉強時間】
- 2.5~3時間
【偏差値51から70までの目安時間】
- 1000時間
独学で偏差値を30上げるための英語の参考書
私が色々試した中で、①オススメの参考書 ②時間があればやっておきたい参考書を紹介します。
①オススメの参考書(何度も反復したい)
文法を学ぶ参考書:Forest
英文法を基礎から応用まで学べる、辞書的存在の参考書です。
問題演習などでよく出てくる表現には付箋を貼っていくといいですね。
単語帳:システム英単語
単語暗記に特化した単語帳です。
短い例文もあるので、音読してフレーズで覚えると非常にいいですね。
ちなみに単語帳は正直何でもいいので、自分がやりやすい単語帳を使いましょう。
熟語帳:Next Stage
文法も載っていますが、私は熟語用の参考書として用いていました。
熟語に関しても、正直どの熟語帳でもいいです。
長文問題集:英語長文レベル別問題集
ここにはレベル1しか載せていませんが、レベル6まであります。
自分の偏差値に合わせた長文演習ができるのが魅力です。
段階的にステップアップしていくことができるので、英語の成長にはもってこいですね。
ディクテーション練習用:BBC Learning English
BBC Learning English-ディクテーション用
こちらは6分間のネイティブによる英会話ラジオです。
英文も載せられているので、ディクテーションの答え合わせもできます。
1回が6分と非常に長いので、自分で1分単位で区切りながら実施すると良いですね。
もちろん無料なので安心してください(上の赤いボタンから飛べます)。
②時間があればやっておきたい参考書(正直やらなくても可)
文法問題演習:英文法ファイナル問題集
こちらの参考書は、文法問題や熟語問題の総集編のような問題集です。
この上に発展編があるのですが、正直一切必要ありません。
もし文法問題を完璧にしたいという人がいれば、是非やってみてください。
英作文演習:基礎英文問題精講
文法と単語をしっかり理解していれば、減点をされない英作文は十分作ることができるので、正直やらなくても大丈夫です。
それよりも、自分の志望大学の過去問の英作文問題を解いてみて、学校の教師などに添削してもらうようにしましょう。
英作文は添削してもらうことをオススメします。
難関精読演習:最難関大への英文解釈
下線部訳の腕を上げたい方のみやってみてください。
英語の偏差値を30上げるためにあなたがすること
今回紹介した内容をある程度こなすことができれば、どの大学の英語でも通用するでしょう。
何度も言いますが、英語はただの努力ゲーです。
言語能力の高さで多少成績が伸びるまでの早さは変わってきますが、言語が壊滅的かつ大っ嫌いな私でも克服することができました。
継続できるかどうかだけが結果を左右するので、是非自分を信じて継続してみてください。