今回は、緊張が原因で模試や本番で実力が発揮できない受験生に『たった一つの救いの言葉』を紹介したいと思います。
模試や入試は緊張しますよね。私が受験生の時もそうでした。
ケアレスミスでいつもの実力が出せない可能性や緊張で集回答に集中できない可能性をいつも危惧していました。
そして案の定、毎回の模試では緊張でパフォーマンスが大きく低下していました。
さらに、私は1年浪人しているのですが、現役時のセンター試験では緊張しすぎて頭が真っ白になり、文字が頭に入ってこなくなりました。
このように、私は緊張やプレッシャーに非常に弱い人間でした。
しかし、私の受験時の唯一の恩師と言える人からのある言葉がのおかげで、目の前に存在していた靄が一気に晴れたのです。
その結果、私は1年浪人後に、無事に受験をクリアすることができました。
マネー金
。
1.模試や受験本番で過度に緊張してしまって失敗した話
私は『過度な緊張』により、受験本番時に頭が真っ白になったことがあります。
① 受験に失敗した時の私の性格や心境
まず、私の性格と模試や受験本番時の心境は以下でした。
【自分への強い期待感】
■ 実力そのまま、あるいはそれ以上の力を発揮することを意識していた
【完璧主義の思考】
■ 計算ミスや問題の読み間違えのようなケアレスミスを極度に恐れていた
【失敗への恐怖感】
■ 緊張等で実力が発揮できない想像をしてしまっていた
【失敗した時の周りの目】
■ 失敗した時に周りから嘲笑されるかもしれないという想像をしていた
私は、毎回の模試のたびに上記の想像をしながら模試に挑んでいました。
いわゆる、ミスを極度に恐れる『完璧主義タイプ』の人間ですね。
完璧主義タイプの人間は、自分への期待とストイックさのバランスが絶妙であるが故に、ミスをする自分が許せない傾向があります。
そのため、持っている実力をそのまま発揮できないことを極度に恐れます。
緊張で頭が真っ白になる人は、自分では気づいていないかもしれませんがこのタイプの人が多いでしょう。
そして、このタイプの人間は『自分で自分にプレッシャーを与えて自滅していく』傾向があります。
② 緊張が原因で受験本番時に頭が真っ白になって文字が読めなくなった話
上記のように、自分で自分の首を無意識のうちに絞めていた私は、案の定受験本番時にその反動を受けました。
その反動が現れたのは、現役受験時の『センター試験の英語』を受けている時でした。
【これはセンター試験1日目の出来事】
その日の受験科目は『①社会』『②国語』『③英語』でした。
理系の私は、社会や国語ももちろん大切ですが、『英語』『数学』『理科』がセンター試験におけるメイン科目でした。
そのため、私にとっては『英語』が最初の山でした。
また、国語と社会が苦手な分、私は『英語』『数学』『理科』で点数を稼がなければなりませんでした。
そのため、なおさら最初の山である『英語』へのプレッシャーが大きかったです。
そして、前の科目である国語が終わり、ついに『英語』の番がやって来ました。
前から順に配布される英語の問題冊子と回答用紙。
私の前の人が受け取り、次は私の番です。
問題配布スタッフが急ぎ目に私の机の左端に問題冊子と回答用紙を置きました。
スタッフの顔が緊張感で強張っていたせいか、私にも緊張が一気に走ります。
そして、冊子と用紙を受け取り、開始の合図まで”待ち”の状態です。
この待ち時間の静寂と、周りの受験生の緊張感により、さらに緊張が高まりました。
鼻をかむ音、シャーペンの芯の長さを確認するためにカチカチとプッシュする音が会場中に響き渡ります。
しかし、この長くて苦痛な静寂にもついに終わりが訪れました。
”試験開始!”
試験監督の掛け声と同時に、紙をめくる音が一気に会場中に響き渡ります。
私もそれに合わせて英語の問題冊子を開き、問題に取り掛かりました。
そして、問題を解き進めていたのですが、開始直後に『ある問題』が発生しました。
文字が一切頭に入ってこないのです。
文字自体は見えています。そして、それらの文字は全て私の知っている単語です。
しかし、知っているはずの文字が一切頭に入ってこないのです。
すごく簡単な単語でさえ、頭に入ってこないのです。
ただただ、何度も同じ個所を目で追うだけ。
そして、この問題の発生により、さらに私の中での緊張と焦りが高まりました。
”このままだといつも通りどころか、点数が採れなくなる…受験に落ちる!”
しかし、考えれば考えるほど空回りします。
こうしている間にも、時間は刻一刻と過ぎていきます。
そして、ついにこの状態のまま試験時間の三分の一が消えていきました。
試験時間が三分の一消えたことにより、私の中には『一種の諦め』が生じました。
”もう点数はいいや、最低限時間いっぱいは解答しよう”
この諦めが幸か不幸か、私の極度の緊張状態をほぐしてくれました。
そして、文字が頭に入ってこなくなる現象も徐々に解けてきて、できる限りの回答をしたところで試験が終了しました。
結果としては、いつもよりも2~30点ほど低い点数で抑えることができました。
しかし、この出来事は私の中での大きなトラウマになりました。
そしてこの出来事の後から、定期的に文字や問題文が頭に入ってこなくなる現象が起き始めました。
2.模試や入試本番で緊張して本領発揮できない君へ贈る『たった一つの言葉』
このように、毎回の模試や入試で緊張して頭が真っ白になるような私が、どうやって受験本番の緊張を乗り越えて合格することができたのでしょうか。
実は、恩師からの『たった一つの言葉』が私のこの極度の緊張を解いてくれたのです。
その言葉を、今私から皆さんに引き継いでいきたいと思います。
結果が今の自分の実力をそのまま表しているから安心しろ
自分の実力は結果が表してくれる。だから、お前はただ試験を受けるだけ。
もはや一つの言葉ではないですが、私はこの言葉に救われました。
完璧主義の人間は、『いつも通りの自分の実力』が出せないことを極度に恐れます。
◆ 緊張でパフォーマンスが下がったらどうしよう
◆ 本来は受かる実力があるのにミスで落ちたらどうしよう
試験を受ける際は、常に考えてしまいます。
そして、これらを気にした結果、自分で必要以上に自分の首を絞めて自滅していきます。
私がまさにその状態でした。
しかし、今でこそ分かるのですが、ミスや緊張は確かに『自分の実力の結果』です。
なぜなら、学力の向上とともに、不思議とケアレスミスも緊張もなくなってくるからです。
つまり、緊張でパフォーマンスが発揮できなかったり、ケアレスミスをしてしまっていつも通りの力を発揮できないのは、単純にいつも通りの実力がその程度だったということです。
これは、緊張や気持ちの問題ではなく、ただの実力不足ということです。
実力が上がっていれば、緊張しようが何だろうが、結果に表れます。
しかし、結果に表れていなければ、それはただ単にいつもの実力がその程度だったというだけの話です。
努力がまだ到達していなかったというだけの話です。
いつもの実力は、自分自身では分かりません。結果が出るまでは。
なので、試験を受ける時にあなたができることは、ただ時間いっぱい使って目の前の問題を作業で解くことだけです。
試験をただ受ければ、あとのことは結果が全て出してくれます。
あなたはいつも通りの実力を知ったつもりかもしれませんが、それは見誤った実力なので、安心して試験に挑んでください。
模試で点数が悪くなる理由は以下で詳細に紹介しているので、気になる方は以下の記事もあわせてご覧ください。
3.まとめ
- 完璧主義の人は緊張でパフォーマンスが低下する傾向あり
- みんな自分で自分のハードルを上げている
- 『いつもの実力』は勘違い、結果が実力を表してくれる
- ケアレスミスも緊張も全て実力の結果
- あなたができることは『ただ作業で試験を受けること』にのみ
- 試験さえ受ければ、あとのことは全て『結果』がやってくれる
当たり前のような言葉ですが、私は恩師からのこの言葉で一気に心の中のモヤモヤが晴れて、無事に頭が真っ白になることなく、志望大学に合格することができました。
いかに自分が『いつもの自分』に期待しているのかが認識でした言葉でもあります。
皆さんも、それほど自分に期待しなくて構いません。周りの期待にも応えなくて構いません。
思っている以上に自分は実力がないですから。
結果が『いつもの自分の実力』を表してくれるので、実力がないと分かればただ『勉強』をして努力をするだけです。
努力していれば、そのうち結果が表してくれます。
受験本番間際の方は、この言葉を思い出しながらただ目の前の勉強作業を行ないましょう。
まだ受験本番が遠い方は、興味があれば以下の効率的な勉強法をご参考ください。