今回は『成績を上げてくれる個別指導塾を選ぶためのたった2つのポイント』について紹介します。
個別指導塾に通おうと思っても、数が多すぎてどこを選べばいいか分かりませんよね。
しかも、有名で人気の塾であれば成績が上がるのかと言ったら、そういうわけでもありません。
その生徒に合っているか合っていないかで結果が大きく異なるからです。
そこで今回は、成績の悪い生徒でも成績を上げることのできる個別塾の選び方を紹介したいと思います。
マネー金
よ!
”成績の悪い生徒”に学校や予備校は無意味
まず大前提なのですが、成績の悪い生徒に『学校』や『予備校』は無意味です。
【無意味な理由】
- 周りのレベルに合わせた授業についていけない可能性があるから
- 一人一人の興味に沿った授業を提供できない可能性があるから
1.学校についていけないのは生徒の成績の悪さとは無関係
- 生徒の成績が悪い本当の原因は学校の授業についていけない点以外にある
勉強や成績面だけに関して言えば、本来中学、高校、大学受験に教師なんてものは必要ないです。
大学受験程度までのレベルであれば、参考書が充実している今の時代、独学で解決できます。
そのため、別に授業についていけないから成績が悪くなるのかというと、必ずしもそうではありません。
ついていけない時のその生徒の対応に大きな原因があるのです。
2.生徒の勉強の成績は『勉強への興味の大きさ』で決まる
- 一人一人の興味に合わせた授業を提供できないことは成績の悪い人にとっては致命的
勉強の成績や学力は、その生徒の『勉強への興味の大きさ』で決まります。
大学受験レベルまでの学問に『地頭の差』はほとんど影響しませんからね。
また、勉強が苦手な生徒は『努力の継続が苦手』と思われがちですが、一切そんなことはありません。
- 例えば、あなたは趣味を継続することに苦痛を感じますか?
- 趣味の内容を調べる際に、『しんどいけどこれを乗り越えたら…』なんて考えますか?
おそらく、ほとんどの人は自ら進んで楽しみながら継続すると思います。
勉強の努力もこれと同じです。
勉強をして得られる物に夢を持っている、あるいは勉強に何らかの楽しみを見出せている人は、自然と努力できるようになります。
勉強の成績が良い人と悪い人の差は、管理能力でも勉強の仕方でも頭の良さでもなく、単純に『勉強への興味』なのです。
成績の悪い生徒に『勉強への興味』を与えることさえできれば、学校や塾の講師の役割は終了と言っても過言ではありません。
しかし、この『勉強への興味』を引き出すまでが非常に難しいのです。
人それぞれで引き出すためのアプローチの仕方が異なってきますからね。
そのため、全員一緒に同じ授業を受けている集団塾や予備校は、成績の悪い生徒にとっては無価値となってしまうのです。
個別指導塾を選ぶ時に見るポイントはたった2つ
塾を選ぶ時にこれだけは気を付けて欲しい
【定期テストや推薦入試が目的の場合】
- 恐怖や強制的な管理が得意な塾でも目的は達成できる
※目的達成までは早いが、将来自分で思考して行動できない人間になる可能性
【一般入試や根本的な学力向上が目的の場合】
- 生徒本人の勉強への興味を引き出す塾でなければ目的は達成できない
※目的達成までに時間がかかるが、将来自分で思考して行動できる人間になる
『恐怖や強制的な管理』で勉強をさせる塾は、短期的には有効ですが、長期的にはかなり非効率です。
そして、恐怖や強制的な管理をされた場合、その生徒はたとえ偏差値の高い大学に行ったとしても、『学歴だけの人間』になってしまいます。
なぜなら、『自ら考えて道を切り開いていく力』と、『自ら道を切り開く楽しさ』を感じることのできない人間に育つからです。
将来、”使い物にならない人間”と言われても良いのなら、短期的なメリットを求めて『恐怖や強制的な管理が得意な塾』に入れてください。
生徒が勉強に興味を持つきっかけと塾が提供できるモノ
生徒が勉強に興味を持つきっかけには大きく分けて2つあります。
- 勉強によって得られるモノへの興味
- 勉強自体への興味
【勉強によって得られるモノへの興味の例】
- お気に入りの担当教師からの成績に関する誉め言葉
- 志望大学合格
- 周囲からの評価
- 気になる異性からの評価
- ご褒美等
【勉強自体への興味の例】
- 勉強内容が分かる
- 勉強内容の面白い説明を聞く
- 勉強内容において、自分の考えや発想を認めてもらえる
この中で、個別指導塾が提供できるものは以下です。
【個別指導塾が提供できるモノ】
- お気に入りの担当教師からの成績に関する誉め言葉
- 勉強内容が分かる
- 勉強内容の面白い説明を聞く
- 勉強内容において、自分の考えや発想を認めてもらえる
この4つを駆使して成績の悪い生徒に勉強への興味を持ってもらうことが、個別指導塾の使命です。
成績を上げる塾を選ぶためのたった2つのポイント
- 体験授業の際に『授業時間よりも雑談時間の方が長いかどうか』を見ること
- 体験授業の時に講師がまず最初に『生徒の考えや発想を認めてから解説に入るかどうか』を見ること
1つ目のポイントの理由
- 雑談によって講師に興味を持てば自然と講師が教える勉強にも興味を持ち出す
まず、勉強に興味のない成績の悪い生徒が、いきなり勉強に興味を持つのは不可能です。
今まで勉強と向き合ってこなかったから成績が悪いのですから。
しかし一方で、少なくとも人間とは向き合って接したことがあるでしょう。
そのため、成績の悪い生徒からしたら、勉強よりも人間に興味を持つことの方がよっぽどハードルが低いです。
そして、人間に興味が出れば、その人間が発信する内容にも徐々に興味が出てきます。
お気に入りの先生の授業の成績だけ良いという事例は、これに基づいているのですね。
2つ目のポイントの理由
- 興味がある講師に自分の考えを認めてもらえると楽しさや自信を感じる
人間に興味が出てくると、その人間に認めてもらいたいと思うようになってきます。
その際に、自分の考えや意見を否定されて正されると、ショックを受けてしまいます。
しかし、一度認めてもらったうえで正された場合、楽しさや自信を感じるようになります。
そうなれば、徐々に考える楽しさが理解できてきて、興味が出てき始めます。
これが、勉強への興味が出てくる第一歩です。
ここまで来れば、あとは本人のやる気に合わせて勉強内容を調整してあげるだけです。
しかし、成績の悪い生徒の場合は、ここまでが非常に難しく、時間がかかります。
そのため、まずは『勉強への興味』を持たせる段階まで連れて行ってくれる個別指導塾の存在が重要になってくるのです。
この段階を踏まずに、いきなり『正しいテクニック』だけを提供する塾に入ってしまうから、勉強への興味が出ずに退塾してしまうのです。
成績の悪い生徒は、まずは『勉強への興味』というマインド面を作る必要があるのです。
成績の悪い生徒向けの個別指導塾の選び方まとめ
- 生徒の勉強の成績は『勉強への興味』で決まる
- 成績の悪い生徒に『勉強への興味』を持たせてくれる塾を見極めるコツは以下2つ
- 体験授業の際に、『授業時間よりも雑談時間の方が長いかどうか』を見ること
- 体験授業の時に、講師がまず最初に『生徒の考えや発想を認めてから解説に入るかどうか』を見ること
以上が、成績の悪い生徒が成績を上げるための個別指導塾の選び方です。
私も勉強に興味がなかった落ちこぼれを経験し、勉強に興味のない成績の悪い生徒を教え子として持ったことがあるのですが、重要なのは『勉強を教えるテクニック』ではありません。
まずは、勉強に興味を持つためのきっかけを与える環境がなければ、何をしたところで勉強をするようにはなりませんし、成績も上がりません。
是非体験授業を受けて、自分が興味を持てる講師かどうか、自信を与えてくれる講師かどうかを見極めてみてください。