今回は『【一工神】浪人で二次試験の点数を3倍にして逆転合格した時の月別の勉強』について紹介します。
浪人が決まって、まず何から始めればいいか分からない人も少なくないと思います。
そこで今回は、浪人で東工大の二次試験の点数を3倍にして逆転合格した筆者が、浪人時代の年間の勉強プランを紹介したいと思います。
浪人で志望大学合格の年間プラン
浪人生になる直前の3月
気持ちの整理と勉強への助走(※リハビリ期間)
- 後期試験の対策
- 息抜き
- 好きな勉強
- 英語の長文速読とリスニング
※教材は自分のレベルより少し簡単なもの
まずは後期試験対策ですが、後期試験に受からなければ、いよいよ浪人が目前です。
受験が残念な結果で終わった後は、落ちたショックと、周りが大学に進学した羨ましさで、なかなか勉強に身が入りません。
そのため、数日間はいっそのこと吹っ切れるために遊んでもいいと思います。
この時期に最優先に意識するべきことは「ひとり孤独な状態で塞ぎ込まないようにすること」です。
ただ、この時に大切なのは、英語だけは少しでもいいので毎日するようにしましょう。
私の場合は、朝起きて1〜2時間ほど長文読解とリスニングをして、そのあと好きなことをするようにしていました。
この「息抜きの数日」が終わった後は、いよいよ浪人生活に向けての心の準備です。
とは言っても、なかなかモチベーションが上がらないと思うので、すこしずつ気持ちを入れていく必要があります。
私の場合は、浪人を覚悟していたにもかかわらずショックが大きかったので、すこしずつ元のモチベーションに戻すために、好きな勉強をメインでするようにしていました。
浪人生の4月〜6月の勉強
基礎の網羅系参考書の復習
英語
- 現役の時に使っていた単語帳・熟語帳・文法参考書の復習
- 基礎英文問題精講のような短い英文の精読練習
数学
- チャート式のような網羅系参考書の復習
- 理系プラチカのような別の網羅系参考書の復習
物理・化学
- 基礎問題精講レベルの問題集の復習
テストで弱点をつぶす
- 5月の模試で失点した単元を基礎から集中的にやり直す
5月には、浪人生最初の模試があります。
この時期の模試は、現役生がまだ本気になっていないこと、履修が終わっていない単元があることにより、かなり簡単に設定されています。
さらに、現役生を含む周りのライバルもまだ成績が伸びていないので、この時期の模試の判定はかなり良い傾向があります。
そのため、もしこの時期の模試で第一志望大学がC判定以下なら、その大学を目指すための基礎土台が定着していない証拠なので、基礎から復習する必要があります。
この時期の模試の結果で油断をして、勉強をしなくなって第一志望に落ちてしまう人はかなり多いので、この時期の模試はB判定以上で当たり前と思うようにしましょう。
浪人生の7月〜8月の勉強
応用の頻出参考書の反復
英語
- 単語帳・熟語帳の反復
- 長文読解とその英文の音読
- リスニングとディクテーション
数学
- 1対1対応などの少し応用の参考書演習
- 現役時代と浪人時代の模試の直し
物理・化学
- 重要問題集のようなやや応用の参考書演習
- 現役時代と浪人時代の模試の直し
浪人をすると、難問メインで対策するべきだと思っている人が非常に多いですが、合格の秘訣は「基礎から順に土台を固めること」です。
そのため、この時期はやや応用の参考書を演習することで、基礎土台と応用土台を繋ぐ部分を作っておきましょう。
そして、夏というやる気が出やすい時期だからこそ、今までの自分の弱点を振り返るために、過去の模試の復習をするようにしましょう。
夏までに基礎からやや応用レベルを固めることができるかどうかで、浪人が成功するかどうが決まると言っても過言ではありません。
浪人生の10月〜11月の勉強
2次試験レベルの対策
英語
- 単語帳・熟語帳
- 参考書での英作文演習
- 大学過去問での英作文演習
- 大学過去問の長文読解
数学
- 大学への数学シリーズ、プラチカなどの応用参考書の演習
物理・化学
- 難系物理や新演習などの2次レベルの参考書演習
10月、11月はオープン模試もあるうえに、共通テスト前に2次レベルの力をつけておくための期間でもあります。
9月までにやや応用までの土台を作り上げておけば、10月以降の2次レベル対策で着々と力がついていくでしょう。
浪人生の12月の勉強
共通テスト対策
英語
- 共通テストの3/4の制限時間で9割以上を取れるように演習する
数学
- 共通テストの1/2の制限時間で9割以上を取れるように演習する
物理・化学
- 共通テストの2/3の制限時間で9割以上を取れるように演習する
短い時間内で高得点を取るためには、「絶対的な基礎力」「問題把握力」「ひらめきの早さ」が必要になってきます。
これらは2次力を高めるために必須なので、2次で点数を取りたいと考えている人は、ぜひこの内容を実践してみてください。
私の場合、これをやったおかげで、11月の東工大オープン模試の結果が200/750ほどだったのが、本番では400/750ほどまで伸びて、逆転合格することができました。。
浪人生の1月〜2月の勉強
2次試験対策
英語
- 単語帳・熟語帳
- 志望大学、レベルが近い大学の過去問演習
- 解いた過去問の長文の音読
数学
- 2次レベルの数3の参考書演習
- 志望大学、レベルが近い大学の過去問演習
物理・化学
- 難系物理と新演習の残り演習
- 志望大学、レベルが近い大学の過去問演習
共通テストが終われば、11月までに手をつけられなかった2次レベルの参考書の残り箇所を集中的に演習してみてください。
それが終われば、志望大学の過去問と、レベルと形式が似ている大学の過去問を解くようにしましょう。
ここまでできれば、浪人をすることで志望大学への合格可能性がグンと上がると思います。