【ゼロから3ヶ月】青チャートだけで共通テスト8割をとる使い方

今回は「ゼロから3ヶ月で共通テスト8割をとる青チャートの使い方」を、学年最下位から東工大に合格した筆者の経験をもとに紹介します。

青チャートはボリュームが多いため、使い方を誤ると膨大な時間がかかってしまいます。

そこで、この記事では青チャートの効率的な使い方を解説します。

この記事を読めば、ゼロから共通テストで8割とるために必要な青チャートの使い方がわかります。

共通テストで8割をとるために必要な、青チャートの学習時間の目安を見ていきましょう。

青チャートIAの1周に必要な時間

コンパス例題数
★☆☆☆☆40問
★★☆☆☆139問
★★★☆☆131問
★★★★☆36問
★★★★★4問
新課程版 青チャート数I+A
学習対象

基本例題のコンパス1〜4

重要例題のコンパス3〜4

学習進度

青チャートの例題は1時間あたりに6問ほど進む

以上より、青チャートIAの1周に必要な勉強時間の目安は、コンパス1〜3の場合は52時間ほどコンパス1〜4の場合は60時間ほどになります。

青チャートIIBCの1周に必要な時間

コンパス例題数
★☆☆☆☆56問
★★☆☆☆202問
★★★☆☆184問
★★★★☆84問
★★★★★8問
新課程版 青チャート数II+B+C
学習対象

基本例題のコンパス1〜4

重要例題のコンパス3〜4

学習進度

青チャートの例題は1時間あたりに6問ほど進む

以上より、青チャートIIBCの1周に必要な勉強時間の目安は、コンパス1〜3の場合は74時間ほど、コンパス1〜4の場合は90時間ほどになります。

青チャートIIIの1周に必要な時間

コンパス例題数
★☆☆☆☆10問
★★☆☆☆86問
★★★☆☆76問
★★★★☆40問
★★★★★3問
新課程版 青チャート数III
学習対象

基本例題のコンパス1〜4

重要例題のコンパス3〜4

学習進度

青チャートの例題は1時間あたりに6問ほど進む

以上より、青チャートIIIの1周に必要な勉強時間の目安は、コンパス1〜3の場合は29時間ほどコンパス1〜4の場合は40時間ほどになります。

数IIIは共通テストには出ませんが、共通テストレベル(=標準レベル)まで身につける際の目安として、参考にしてみてください。

青チャート学習の勉強計画

青チャートを効果的に進めるためには、勉強の手順が重要です。

手順1:青チャートIAIIBCIII 基礎〜標準

青チャートの基本例題のコンパス①〜③が数学における基礎、重要例題のコンパス③が標準に該当します。

まずは青チャートIAIIBIII(ただし、IIIは理系のみ)の基本例題のコンパス①〜③を定着させ、基礎固めをしましょう。

IAIIBCIIIで全体的に基礎が固まってから、IAIIBCIIIの重要例題のコンパス③で標準を固めていきます。

定着順学習対象
IA(基礎)基本例題コンパス①〜③
IIBC(基礎)基本例題コンパス①〜③
III(基礎)基本例題コンパス①〜③理系
IA(標準)重要例題コンパス③
IIBC(標準)重要例題コンパス③
III(標準)重要例題コンパス③理系

各参考書における、基礎〜標準固めの全体的な進め方は以下になります。

コンパスが1つ〜3つの基本例題を解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題にはOKマークを例題の上に書き足す

コンパスが1つ〜3つの基本例題のうち、OKマークがついていない例題だけ解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題には◯マークを例題の上に1こ書き足す

コンパスが1つ〜3つの基本例題のうち、OKマークがついていない例題だけ解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題には◯マークを例題の上に1こ書き足す

コンパスが1つ〜3つの基本例題のうち、OKマーク、あるいは◯マークが2こついていない例題だけ解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題には◯マークを例題の上に1こ書き足す

青チャートIAで4周目までの工程が終われば青チャートIIBCへ、青チャートIIBCで4周目までの工程が終われば青チャートIIIへ移動して同様の作業を行う

コンパスが3つの重要例題のみを青チャートIAIIBCIIIの順で解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題にはOKマークを例題の上に書き足す

コンパスが1つ〜3つの基本例題+重要例題のうち、OKマーク、あるいは◯マークが2こついていない例題に付箋を貼る

コンパスが1つ〜3つの基本例題+重要例題のうち、付箋がついた例題のみを定期的に復習して、◯マークが2こつくまで該当の例題を反復する

到達レベル

共通テストで70%〜80%の得点率(偏差値60程度)になる

ここまでをしっかりと定着させただけでも、十分に数学の基礎力は身につきます。

次は、さらに点数を伸ばす、あるいは点数を安定させるために、応用の解法を身につけていきます。

手順2:青チャートIAIIBCIII 応用

青チャートの基本例題+重要例題のコンパス④が数学における応用に該当します。

これまでの工程で、基礎〜標準レベルは十分に身についているはずなので、以降は応用を定着させましょう。

定着順学習対象
IA(応用)基本+重要例題コンパス④
IIBC(応用基本+重要例題コンパス④
III(応用基本+重要例題コンパス④理系

各参考書における、応用固めの全体的な進め方は以下になります。

コンパスが4つの基本例題+重要例題を解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題にはOKマークを例題の上に書き足す

コンパスが4つの基本例題+重要例題のうち、OKマークがついていない例題だけ解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題には◯マークを例題の上に1こ書き足す

コンパスが4つの基本例題+重要例題のうち、OKマークがついていない例題だけ解き進めていき、解答を見ずに自力で解けた問題には◯マークを例題の上に1こ書き足す

コンパスが1つ〜3つの基本例題+重要例題のうち、OKマーク、あるいは◯マークが2こついていない例題に付箋を貼る

青チャートIAで4周目までの工程が終われば青チャートIIBCへ、青チャートIIBCで4周目までの工程が終われば青チャートIIIへ移動して同様の作業を行う

コンパスが1つ〜3つの基本例題+重要例題のうち、付箋がついた例題のみを定期的に復習して、◯マークが2こつくまで該当の例題を反復する

到達レベル

共通テストで80%〜85%の得点率(偏差値65程度)になる

ここまで定着させられたら、共通テストで安定して8割以上を目指す力が身につきます。

おまけ:練習問題にて理解度を確認

理解に過度な不安がある時のみ練習問題で確認するとよい

青チャートを進めていると、理解をした上で問題が解けているのか、周回するうちに暗記をしてしまっていて解けるのか、わからなくなることがあるでしょう。

そのような時に、例題の下部に載っている練習問題を解いてみてください。

練習問題が問題なく解けるようなら、しっかりと力が身についていると判断できるでしょう。

青チャートの具体的な勉強法

具体的にどのように問題を解いて、どう解き直しをしていけばよいかを紹介します。

手順1単元はじめの説明を読む
手順2ヒントなしで例題を解く
手順3指針を見て例題を解く
手順4解説を読んで理解する
手順5解けるまで解き直しする
手順6理解した要点をメモする

手順1:単元はじめの説明を読む

読む手順

❶ 説明を読んでざっくり理解する

❷ わからない場合は数回読み直す

❸ 理解できなければネットで調べる

❹ それでもわからなければ例題に進む

新しい単元に進んだ時は、その単元のはじめに載っている説明ページに目を通して、ある程度でよいので理解しましょう。

もし読んでもわからない場合は、数回ほど読んだり、ネットで調べたりしつつ、それでもわからない場合は例題に進みましょう。

手順2:ヒントなしで例題を解く

解くルール

問題文を読んでヒントなしで解く

必ず途中過程や図を書いて解く

2分考えてわからなければ手順3へ

まずは、問題文を読んでヒントなしで解いてみましょう。

この時に、ノートやコピー用紙などに途中過程や図をしっかり書いて解いてください。

書かずに目で確認して進める方がいますが、これは基礎知識が頭に入っている場合のみに有効な手段です。

基礎〜標準がまだ定着していない人は、必ず途中式やつなぎの日本語をしっかりと書いて解くようにしてください。

また、解く時の注意点として、2分考えてわからない場合は、長々と考えず手順3に移るようにしましょう。

手順3:指針を見て例題を解く

解くルール

指針を読んでから解いてみる

必ず途中過程や図を書いて解く

1分考えてわからなければ手順4へ

手順2にて自力で解けない場合は、例題下に載っている指針を読んで、解けるか挑戦してみましょう。

指針を読み終わってから、1分考えても解答が思いつかない場合は、長々と考えず手順4に移るようにしましょう。

手順4:解説を読んで理解する

解けた場合

途中過程の式が合っているか確認

解説を読んで理解できたら次の例題へ

途中過程が間違っていたら手順5へ

解けた場合は、自分の回答の途中過程が合っているかどうか、解説を読んで確かめましょう。

もし間違えていた場合は、それは完答とは言えないので、解説を読んで理解した後に、手順5へと移動します。

答えも途中過程も合っていた場合は、次の例題に移動しましょう。

解けなかった場合

解説を読んで理解できたら手順5へ

解説が理解できなければ5分考える

5分考えても理解できなければ保留

解けなかった場合は、まず解説に目を通して理解するようにしましょう。

問題なく理解できた場合は、それで終わりではなく手順5へと移動してください。

もし解説を読んでも理解できなかった場合は、5分だけじっくりと考えてみましょう。

5分費やしても理解できなければ、おそらくその時点ではまだ知識が足りていないので、一旦保留にします。

保留とは

質問できる人が身近にいる場合はすぐに質問して、いない場合は一旦その例題を飛ばして1週間後にもう一度振り返ること

手順5:解けるまで解き直しする

 手順4にて、解説を読んで理解した後は、もう一度その例題を解き直ししましょう。

この時に大切なのは、途中過程の記述も含めて、自力で完答できるまで繰り返すことです。

解説を思い出しながら解き直す
途中で詰まったら解説を読み直す
解説を思い出しながら解き直す
完答できるまで①〜③を繰り返す

数学の得点は、理解しただけでは伸びません。

解法を理解して、さらに自力で解法を使いこなせるようになって初めて、点数へとつながります

その場で解き直して、自力で完答できるまで「解説の確認 → 最初から解き直し」を繰り返しましょう。

理解しただけでできる気になって次々と参考書を進んだ結果、模試や本番になると完答ができないという受験生が毎年非常に多いです。

該当する受験生の特徴は、「解説を見たら問題なく理解できる」「なぜ解けなかったのかと後悔する」の2つになります。

手順6:理解した要点をメモする

青チャートの解説は、きれいにまとめられているというメリットがある反面、数学が得意でない人からすると言葉足らずな印象が見受けられます。

せっかく手順5までの過程で例題を理解できたとしても、次の周回時に忘れてしまっていては、再度理解するのに時間がかかってしまいます。

そのため、忘れた頃の自分が読み直してもすぐに理解できるように、自分の言葉でメモをしておきましょう。

おすすめ

自分にわかる言葉で要点をメモしつつ、図やイラストなどの脳内イメージも追記しておくと理解が捗る

この時に、自分にわかる言葉でのメモだけでなく、イメージ図なども追記するとよいです。

数学の偏差値を70まで伸ばす勉強

今回の方法で青チャートを固めただけでも、共通テスト8割はもちろん、記述の偏差値が65近くまで伸びます。

ただ、もし偏差値を70まで伸ばして、難関大学の数学にも対応できるようにしたいということであれば、以下の記事をご覧ください。