今回は『転職先が決まる前に会社を辞めてもいい人といけない人の特徴3選』を紹介したいと思います。
世の中的には、転職先が決まってから会社を辞めるというのが一般的な流れです。
とは言っても、諸事情により、今すぐにでも会社から逃げ出したいという方もいるでしょう。
今すぐにでも会社を辞めたいけど、転職先が決まっていないとなるとやっぱり不安ですよね。
そこで今回は『転職先が決まる前に辞めていい人』と『転職先を決めてから辞めるべき人』について紹介したいと思います。
目次
【実話】転職先が決まる前に退職をした結果
- 退職後1か月間は信じられないほど不安
- 転職先が決まる前に辞めても、意外と何とかなる
- 一度無職期間を経験することで、挑戦する勇気を得られる
- アンテナを張っていれば、そのうち理想の転職先が見つかる
私は、どうしても会社にいることが耐えられず、転職先が決まる前に退職した経験があります。
退職してから最初の1週間ほどは、清々しい気持ちでいっぱいでした。
広がる青空、街を歩く人々、自由に流れる時間、すべてが輝いて見えました。
生きている実感と幸せを再認識したほどです。
しかし、その幸せもそう長くは続きませんでした。
なぜなら、金銭面の不安が押し寄せてきたからです。
退職した次の月までは給料が入ってきますが、それ以降は収入がありません。
転職先も決まっていないので、貯金を切り崩しながらの転職活動になります。
かなり貯金がある人ならいいのですが、それほど貯金がない人の場合、すぐに貯金は尽きます。
私の場合は後者で、それほど貯金がありませんでした。
そのため、最初の方は今まで通り生活をしながら転職活動をしていたのですが、徐々にその生活も困難になってきました。
そして、一人暮らし生活が困難になった私は、一度地方の実家に戻りました。
しかし、住まいや食べ物の心配がなくなっても、将来に対する不安は消えませんでした。
”この先の人生どうなるんだろう。もしこのまま次の仕事が見つからなかったらどうしよう。”
一人になった瞬間、このような不安に毎日襲われます。
仕事を辞めた1週間後から約1か月間にわたり、これが続きました。
自信も喪失し、気持ちも暗くなる一方でした。
ところが半ば諦めかけていたそんな時、ふと開いた求人サイトに『私のやりたいことにピッタリな職』が流れていました。
このタイミングでこの内容、もはや『運命』というものの存在を信じそうになるレベルです。
見つけ次第すぐにエントリーをし、何とか無事難関を潜り抜け、転職することに成功しました。
前職を退職してから転職先が決まるまで、およそ3か月です。
一時はもう再就職は無理なのかもしれないと思っていたのですが、何だかんだで満足のいく転職に無事成功しました。
また、転職先を決めずに退職したことをきっかけに、副業を始めることができました。
無職の恐怖を経験して、何とかして自分の力でお金を稼がないと生きていけない、と感じたからです。
おそらく、あのまま会社に残っていた、あるいは転職先を決めてから退職していたら、行動していなかったでしょう。
そういう意味では、『転職先が決まる前に退職した経験』というものは、私に非常に大きなものを与えてくれました。
転職先が決まる前に退職していい人といけない人の特徴3選
①独立や起業願望の有無
- ある:転職先が決まる前に退職してもいい
- ない:転職先が決まる前に退職したらいけない
独立や起業願望がある人の場合
いずれ独立や起業をしたいという願望がある方は、転職先が決まる前に退職してもいいと思います。
独立や起業願望がある人は、将来に何の保証もないにもかかわらず、毎日自分のビジネスに全力を注がなければなりません。
その『覚悟』と『根気』が身につくのが、転職先が決まる前に退職した『無職期間』です。
そして何よりも、お金の大切さを真に理解することができます。
これは、無職期間という極限状態だからこそ、最大限に得られる物だと思います。
そのため、いずれ独立や起業願望のある人の場合は、一度転職先が決まる前に無職期間を経験してみるというのも一つの手でしょう。
独立や起業願望がない人の場合
今すぐにでも辞めたい、何が何でも辞めたいという人以外は、オススメしません。
転職先が決まる前に退職すると、本当に不安で呼吸困難になりそうな時もあります。
次の職に就くために、焦って望みもしない職に就いてしまう可能性もあります。
今後も会社員として生きていくつもりなのであれば、そのような大きなリスクを取る必要性がありません。
できるだけ在職中にこっそり転職活動をして、転職先を決めてから退職しましょう。
②ジョブホッピング願望の有無
- ある:転職先が決まる前に退職してはいけない
- ない:転職先が決まる前に退職してもいい
ジョブホッピング願望がある人の場合
ジョブホッピングを考えている人は、就職先が決まる前に退職しない方がいいです。
転職先が決まる前に退職すると、高確率で無職期間が発生します。
その期間が1週間ほどなら問題ないのですが、長引いた場合、ジョブホッピングが難しくなる可能性があります。
即戦力として扱われるケースがほとんどであるジョブホップにおいて、ブランクはあまり良くありません。
また、年収交渉などの際に、足元を見られる可能性もあります。
そうなると、前職よりも好待遇を受けるチャンスを逃してしまう可能性が出てきてしまいます。
そのため、ジョブホッピングを考えている人は、転職先が決まる前に退職するのはオススメできません。
ジョブホッピング願望がない人の場合
ジョブホッピングに興味がない人は、転職先が決まる前に退職してもいいでしょう。
今よりも好条件の企業に転職したい場合、無職期間が開けば開くほど難しくなります。
しかし、『今の条件より下がってもいいから今の会社を辞めたい』『自分に合う会社を見つけたい』という人は気にしなくて構いません。
そのため、じっくりと『自分のやりたいこと』『自分に合った会社』を探すために、先に退職するというのも一つの手です。
逆にじっくりと探すのなら、在職中よりも退職後の方が適しています。
③十分な貯金あるいは頼れる実家の有無
- ある:転職先が決まる前に退職してもいい
- ない:転職先が決まる前に退職してはいけない
十分な貯金あるいは頼れる実家がある場合
十分な貯金あるいは頼ることのできる実家がある人は、転職先が決まる前に退職してもいいでしょう。
ただ、貯金や頼れる実家があると言っても、不安な気持ちはやはり付きまといます。
しかし、なんだかんだで何とかなります。
人生とは不思議なもので、アンテナをしっかり張っていると必ずどこかのタイミングで人生を変える運命的な出会いをします。
その時に、全力で食らいついてください。
もし結果がダメだったなら、単純にそれは自分に合っていなかったということです。
他にあなたに適したものが後からやってくるでしょう。
3~5か月は待ってみてもいいと思います。
なので、あまり自分で自分を追い詰めないようにしましょう。
転職先が決まる前に退職してはいけない人
貯金や頼れる実家等がない方は、転職先が決まる前に退職しない方が身のためです。
貯金や頼れる実家があってもメンタルが崩壊しそうになります。
そこでさらに金銭的な問題や衣食住の問題が発生すると、転職活動どころの騒ぎではなくなります。
妥協に妥協を重ねてすぐに働けるところに転職という選択肢以外なくなってしまいます。
そうなれば、今よりも圧倒的に待遇も環境も悪化する可能性が高くなります。
そのため、貯金や頼れる実家がない方は、今の会社に耐えつつ転職活動をして、次の会社に移るようにしましょう。
今の会社を辞めたい人へ
将来について考えすぎてなかなか辞められないという人がいますが、退職は意外と将来に影響しません。
なので、自分が辞めたいと思えば辞めればいいし、まだ頑張れると思うのなら頑張ればいいし、自分の気持ち次第です。
【注意点】
- 今の会社のストレスが心身に影響してき始めている人は今すぐ辞めてください
- その会社で働き続けるよりは、転職先未定の退職後の生活の方がよっぽど快適ライフです
- 人生には、ただただ嫌なことを我慢しているような暇な時間はありません
- 今すぐに辞めて次にやりたいこと、やりたい仕事を見つけましょう