今回は「第二新卒で別業種へ転職する時に面接で聞かれること4選と転職の注意点」について紹介したいと思います。
別業種への転職は、新卒から3年以内である第二新卒だからこそできる特権です。
ただ、いくら第二新卒だったとしても、別業種への転職はそう簡単なものではありません。
面接という短時間のやり取りの中で、どれだけ相手に自分の魅力を伝えられるかで結果は変わってきます。
また、第二新卒採用の面接は、新卒採用時の面接とは少々異なってきます。
そこで今回は、第二新卒の人間が別業種へ転職するときの面接内容と注意点について紹介したいと思います。
目次
第二新卒で転職しやすい業種・しづらい業種
第二新卒は、若さという強みがあるため、転職市場では重宝されます。
しかしその一方で、就業歴や経験値が少ないため、信頼度が低いという欠点もあります。
特にネガティブな理由での転職の場合、転職志望先は採用するべきかどうか、不安に思うでしょう。
そして、ライバルには自分と同じ第二新卒者だけでなく、就業歴や経験値を持った即戦力の人材もいます。
そのため、第二新卒者は『若さ』という強みを最大限に活かしつつも、『信頼』『経験値』という弱みを埋めなければなりません。
第二新卒が転職しやすい職種
- 人材の流動性が高い
- 高度な専門性を求めない
【転職しやすい職種】
- 営業
- 事務
- 製造
- web系
第二新卒が転職しづらい職種
- 人材の流動性が低い
- 少数精鋭
- 高度な専門性を要する
【転職しづらい職種】
- 研究職
- アナリスト
- マーケティング
- 技術営業
- エンジニア
特に研究職への転職は、たとえ大学院卒でも、第二新卒だったとしても、高学歴だったとしてもほとんど不可能です。
ただ、理系職のような専門性を要する職種以外は、基本的に転職可能ですので、特に落ち込む必要はありません。
別業種に転職するときに面接で聞かれること4選
面接で聞かれること①
- 転職先の企業の志望理由
その企業を志望した理由だけでなく、新卒時の業界を抜けてまで別業界に入るため、心変わりの理由も話す必要があります。
この時の注意点なのですが、面接官にネガティブに捉えられるような内容は、ポジティブな言い方を変えて話すようにしましょう。
たとえ実際の理由がネガティブな理由であったとしても、そのまま話すのは転職活動においてNGです。
【例】
- 今の仕事:ペンチでワイヤーを曲げる仕事
- 転職先の仕事:ペンチを作る仕事
【転職したい理由】
毎日ワイヤーを曲げて、ワイヤーの曲げ方を追求していっているうちに、ワイヤーを見ると心が沈むようになってきた
【面接時の言い方】
毎日ワイヤーを曲げる仕事をしているうちに、どうしたらもう少しワイヤーを曲げる精度を上げることができるのかを追求するようになった。
そしてたどり着いた結論が『ワイヤーを曲げる際に用いるペンチの精度自体を上げること』だった。
そのため、ワイヤーを曲げる精度を最大化させるために、まずは道具であるペンチを製造する仕事につき、間接的にサポートしたいと思ったため志望した。
このように、多少言い方を変えてポジティブに捉えてもらえるように、志望理由を工夫しましょう。
面接で聞かれること②
- 前職を退職する(した)理由
前職に不満を持って転職を決意したような場合は、先ほどの例のようにポジティブな言い回しにしましょう。
多少嘘で表面をコーティングしても構いません。
前職の悪口はできるだけしないようにしましょう。
『精神が病んでしまった』という理由も、心配の種となってしまうのであまり言わない方がいいです。
面接で聞かれること③
- 前職で学んだことや気づきを次の職場でどう活かすか
第二新卒で業務経験も少なく、かつ別業界への転職なので、具体的な活かし方まで話すことができなかったとしても問題はありません。
ただ、前職で学んだ本質が、次の業界の本質に活かせるということはアピールできるようにしておいてください。
【例】
- 今の仕事:レジのスタッフ
- 転職先の仕事:営業企画
【今の仕事で学んだこと】
レジスタッフはただのレジ打ちと思われることが多い。
しかし、うちのスーパーのお客さんはレジで会計している際に、楽しそうに話しかけてくる人がほとんどだ。
私も毎回レジの間会話を楽しんでいた。
ところがある時、本社の意向で有人レジがすべてセルフレジになった。
本社の戦略は、セルフレジにして人件費を削減し、コストダウンをすることにより利益を上げる、という戦略だった。
最初のうちは利益が上がったのだが、徐々に以前よりも利益が小さくなっていった。
来店客の数が激減したのである。
この原因を調べてみると、レジでの会話を楽しんでいたお客さんが店に来なくなったのが原因だった。
本社にとってはレジは『ただ会計をする場所』でしかなかったが、お客さんにとってはレジは『毎日の会話を楽しむ場所』だったのである。
このような、お客さん(現場)と本社(司令塔)の考えの不一致が、今回の事態を引き起こしてしまったのである。
この経験から私は『真に利益を求めるのであれば、データだけをベースに戦略を立てず、現場のリアルな声を定期的にヒアリングすることが大切である』と学んだ
【転職先の仕事】
営業企画は、営業活動の戦略や方法を構築する職種である。
戦略を立てる業務であるため、膨大な営業成績データを集計して分析することで、合理的に営業戦略・方法を導き出すのがメインであると考えている。
そのため、データドリブンになりがちである。
営業企画の目的が営業の成績を最大化することであるならば、データだけではなく実際に現場にも焦点を置く必要がある。
一見遠回りに見えるかもしれないが、実は一番の近道がこれであると私は考えている。
私は前職で『~~~』という経験をし、『---』という学びを得た。
詳細は違えど、これは営業企画でも本質的には同様であると考えている。
そのためもし私が入社した暁には、〇〇〇をして現場に焦点を当てながら、業務を進めていきたい。
何かしら共通の本質があると思うので、転職先の仕事の本質に繋げられそうなエピソードを前職の業務の中で見つけておくと良いです。
最悪の場合少し盛っても、改変した場面があっても大丈夫です。
話に矛盾さえなければ、それが嘘だとは本人以外誰も気づきようがありません。
面接で聞かれること④
- 次の業界や企業が抱えている課題に対する自分なりの考えや解決策
第二新卒は、新卒採用と同様に『ポテンシャル』を見られます。
そのため、課題発見能力、論理的思考能力、一般知識を総合して判断するために、『その業界や企業が抱えている課題に対する考えや解決策』を求めてくるケースが非常に多いです。
自分が志望する業界、企業の最低限の情報を入手し、自分なりに課題と解決策を考えてみましょう。
ネットに転がっている情報の寄せ集めでも十分対策はできるので、ネットに載っている情報にはある程度目を通しておきましょう。
自分の立てた仮説や論理に矛盾がなければ、答え自体が間違っていても問題はないので、自分の考えの矛盾点だけは要確認しましょう。