今回は『大学受験の理系科目にノートは必要?数学以外(物理・化学・生物)は必要』を紹介したいと思います。
大学受験中の人のなかには、ノートを活用するべきかどうかで迷っている人もいると思います。
特に理系選択者の場合、暗記がメインとなる文系科目とは異なり、原理の理解が必要な理系科目を主に扱います。
そのため、ノートを活用するべきかどうかで悩む人も多いでしょう。
そこで今回、学年最下位から東工大に逆転合格した私が、理系科目でのノートの活用の有無について紹介したいと思います。
マネー金
目次
理数科目でノートを作るメリット3選・デメリット2選
【ノートを作るメリット】
≪苦手な問題を集める場合≫
- 苦手の効率的な克服ができる
≪原理を自分なりにまとめる場合≫
- 理解力が深まると同時に次回以降読みやすい
≪頻出度で問題をまとめる場合≫
- 力を入れるべき単元に力を注げる
【ノートを作るデメリット】
- 時間と手間がかかる
- ノートの作成目的によっては思考停止状態になる
作成目的ごとにメリットが異なっているのが特徴です。
このように、ノート作成は時間と手間がかかりますが、メリットが大きいです。
しかし、作成目的によってはノートを作らない方がいい場合があります。
ノートがいらない場合は以下です。
【ノートがいらない場合】
- 問題集の解答を自分なりにまとめる場合
- 頻出度ごとにノートをまとめる場合
問題集の解答を自分なりにまとめる場合
- 問題集の問題の解説が分かりづらい時は、その解説部分に直接コメントを書き込むと良い
問題集の解答を自分なりにまとめる行動は、「問題集の解説が分かりづらい時」に行ないます。
たしかに書くことで自分なりの考えも身につき、なおかつ次に見返した時に分かりやすいというメリットがあります。
しかし、この行動が「問題集の解答」をまとめている行動である場合は、最終的には非効率につながります。
問題集の問題の解説が分かりづらい時は、その解説部分に直接コメントを書き込んで用いる方法が最も効率的です。
なぜなら、問題集は同じ問題を何周もするので、周回しているうちに自然と自分なりの分かりやすいコメントが頭に入ってきます。
毎回自分なりの解答をノートに作るよりも、裏紙を用いて問題を解いて、自分のコメント付きの問題集で答えを合して、を繰り返した方が効率が良いです。
頻出度ごとにノートをまとめる場合
- まとめノートの場合はまとめ上げるまでの時間が無駄になるので既存の参考書を利用すること
頻出度ごとに問題や暗記事項をまとめてくれている参考書はすでに存在しているので、わざわざ自分で手間暇かける意味はありません。
世の中に上位互換のまとめ参考書が存在しているので、そちらを利用した方が圧倒的に早いです。
また、この場合はノートを書いている際に脳の思考が停止している場合が多いです。
まとめ上げるまでの時間が無駄になることが多いので、既存の参考書を利用しましょう。
大学受験で数学はノートを作らない方がいい
- そのまま問題集の解答にコメントを書き込んだ方が効率的
数学はノートを作成しない方が効率的です。
数学の場合、参考書の問題の下に解答がついているので、問題を解き終わった後に解答を見て解答の解法が分かりづらければ、そのまま解答にコメントを書き込んだ方が効率的です。
また、数学の参考書の場合は、左ページにその問題の原理を書いており、右ページに関連問題が掲載されていることがほとんどです。
そのため、原理と問題が対応しているため、原理の紹介ページを読む際であっても、そのまま分かりづらい箇所にコメントを書き込んだ方がいいです。
【注意】
- 数学でも、模試やテストで間違えた問題の場合はノートを作成すること
※数学の模試やテスト用のノートの作成の仕方は上の記事で紹介している
大学受験で物理と化学はノートを作った方がいい
- 物理・化学は原理や概念の理解が前提の科目
- 「原理や概念の理解」とその定着に最も効果的なのが『ノートを作成すること』
物理や化学の場合はノートを作成した方が効率的です。
数学と物理・化学では勉強のステップが異なります。
数学は公式や問題のパターンが多いため、それぞれに対応した解答パターンを掲載してくれているのですが、物理・化学の場合は公式等の数が数学に比べて圧倒的に少ないです。
そのため、原理から考えて解を導き出すことが多いです。
つまり、物理・化学は原理や概念の理解が前提の科目なのです。
そして、この「原理や概念の理解」とその定着に最も効果的なのが『ノートを作成すること』です。
物理や化学は、原理や概念を説明している参考書を読んで理解を進めていくことがまず最初の作業になります。
この時、参考書を読んで原理や概念を頭に入れている間は、脳がインプット方面に偏っています。
しかし、インプットだけで終わってしまうので、その時は理解していたとしても脳になかなか定着しません。
脳に定着させるためには「インプット × アウトプット」の組み合わせが必須です。
つまり、物理や化学で原理や概念を効率的に理解して定着させるためには「アウトプット」が必要なのです。
そして、そのアウトプット方法が「自分なりにノートをまとめること」です。
物理や化学の原理や概念を読んで理解し、その理解した頭で自分なりの言葉で分かりやすくノートを作成しましょう。
その時に、誰かに解説してあげるような気持ちで書いてください。
一番効果的なアウトプット方法が『誰かに教える』だからです。
理系科目の具体的なノート活用術
今回は受験勉強時のノート活用術について紹介しました。
ノートの使い方は、定着具合や効率にもつながってくるので重要です。
また、1冊自作のノートを作成すると、達成感と満足感もあり、勉強へのやる気も出てきます。
自分だけのオリジナルノートは思い出にもなります。
是非ノートを活用するべきところと活用するべきでないところを使い分けて、受験勉強を進めていってください。