今回は「ダイエット中に甘いものが食べたくなったらフラクトオリゴ糖菓子がオススメ」について紹介します。
ダイエット中って、無性に甘いものが欲しくなりますよね。
一度食べだしたら止まらず、あと一つだけと言いつつ食べてしまい、食べ終わった頃には後悔してしまいがちです。
そこで今回は、食べても太りづらいお菓子を紹介したいと思います。
目次
フラクトオリゴ糖とは
- 「フラクトオリゴ糖」とは、食べても太づらい甘い糖分のこと
「フラクトオリゴ糖」が食べても太りづらい理由は、腸内で吸収されづらいからです。
【食べ物が吸収される過程】
- 食べ物・飲み物を摂取
- 胃腸で分解
- 分解された栄養素が腸内で吸収
- 吸収された栄養素が血流で各臓器へ
- 各臓器でエネルギーや脂肪になる
このように、食べ物や飲み物は一連のプロセスを踏んで、体の中で吸収されます。
栄養素が体の中で代謝されて脂肪になるには、腸内でその栄養素が吸収される必要があります。
腸内で吸収されなかったものは、そのまま便として体外に排出されます。
人間がほとんど分解することができない「食物繊維」などがこれに該当します。
そのため、吸収さえされなければ、カロリーは発生しないのです。
実は、甘くておいしい糖分の中に、人間の腸内でほとんど吸収されない糖が存在します。
それが「フラクトオリゴ糖」という糖です。
フラクトオリゴ糖は、2種類の糖分(ブドウ糖・果糖)がたくさん連なった形をした、大きめの糖のことです。
ブドウ糖、果糖はそれぞれ単体だと腸内で吸収されやすく皮下脂肪の原因になるのですが、このようにたくさん連ねることで、吸収しづらくすることができます。
フラクトオリゴ糖は腸内でほとんど吸収されないうえに、ブドウ糖と果糖を利用しているので、普通の糖分と同じ甘味がします。
オススメのフラクトオリゴ糖菓子
「野菜・果物」編
- 玉ねぎ
- ごぼう
- トマト
- ニンニク
- バナナ
フラクトオリゴ糖を含む食べ物としては、上記のような野菜や果物があります。
バナナが腸に優しい理由は、フラクトオリゴ糖によって腸内の善玉菌が活性化されて腸内環境が整うからです。
ただ、バナナはフラクトオリゴ糖以外にも果糖を含んでいるため、食べ過ぎると太る原因になります。
一日に多くても3~4本で抑えるようにしておきましょう。
「お菓子商品」編
もしダイエット中に太らずに甘いものを摂取したいのであれば、フラクトオリゴ糖で作られたお菓子を選ぶ必要があります。
上記の商品は、明治が出しているダイエット向けのチョコレート商品です。
チョコレートの甘さをフラクトオリゴ糖を用いて再現しているため、通常のチョコほど高カロリーになりません。
このフラクトオリゴ糖は、太る原因である「インスリンの分泌」にも影響を与えないため、太る原因は排除しています。
ダイエット中に甘いものが食べたくなる原因
※緑色の六角形はブドウ糖
ダイエット中に甘いものが欲しくなるのは、上図のような生理的な働きが原因です。
ブドウ糖を摂取すると、そのブドウ糖は血液中を通り、肝臓へ送られます。
肝臓には、「グリコーゲン」と呼ばれる、ブドウ糖がたくさんくっついた物質が存在し、これはブドウ糖を体内に貯蓄しておくシステムと言われています。
そのため、ブドウ糖は吸収されたあとに血管を通って肝臓へ送られ、肝臓内にあるグリコーゲンにくっついて貯蓄されます。
- 肝臓にあるグリコーゲンはあらかじめ貯蓄できる量が決まっている
パターン①
- グリコーゲンのブドウ糖の貯蓄量がMAXの状態でブドウ糖を摂取すると脂肪に変換される
すでにグリコーゲンのブドウ糖の貯蓄量がMAXであれば、新たにブドウ糖を摂取しても、ブドウ糖がグリコーゲンとして貯蓄されることはありません。
そして、貯蓄されなかったブドウ糖は脂肪の合成に用いられます。
つまり、グリコーゲンのなかのブドウ糖のMAX量を超えた分のブドウ糖は、太る原因となります。
パターン②
- グリコーゲンのブドウ糖の量がMAXじゃない時にブドウ糖を摂取すると、MAXになるまでは貯蓄される
グリコーゲンのブドウ糖の量がMAXじゃない時にブドウ糖を摂取すると、MAXになるまでは貯蓄されるので、太るのを避けることができます。
食事で炭水化物を摂ったとき、適量であれば太らないのはこれが理由です。
パターン③ ★甘いものを欲しがる理由
- グリコーゲンのブドウ糖量がMAXじゃない状態の時にブドウ糖を摂取しないと、体はブドウ糖を欲する
今回の「ダイエット中にどうしても甘いものが欲しくなる原因」がこのパターンです。
グリコーゲンの量がMAXじゃない状態の時にブドウ糖を摂取しないでいると、体はブドウ糖を欲します。
グリコーゲンは常にMAXの状態であろうとするからです。
そのため、グリコーゲンがMAXじゃない状態の時は、体がブドウ糖を欲するようにできています。
体の中での糖分の使われ方
- 体の中で糖分が使われる時は、貯蓄しているグリコーゲンからブドウ糖を切り取って使う
糖分が体の中で使われるとき、摂取したばかりのブドウ糖はそのまま使われません。
糖分が欲しくなる原因は、血糖値の低下により体が血糖値を上げるために糖分を欲するからなのですが、そもそも血糖値が低下する原因はグリコーゲンが十分に貯蓄されていないからです。
グリコーゲンが十分に貯蓄されていないので、グリコーゲンを分解してブドウ糖にすることができないのです。
ブドウ糖は体の中で代謝され、人間が動くためのエネルギーに変えられます。
つまり、人間は効率よく膨大なエネルギーを獲得するためにブドウ糖を摂取するのです。
以上がダイエットをしている人が食べてもいい甘い食べ物です。
我慢しすぎるのは逆に体に毒ですので、食べたくなったときは量を決めて食べるようにしましょう。