今回は『【痩せたい人】糖質と脂質どちらをカットするべき?正しく痩せる食べ方』を科学的に紹介します。
ダイエットの方法はたくさんあり、正直どの方法を試したら痩せやすいのか判断ができませんよね。
痩せやすさだけでなく、リバウンドのしにくさも考慮したうえでダイエットしたいでしょう。
そこで今回は、糖質と脂質のどちらをカットした方が痩せるのか、リバウンドのしにくさも踏まえて説明したいと思います。
目次
糖質カットダイエットの痩せ方
糖質カットダイエットの特徴
- 体内の血中糖濃度が低下
- 糖という主なエネルギー源が少なくなる
体内の血中糖濃度が低下すると、体がなんとかして血糖値を正常に戻そうとします。
さらに、糖という主なエネルギー源が少なくなるため、糖以外のものからエネルギーを得なければならなくなります。
【血糖値が下がった時に体内で起こる順】
- 体内に貯蓄している糖分を使って血糖値を上げる
- 脂肪を分解して血糖値を上げる
- タンパク質を分解して血糖値を上げる
よく、”脂肪はランニングを始めて20分後から燃焼され始める”と言いますよね。
これは、運動をすることでエネルギーが必要になり、糖からエネルギーを作ることで血糖値が下がって、貯蓄した糖を使い切って脂肪が分解され始めるのに20分ほどかかるからです。
糖の使われ方とダイエットの関係
(図1:糖を使ってエネルギーを作る代謝)
糖からエネルギー(ATP)を得るためには、解糖系という代謝、TCAサイクルという代謝を経由しなければなりません。
糖は解糖系を通って、アセチルCoAという物質に変えられます。
このアセチルCoAは、次にTCAサイクルに運ばれ、代謝されます。
解糖系やTCAサイクルは、糖からエネルギーを作り出すための代謝です。
そのため、エネルギーが不十分であるときは①ルートの代謝が進み、エネルギーを得る反応が起きます。
しかし、エネルギーが十分ある時は、これ以上エネルギーを作る意味がないので、②ルートに進んで脂肪が作られます。
つまり人間の体は、エネルギーが不十分な時は糖をエネルギー源としてつかい、エネルギーが十分な時は糖を脂肪に変えて蓄えておくのです。
(図2:左図が脂肪を作る代謝 右図が脂肪を分解する代謝)
体内の血糖値が下がると、『①体内に蓄えた糖、②脂肪、③タンパク質』の順で使われていくと紹介しました。
ここでは、『②脂肪』の使われ方を説明します。
脂肪は分解されるとき、図2右図の代謝によってアセチルCoAに変えられます。
脂肪を分解して生じたアセチルCoAは、図1右図のTCAサイクルでオキサロ酢酸に変えられます。
(図3:体内で糖をつくりだす代謝)
糖以外の物質から糖をつくりだす代謝のことを『糖新生』と言います。
脂肪がオキサロ酢酸まで変えられると、そのオキサロ酢酸が糖新生により、糖へと変えられます。
つまり、脂肪は脂肪酸分解、TCAサイクルを経てオキサロ酢酸に変えられ、オキサロ酢酸は糖新生で糖へと変えられるのです。
糖質カットダイエットの痩せ方結論
- 糖質カットダイエットは脂肪が消費されやすいので痩せる
※ただし血糖値が低下するので、基礎代謝が落ちリバウンドしやすい
脂質カットダイエットの痩せ方
脂質カットダイエットには2種類あります。
- 適当な量の糖を摂取している場合
- 過度な量の糖を摂取している場合
1つ目の場合、摂取した糖のほとんどはエネルギーを作るために使われるため、糖が脂肪に変えられることはありません。
【参考】
- 脂肪に変えられる糖の量=摂取した糖の量ーエネルギーをつくるための糖の量ー蓄える用の糖の量
一方2つ目の場合、摂取した糖のうちの余分な糖が脂肪に変えられます。
その結果、脂肪が多くついてしまい、肥満の原因になってしまいます。
糖質カットと脂質カットダイエットの結論
【糖質カットダイエット】
- 脂肪が分解されやすく、痩せやすい
※ただし血糖値の低下により基礎代謝が悪化するため、リバウンドしやすい
【脂質カットダイエット】
- 脂肪が分解されづらく、痩せにくい
※ただし血糖値が低下することはないため、基礎代謝は落ちない
【糖質脂質ダイエット】
- タンパク質が分解されるため、肌や髪などに大ダメージ
※基礎代謝や体の全体的な機能も低下するため危険
【正しいダイエット方法】
- 適度な糖質、少しの脂質、適度なタンパク質をしっかり摂る
- 毎日20分早歩き
- 水を毎日1.8リットル飲む
id:renren428 さん
コメントありがとうございます!
僕の記事で何かしらお手伝いになるのであれば大変光栄です!
よろしくお願いします!