今回は『【大学受験】志望校を下げる時期はいつ?|受験で落ちない下げ方3選』について紹介します。
受験生の中には、今の成績のままでは志望大学に届かないかもしれないという悩みを持っている人もいるでしょう。
その時に、志望大学のレベルを下げるべきかどうかで悩むと思います。
しかし、実は『志望大学のレベルは受験開始時以外は下げたらダメ』です。
今回は、志望大学のレベルを受験開始時以外下げたらダメな理由と下げる時の注意点について紹介したいと思います。
受験開始時以外は志望校のレベルを下げたらダメ
【結論】
- 志望大学への『愛着度の高さ』が志望校変更時の成績低下に大きく影響
- 志望校のレベルを下げる場合に生じる『心の油断』が成績低下に大きく影響
- 志望校変更に伴う今までの『勉強方針変更』が成績の低下に影響
それぞれについて以下で説明します。
第一志望校決定から志望校変更までの期間がネック
- 第一志望大学を志望した期間が長くなるほど、今までの『意欲』『勉強方針』の矛先を変えるのが困難になる
第一志望大学は、数ある大学の中で自分が一番行きたいと思っている大学です。
しかし、第一志望大学を決定したばかりの時期は、まだそれほど第一志望大学に愛着を持っていません。
そのため、志望大学と似たような大学であればどこでも良く感じることもあるでしょう。
ところが、第一志望大学を決定して志望大学合格へ向けてしばらく頑張っていると、徐々にその大学自体に愛着が湧いてきます。
そうなると、他に偏差値が同じで性質が似ている大学が存在したとしても、第一志望以外興味が出なくなります。
本来はここまで来て初めて『真の受験生』と呼べます。
しかし、この『真の受験生』になるタイミングが、志望大学変更時の成績低下の原因となるのです。
- 志望大学への『愛着度の高さ』が志望校変更時の成績低下に大きく影響
- 志望校のレベルを下げる場合に生じる『心の油断』が成績低下に大きく影響
- 志望校変更に伴う今までの『勉強方針変更』が成績の低下に影響
1.志望大学への愛着が原因の場合
- 愛着のある志望校を変更する際に勉強へのモチベーションが低下し、それに伴い成績が悪化していく
第一志望大学を決めて、その大学合格に向けて努力を重ねているうちに愛着は湧いてきます。
赤本を持っているだけでも嬉しくなったり、毎回の模試で志望大学を書くだけでも嬉しくなったりする人もいます。
それぐらい、第一志望大学というものは皆さんの中で大きい存在なのです。
そんな中で突然志望大学を変更するとなるとどうでしょう。
おそらく大半の人は、やらないといけないとは思っていたとしても、勉強へのモチベーションが低下してしまうと思います。
受験において『モチベーション』は合否を左右する最大の要素です。
その『モチベーション』が低下してしまうと、あとはもう成績が下る一方です。
勉強への集中力、勉強時間が徐々に低下していくからです。
そのため、第一志望大学決定から志望校変更までの期間が長ければ長いほど、モチベーションへのダメージが大きくなり、それに伴い成績も低下します。
2.心の油断が原因の場合
- 成長しなければならない幅が狭まるので、勉強(成績)への向上心が低下し、それに伴い成績も低下する
これは志望大学のレベルを下げる人のみに限りますが、志望大学のレベルを下げると心のどこかで必ず油断が生じます。
たとえ本人が油断しないように意識していたとしてもです。
そのため、世間で『入試直前までは志望大学のレベルを落とすな』と言われているのです。
これは人間ならば誰しもが持っている感情なので、仕方がありません。
しかし、この油断が『勉強に対する向上心の低下』を引き起こしてしまいます。
レベルを下げるとなるとそれだけ、成長しなければならない成長幅が小さくても構わなくなります。
そうすると向上心が低下し、勉強意欲が下がってしまいます。
こうなると、先ほどのモチベーションの時と同様に成績が下がる一方です。
3.勉強方針変更が原因の場合
- 今までの勉強方針の変更により精神が不安定化し、それによる集中力の低下に伴い成績も悪化する
志望大学を変更するとなると、それに伴い今までの勉強方針も変わってきます。
そうなると、再び新たな志望大学合格へ向けた勉強方針を立てなおさなければなりません。
やっと定着してきた勉強方針を変えるのは、非常に精神的ダメージが大きいです。
「この新しい方針は正しいのだろうか」という不安感が押し寄せてくるからです。
精神が不安定化すると、集中力が低下してしまうため、成績の低下につながります。
受験開始時以外に志望大学のレベルを下げたらダメな理由
- 受験開始時以外は志望校のレベルを下げることにより大きな影響を受けるから
※入試直前期に志望大学のランクを下げるのはさらに危険
受験開始時以外にも、入試直前であれば影響を受ける期間が非常に短いので問題なさそうに思いますよね。
しかし、実はこれが罠なのです。
受験開始時は、そもそも受験勉強というもの、そして志望大学の実際のレベルすらほぼ把握できていません。
そのため、志望大学への合格可能性を見誤って勉強方針と計画を立ててしまいます。
受験を続けているうちに、修正を重ねて徐々に正しい勉強方針と計画に変わっていきます。
なので、受験開始時は志望大学をいくら変更しようと、ほとんど影響はありません。
そのため、受験開始時は志望校変更においてベストなタイミングとなります。
一方、入試直前期の場合は別です。
たとえセンター(共通テスト)後に志望大学を変えて、入試までの期間が1か月ほどしかなかったとしても、成績に影響します。
なぜなら、最も短期間で受験生の成績が伸びるのは『入試直前の1~2か月』だからです。
その重要なタイミングで、たとえ1か月程度とは言えど勉強に影響が出たとなれば、成績の低下は著しいです。
周りがグンッと成長している中で、自分は成績が低下してしまうとなると、もはや致命的です。
一見入試直前期の志望校のランクダウンは妥当なように見えて、かなり危険なのです。
受験に失敗しない志望校のレベルの下げ方3選
- 滑り止めの私立校を用意し、前期は志望大学、後期はA判定の大学に出願
- 前期日程でA~B判定(半分より上)の大学までランクを下げる
- 受験まで最低8か月間の猶予があれば、何も気にせず志望大学のレベルを下げて良し
上記3つ以外の方法で志望大学のレベルを下げると、大学受験に失敗する可能性が高いです。
もし志望大学のレベルを下げるのであれば、上記のどれかの方法を選択すると良いでしょう。
私の場合は方法1の行動を取って最後まで第一志望に特攻し、逆転合格を手にしました。
どのみち第一志望大学に行ける可能性は『受けること』でしか獲得できないので、落ちる覚悟で特攻しました。
真似をしろなんて無責任な事は言いませんが、皆さんも是非最後まで自分の愛した大学を愛してあげてください。
志望校のレベルを下げる時期はいつ?まとめ
- 受験開始時以外は成績の低下(合否)に大きく影響する
- ランクを下げる方法1:滑り止めの私立校を用意し、前期は志望大学、後期はA判定の大学に出願する
- ランクを下げる方法2:前期日程でA~B(半分より上)判定の大学までランクを下げる
- ランクを下げる方法3:受験まで最低8か月間の猶予があれば、志望大学のレベルを下げて良し
以上が、志望大学を下げる方法です。
当然、合格できる確率を上げるのは重要です。
しかし、もし第一志望への愛が強いのであれば、最後まで挑戦してみてください。
受かる保証はありませんが、受かった時は万々歳です。
落ちたとしても、受けることすらしなかった後悔はありません。
最後の判断は自分自身です。