今回は「【電車でも安心】汗っかきの人の対処法5選|もう汗臭いといわせない」について紹介をします。
汗をかくと周りから嫌がられることも多く、それを気にしてさらに汗が出てくるという負のスパイラル、経験したことがあると思います。
私も極度の汗っかきで、少し辛いものを食べただけでも小さな水たまりができるほどです。
結論としては、汗っかきを根本から治すことは難しいですが、抑えるためにその場でできる方法と、汗が臭くなくなる方法はあるので、今回はその方法について紹介したいと思います。
目次
汗が臭くなる原因3つと対処法
- 摂取する水分量が少ない
- 摂取するミネラル量が多い
- 代謝機能が低下している
汗を出すための穴のことを「汗腺」と呼ぶのですが、人間の皮膚に存在する汗腺のほとんどは、無味無臭の汗を出す「エクリン腺」という穴で占められています。
そのため、本来は汗をかいても臭くなることはないはずなのです。
しかし、上記で紹介した3つの原因のうちのどれかに該当すると、汗が臭くなります。
人間の汗は99%が水分であると言われており、残りの1%に鉄分などのミネラル成分や、不要なタンパク質などの老廃物が含まれています。
そして、汗に含まれるミネラル成分や老廃物が1%を超えると、汗が臭くなってしまうのです。
これは、皮膚にいる悪玉菌がこれらを分解して臭い成分をだすことが原因といわれています。
そのため、脇の下などの菌が増えやすい環境が臭くなってしまうのです。
代謝の機能が低下している人の場合も、汗腺の中に老廃物が溜まってそれらを悪玉菌が分解して臭いにおいを出してしまいます。
もし自分が汗臭いと感じたら、上で紹介した3つの原因のうちのどれかが欠けているので、対策が必要です。
1.摂取する水分量が少ない場合の対策
- 水を1日1.8リットル飲む
2.摂取するミネラル量が多い場合の対策
豚肉・海鮮・コーヒーの摂り過ぎに注意する
ミネラル分は意図的に多めに摂るようにしない限り、摂り過ぎることはあまりないので安心してください。
しかしコーヒーの場合は、ミネラル分であるカリウムの量も多い上に、カフェインや利尿作用もあって臭いのもとになりやすいので、1日2杯ほどで抑えておきましょう。
3.代謝機能が低下している場合の対策
- 就寝・起床リズムを一定にすること
- 6時間~7時間は寝ること
- ウオーキングなどの運動をすること
- 週に2回ほど湯舟に浸かること
【電車でできる】汗っかきの人が汗を抑える対処法
①体を冷やして汗を止める
リンパ腺が通っている部位を冷やす
- 首筋
- 脇下
汗はそもそも、体温を下げるために分泌されます。
そのため、汗がでる前に体温を下げてしまえば、体は汗をかく必要はなくなります。
②圧迫して汗を止める
左脇下を圧迫
- 顔を含む左上半身の汗が止まる
右脇下を圧迫
- 顔を含む右上半身の汗が止まる
左わき腹を圧迫
- 膝上から首下までの左半身の汗が止まる
右わき腹を圧迫
- 膝上から首下までの右半身の汗が止まる
左下腹部を圧迫
- 左下腹部から下の汗が止まる
右下腹部を圧迫
- 右下腹部から下の汗が止まる
体は圧迫されると、汗を抑えようとする働きをします。
これは、圧迫することにより皮膚が ”圧迫されている=体が壁や床に接している” と勝手に判断をすることが原因です。
壁や床に体が接していると、体は「汗を出したところで汗が蒸発せずに体温を下げることができないので無駄である」と判断をします。
その結果、汗腺を閉じることで汗という水分が出ていくのを避けようとするのです。
これが、圧迫によって汗が止まりやすくなる科学的な原理になります。
つまり、汗を止めたい箇所を圧迫してあげれば、その箇所は汗が出づらくなるのです。
汗が臭くない部位と臭い部位
臭くない部位:エクリン腺
【エクリン腺の分布】
- ほぼ全身の皮膚表面
「エクリン腺」は人間の皮膚に存在する、毛穴とは無関係の汗腺であり、無色無臭の汗しか出ません。
エクリン腺が汗を出す目的は、水分の蒸発で体温の調節をすることです。
エクリン腺から汗が出る条件は、運動時や気温が高い時、辛い物を食べた時など、「体温の上昇」がきっかけとなります。
臭い部位:アポクリン腺
※訂正:「エクリン腺」ではなく「アポクリン腺」
【アポクリン腺の分布】
- 脇の下
- 乳首
- 下腹部
「アポクリン腺」は皮膚の表面に存在する、毛穴とつながった汗腺です。
毛穴には皮脂腺という、皮脂を出す穴が存在しています。
また、毛穴はタンパク質である体毛を作る場所なので、タンパク質も豊富にあります。
そのため、アポクリン腺から出てくる汗には、臭いのもとである「皮脂」や「タンパク質」が含まれています。
そして、アポクリン腺から汗が出る条件は「精神的な緊張」です。
アポクリン腺の汗はフェロモンとしての働きもあるので、生命の危機によって生殖本能が刺激されることで汗が出始めるのです。
そもそも人間はどうして汗をかく?
汗は一般的に「体温が上がり過ぎるのを避けるためにかく」と言われています。
「るろうに剣心」の”志々雄真実”は、発汗機能を失ってしまったために体温が上がり過ぎて、その体温の高さが原因で発火する技を使っていましたね。
汗をかく機能が失われてしまうと、志々雄真実までにはなりませんが、体温が上がり過ぎてしまい脳が働かなくなって死んでしまいます。
これを避けるために汗は必要なのです。
しかし、重要そうに見える汗なのですが、意外なことに汗をかく動物は馬と人間くらいと言われています。
馬と人間は脳が暑さに弱く、体温の上昇とともに汗をかいて体温を下げないと、脳の機能が停止してしまいます。
しかし、馬と人間には長所があり、汗をかくことができるがゆえに長時間走れたり運動できたりするのです。
他の動物は発汗システムが発達していないため、長時間走っていると体温が上昇しすぎて脳が停止してしまうので、長時間走り続けることができません。
人間が2時間マラソンをすることができるのは発汗システムのおかげであり、これがもし犬とかだと15分ほどしか走ることができません。
このように、汗は体温の上昇を抑えることで、命だけでなく活動範囲にも貢献しているのです。
以上が汗についての科学的な紹介です。
今回紹介した内容を実行すれば、汗臭さ汗の量をある程度まで抑えることはできますが、完全に止めることはできません。
これは私の経験上ですが、汗はかいたとしても臭くなければそれほど嫌がられません。
そのため、今回紹介した「冷却法」や「圧迫法」を実施した上で汗の臭いの対策をすれば、発汗により嫌がられることは少ないでしょう。
そうすれば、汗が原因でショックを受けることは今までよりも断然減ると思います。
ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。
自分で「汗臭い」と思うことがあり、何とかならないかと思っていたところでした。大変分かりやすく、参考になる内容でした。感謝。
id:kainaomichiさん
コメントありがとうございます!
すごく分かります、私もいつも電車の中で自分が臭くないか気になって仕方がなかったです…
今回の記事でもしお役に立てたのなら幸いです。ありがとうございます!