酸性の温泉とアルカリ温泉どっちが美肌効果ある?オススメの温泉3選

 

今回は「酸性の温泉とアルカリ温泉どっちが美容効果ある?オススメの温泉3選」について紹介します。

 

旅行の醍醐味の一つと言えば温泉ですよね。

 

温泉には「酸性」の温泉と「アルカリ性」の温泉の2種類があり、それぞれ美肌効果が異なります

 

そこで今回、より美肌に効果的な温泉はどちらなのかについて科学的に紹介したいと思います。

 

酸性の強さとアルカリ性の強さの表し方

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酸性の強さ

液体の中に含まれている水素イオンH⁺の量が「酸性」の定義です。

 

液体の中に水素イオンH⁺がたくさん存在していれば「強酸性」、少なければ「弱酸性」と呼ばれています。

 

アルカリ性の強さ

液体の中に含まれている水酸化物イオンOH⁻の量が「アルカリ性」の定義です。

 

液体の中に水酸化物イオンOH⁻がたくさん存在していれば「強アルカリ性」、少なければ「弱アルカリ性」と呼ばれています。

 

酸性とアルカリ性の強さの表し方

酸性の強さ、アルカリ性の強さは「pH」という基準で表されます。

 

pHは1.0~14.0まであり、1.0に近づくほど「酸性」が強く、14.0に近づくほど「アルカリ性」が強いです。

 

そして、酸性とアルカリ性の中間地点のことを「中性」と呼び、この中性のpHは7.0す。

 

「美肌」と「酸性・アルカリ性」の関係

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美肌との関係性

  • 人間の肌は「酸性」を保つことで美肌になる

 

人間の肌には、「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」と呼ばれる善玉菌が存在します。

 

この細菌は、毛穴から出てきた皮脂(脂肪)を分解して、「グリセリン」「脂肪酸」を作り出します

 

皮脂を分解して生じたこの「脂肪酸」が弱酸性なので、人間の肌は弱酸性と呼ばれているのです。

 

また、人間の肌には善玉菌である「美肌菌」以外にも、「黄色ブドウ球菌」と呼ばれる悪玉菌が存在します。

 

悪玉菌は、善玉菌と同じく皮脂をエサにして「毒素」を出します。

 

この毒素が、人間の肌にとって有害であり、肌トラブルのもとになります。

 

そして、この悪玉菌である「黄色ブドウ球菌」を倒す方法が「肌を酸性に保つこと」なのです。

 

悪玉菌である黄色ブドウ球菌はアルカリ性を好み、酸性を嫌うので、酸性の中では増殖できません。

 

つまり、「脂肪酸」で肌をコーティングすれば、悪玉菌である「黄色ブドウ球菌」の増殖を抑えることができるのです。

 

 

酸性の温泉の美肌効果

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美肌効果

  • ピーリング効果
  • 肌の悪玉菌抑制効果

こんな人にオススメ

  • 古い角質が気になる
  • 食生活が乱れている

 

酸性の温泉は、その酸性の強さで肌の古い角質を除去してくれます。

 

皮膚の古い角質はタンパク質で構成されているので、酸性でタンパク質の結合が切れ、構造が変化します。

 

その結果、古い角質が取れやすくなるという「ピーリング効果」を得ることができます。

 

また、酸性の温泉は、肌に存在している悪玉菌(黄色ブドウ球菌)を抑制してくれるので、悪玉菌による皮膚トラブルがある人には効果的です。

 

ピーリング効果がある温泉の条件

温泉の条件

  • pH 1.0~3.0
  • 5分入浴後は10分休憩
  • 入浴後はよく流すこと

 

酸性の強さで角質のタンパク質を壊す必要があるため、酸性の強い(pH1.0~3.0)の温泉を選びましょう。

 

ただし、長時間入ると通常の皮膚タンパク質にも影響が出るので、5分入浴したら、10分ほど休憩を挟むようにしてください。

 

また、洗い残しがあると肌が炎症を起こす可能性があるので、入浴後は必ず水でよく洗い流すようにしましょう。

 

肌の悪玉菌抑制効果がある温泉の条件

温泉の条件

  • pH 3.6~6.0 

 

肌をコーティングしている「脂肪酸」の酸性の強さは、pH 3.6~6.0ほどです。

 

そのため、脂肪酸の働きである「悪玉菌抑制効果」を酸性の温泉で得るためには、pH 3.6~6.0の酸性の温泉に入りましょう。

 

アルカリ温泉の美肌効果

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美肌効果

  • 余分な皮脂を除去

こんな人にオススメ

  • 皮脂が気になる
  • 脂肪分をよく摂っている

 

アルカリ性の温泉は、そのアルカリ性の強さで余分な皮脂を除去してくれます

 

皮脂は、肌の保湿成分である「グリセリン」と、肌環境を整えてくれる「脂肪酸」が結合してできた物質です。

 

そのため、皮脂が分解されれば「グリセリン」と「脂肪酸」に戻ります。

 

強いアルカリ性は、皮脂を分解して「グリセリン」と「脂肪酸」に戻す効果があるので、アルカリ温泉は肌をきれいにする効果が高いのです。

 

これは余談ですが、アルカリ温泉に入ると肌がヌメヌメするのは、アルカリ温泉の中のアルカリ物質と肌の脂肪酸が結合することで、石鹸が生じるからです。

 

余分な皮脂の除去効果がある温泉の条件

温泉の条件

  • pH 11.0~13.0
  • 入浴は最大5分を目安
  • 入浴後はよく流すこと

 

皮脂を「グリセリン」と「脂肪酸」に分解する反応は、pHが11以上のアルカリ温泉でしか起こりません。

 

しかし、アルカリ性は肌に最低限必要な皮脂まで分解してしまう可能性があるので、長時間の入浴は禁物です。

 

肌がカサカサになり肌荒れの原因になってしまわないように、最大5分を目安に入浴し、入浴後は必ず水でよく洗い流すようにしましょう。

 

洗い残しがあると、肌が炎症を起こす可能性があります

 

アルカリ温泉は皮脂量で悩んでいる方に効果的なので、ぜひ試してみてください。

 

美肌のためにオススメの温泉ランキング3選

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1位 草津温泉(pH 2.1)

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草津温泉といえば、誰でも知っているほど有名な温泉ですよね。

 

歴史も長く、観光客から愛され続けてきたこともあり、温泉という意味でも観光という意味でも非常に魅力的です。

 

pHが低く、酸性度が強いので、わりと肌がピリピリします。

 

私が観光に行ったときに、興味本位で顔を長い時間つけてみたのですが、見事に肌がカサカサになりました。

 

ピーリング効果は、長時間続けていると逆に通常の角質も持っていかれるので、注意してください。

 

草津温泉は「湯もみ」の実演をしてくれるため、家旅や友達、カップルでの旅行など、どの世代でも楽しめる温泉ですね。

 

2位 桟温泉(pH 5.3)

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こちらは桟(かけはし)温泉という長野県にある温泉で、あの有名な木曽川を一望することができます。

 

pHは5.3ほどであり、人間の肌の脂肪酸に近い酸性の強さなので、非常に肌に優しい温泉です。

 

3位 那須湯元温泉 鹿の湯(pH 2.5)

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この温泉もpHが低く酸性度が強いのですが、pH以上に特徴的なのは「湯の熱さ」です。

 

他の入浴車が湯面に波を立てたときなどは、本当に殺位が湧くほどに熱いです。

 

熱い温泉が好きな方はぜひ行ってみてください。

 

 美肌に効果的な温泉まとめ

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今回の結論

  • 美肌効果が目的であれば、アルカリ温泉よりも酸性の温泉がオススメ

 

この結論は、「美肌」という観点のみから判断したときの結論です。

 

その他の目的であれば、アルカリ性の温泉にも良い効果はたくさんあります。

 

秋~冬は温泉シーズンですので、ぜひ今回紹介した内容を参考に温泉旅行に行ってみてください。

 

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