今回は『乾燥肌になる人の特徴6つと効果的な食べ物4つ』について科学的に紹介します。
湿度が低い冬場はもちろんのこと、湿度が高い夏場でも肌は乾燥するものです。
これは、日本人の肌の性質上、乾燥しやすいようにからだができているからです。
つまり、乾燥している人と乾燥してない人の差の大部分は、『乾燥に対する対策方法の差』です。
そこで今回は、乾燥肌になる人の特徴と、乾燥肌に効果的な対策について科学的に紹介したいと思います。
目次
乾燥肌になる人の特徴6つ
- 空気が乾燥した空間にいる
- 紫外線を受けすぎている
- 栄養バランスが不安定で代謝が悪い
- スキンケア方法が誤っている
- 血流が悪い
- 体温が低い
上記6つのうちのどれかに該当する人が、乾燥肌になりやすいです。
そして、上記の6つが乾燥肌の要因になるさらに根本には、たった3つの科学的な原理が存在します。
肌が乾燥する科学的な原因はたった3つ
- 角質の細胞が水分不足
- 細胞間の脂質が不足
- 肌に皮脂が不足
i. 角質の細胞が水分不足になる理由
- 水分をあまり摂取していないから
- 角質の細胞に水分を送る機能が低下しているから
- 角質の細胞の水分を保持する能力が低いから
まず a. に関してですが、これは単純に水分をあまりとっていない場合や、汗を出すことで体から水分が抜けている場合などが該当します。
そのため、水を適度に飲むことで解決できます。
次に b. c. に関してですが、これらは体の全体的な機能が低下していることが原因です。
血流、代謝の低下や、角質の細胞の老化などが原因となるので、普段の生活サイクルから見直す必要があります。
ii. 細胞間の脂質が不足する理由
- 細胞間の脂質の原料をあまりとっていないから
- 細胞間の脂質をつくる機能が低下しているから
- 角質の細胞間に脂質の原料を送る機能が低いから
- 細胞間に脂質を保持する機能が低下しているから
a. に関しては、原料となる物質(※『効果的な食べ物4つ』で紹介)を適度に摂取する必要があります。
b. c. d. に関しては、普段の生活サイクルから見直す必要があります。
iii. 肌に皮脂が不足する原因
- 皮脂の原料をあまりとっていないから
- 皮脂をつくる機能が低下しているから
- 皮脂の細胞に皮脂の原料を送る機能が低いから
- 皮脂を保持する機能が低下しているから
a. に関しては、原料となる物質(※『効果的な食べ物4つ』で紹介)を摂取する必要があります。
b. c. に関しては、普段の生活サイクルから見直す必要があります。
d. に関しては、二つ原因があり、一つ目は血流や代謝の低下が原因です。
二つ目は、紫外線やゴシゴシ洗顔など、外部から物理的な刺激をうけてしまっている場合です。
一つ目に関しては、普段の生活サイクルから見直す必要があります。
二つ目に関しては、紫外線を防止する、やさしく洗顔するなどの対策をすると良いでしょう。
乾燥肌を改善するための行動4つ
極度の乾燥を避ける
- 加湿器を設置して湿度を上げる
皮膚にできるだけ刺激を与えない
- 日傘をさす、洗顔するときは水洗いのみ
栄養、睡眠バランスを改善する
- ビタミン・ミネラルをとる、6時間~7時間寝る
体温を上げる
- 炭水化物をとったうえで運動する、水を適度に飲む
※水の1日の摂取量は200ml×9回=1.8Lがオススメ
肌のよごれは、水洗いで十分すぎるほど落ちます。
そのうえで乾燥肌の人が洗顔料をつかうと、肌の皮脂と、肌に存在する美肌菌も洗い流されてしまい、美肌効果が激減します。
どうしても洗顔料で洗う場合は、洗浄力の弱いものにしましょう。
また、人間の体は水分を吸収のときに、かなりのエネルギーを消費します。
エネルギーを消費すれば、熱が発生して体温が上がり、代謝機能のアップにつながります。
体温が上がることで血流も促進されるので、水の摂取はかなりオススメです。
それに加えて、3kmの早歩き散歩などの軽い運動をすれば完璧でしょう。
この時、エネルギーを消費するため、体がエネルギー不足にならないように炭水化物をしっかり摂取してください。
エネルギー不足になってしまうと、せっかく上げた全体の代謝機能が低下してしまいます。
乾燥肌に効果的な食べ物4つ
4位 生姜湯などの温かい飲みもの
- 体温上昇、代謝機能アップ
- 血流促進で肌の細胞がフレッシュ化
生姜湯は体温を上昇させるので、代謝を促進する効果があります。
代謝が促進されると、新しいフレッシュな肌の細胞がすぐに用意できるようになります。
古い細胞は体に悪影響を与えるため、フレッシュな細胞は非常に重要です。
また、血流も促進してくれるため、肌の細胞にすばやく必要な物資を運んでくれます。
3位 レモン
- 代謝機能がアップ、肌の細胞の老化防止
- 肌の細胞へ水分を提供
ビタミン類は代謝機能を上げてくれます。
また、細胞の老化を防止する『抗酸化作用』という働きもあり、肌の細胞の老化を抑える効果があります。
レモンにはビタミンCが豊富に含まれているだけでなく、水分量も多いので、肌のうるおいにも貢献してくれます。
2位 ナッツ類
- 肌の細胞の老化を防止
- 肌の細胞に良質な皮脂の原料を提供する
※1日に15粒ほどが適量
ナッツ類は、肌の細胞の老化を防止する『抗酸化作用』のあるビタミンEが豊富に含まれています。
また、他のビタミン類も含まれているため、肌の細胞のフレッシュ化に効果的です。
また、皮脂や細胞間の脂質の分泌にも貢献するため、”水は摂取しているのに肌が乾燥している”という方は試してみてください。
ただ、摂取しすぎると逆に皮脂の過剰で毛穴がつまり、ニキビの原因になってしまうので注意が必要です。
1位 ブロッコリー
- 肌の細胞の老化を防止
- 肌の細胞の生まれ変わり促進
ブロッコリーにはビタミンCだけでなく、他のビタミン類も豊富に含まれています。
また、ブロッコリーは、カロテノイド系の物質であり、『抗酸化力』が非常に強いβカロテンを豊富に含んでいます。
そのため、他のどの食べ物よりも、細胞の老化を防いでくれます。
また、ブロッコリーはタンパク質も豊富なため、肌のターンオーバー促進も期待できます。
サプリ編
こちらは資生堂が出している商品なのですが、乾燥肌対策に非常に効果的です。
抗酸化作用のあるビタミンC,Eも豊富である一方で、良質な皮脂の原料を含む『アブラ椰子』も入っているため、細胞間の脂質をつくる手助けになります。
※化粧水や乳液は効果がうすいので注意
保湿用の化粧水や、保湿用の乳液は、乾燥肌に逆効果になる可能性が高いです。
外的なもので肌を保湿してしまうと、本来の保湿機能が低下しまうからです。
乳液などを使用することで、体は「すでに保湿されている」と判断してしまい、みずから保湿成分を作らなくなってしまいます。
【参考】乾燥肌になる科学的な原理
- 肌の水分不足
- 肌の細胞間脂質不足
- 肌の皮脂不足
1. 肌の水分不足
(図1:肌の構造)
人間の肌には、『角質細胞』というものがあり、この細胞が水を保持しています。
この細胞が水を保持するために必要なものが、『天然保湿因子』というものであり、これの存在のおかげで角質細胞は水を保持できています。
また、角質細胞は水を保持することにより安定化しているため、供給される水が不足すると、角質細胞は不安定化します。
2. 肌の細胞間脂質不足
(図2:肌の水分保持機能)
角質細胞と角質細胞の間には、『細胞間脂質』という脂肪分が存在しています。
この細胞間脂質の存在のおかげで、角質細胞は保持している水分を蒸発で失わずにすんでいます。
そのため、細胞間脂質の供給が不足すると、角質細胞が保持している水分が蒸発して失われてしまうため、角質細胞は不安定化します。
3. 肌の皮脂不足
(図3:肌における皮脂の役割)
皮脂は、外からの刺激だけでなく、内側からの水分の蒸発も防いでいます。
皮脂が不足してしまうと、外部からの刺激も受けやすくなるだけでなく、角質細胞の水分も蒸発しやすくなってしまうのです。
また、皮脂に関しては、皮脂が不足する以外にも不安定になる場合があります。
それは、土台である『角質層』が不安定になった時、つまり「角質細胞の水分不足」と「細胞間の脂質不足」です。
結論としては、乾燥肌を防ぐためには、「水分の保持」「細胞間脂質の保持」「皮脂の保持」の3つすべてをクリアしなければなりません。
どれか一つでも欠けてしまうと、程度に差はありますが、最終的には乾燥肌につながってしまうことになります。
なので、乾燥肌を治したい方は、これらすべてを意識する必要があります。
そのために必要なものが、水分摂取と、皮脂の原料を食べることと、適度な睡眠と運動なのです。
僕もめちゃくちゃ乾燥肌なので役に立ちました!
マスノリ(id:musnori)さん
コメントありがとうございます!
実は私も前までものすごい乾燥肌でした…笑
お役に立てて嬉しいです!ありがとうございます!