今回は、『大学受験のために部活を辞めて成功する人と失敗する人の特徴|自滅を避ける』について紹介します。
本気で志望大学を目指せば目指すほど、部活を辞めるべきかどうかを判断するのが難しくなってきますよね。
たしかに、部活を辞めた方が大学受験で成功する人もいます。
しかしその一方で、部活を続けた方が大学受験で成功する人もいます。
実は、辞めるべきかどうかはその人の性格や特徴によって異なってくるのです。
部活を辞めて失敗する受験生と成功する受験生の特徴
【部活を辞める判断材料】
- 浪人してでも志望大学を目指したいかどうか
- 志望大学受験への焦りが大きいかどうか
- 部活中に勉強に対して不安になるかどうか
- 部活への熱意が高いかどうか
1.浪人してでも志望大学を目指したいかどうか
- 浪人してでも志望大学を目指す覚悟がなければ、部活を辞めたところであまり意味がない
浪人してでも志望大学を目指す覚悟がなければ、部活を途中で辞めても、最後まで続けても大差ありません。
これは別に『志望大学に対する覚悟』でなくとも、『学力や成績を上げる覚悟』であれば構わないです。
例えば、何を犠牲にしてでもライバルに勉強で勝ちたいなどの場合は部活を辞めると成績が伸びるでしょう。
2.志望大学受験への焦りが大きいかどうか
- 今のままでは間に合わないという焦りが心の中になければ、部活を辞めたところであまり意味がない
いつまでにこのくらいまで成績を伸ばしておかないとまずい、といった焦りを感じていない人は、辞めたところで大差ありません。
むしろ部活を辞めて増えた勉強時間に満足してしまい、怠ける可能性が高いです。
怠けてしまうと、確保した勉強時間だけでなく、周りと共通の勉強時間にまでも悪影響を及ぼし始めます。
そして周りが部活を引退したあたりから、怠けが過剰な焦りに変わり、最終的に勉強に集中できなくなります。
3.部活中に勉強に対して不安になるかどうか
- 部活中でも勉強時間や勉強に対する不安が生じるようであれば、部活を辞めて勉強に専念した方が良い
部活中や部活前後の時間でも『この時間がなければ勉強ができた』と思うようになったら、部活を辞めてください。
そのまま続けていても、勉強に対する焦りがどんどん大きくなっていき、放っておくと自滅します。
逆に、自滅する前に部活を辞めて勉強に専念すれば、成績が上がる大きな材料になります。
4.部活への熱意が高いかどうか
- 部活を辞めた時のことを考えて後悔するようであれば、辞めると成績が下がる危険性が大きい
部活に対する熱意が非常に大きく、辞めて後悔する自分がいると思う人は辞めない方が身のためです。
上記に該当する人が部活を辞めると、部活への想いや感情が勉強中に溢れ出てきます。
また、大好きな部活を最後まで成し遂げることができなかったという、継続への自信の消失にもつながりかねません。
そうなると、自分は熱意のあるものですら最後まで続けられないという自己嫌悪に陥る可能性があります。
よく教師たちが言っている『部活を途中で辞める奴は忍耐力がないから受験も失敗する』という言葉は、このケースの人のことを指します。
逆に言えば、この自己嫌悪にさえ陥らなければ、部活を最後までやり切らなくとも受験に影響はないです。
★ 部活を辞めて成績が上がる人と下がる人の特徴診断
上記のAさん~Dさんのどれかに該当する人は、部活を辞めると逆に成績が下がっていく可能性があります。
自分がどこに当てはまるのか、あるいは当てはまらないのかを確認して、是非参考にしてみてください。
筆者が大学受験のために部活を途中で辞めた結果
私は大学受験のために、高校二年の冬で部活を辞めました。
部活を辞めた時の私の状況を以下で簡単に紹介します。
【部活を辞めた時の学力と状況】
- 全科目偏差値39の学年最下位
- 志望大学は東京工業大学
- 部活が大好きな部活人間
このように、学力が絶望的であるにもかかわらず、目標だけは非常に高かったです。
しかし、当時の私は本気で合格できると思って、高校二年の冬から東工大を目指し始めました。
ところが、逆転合格を目指すにあたって、大きな問題が1つありました。
それは、部活で勉強時間が大幅に削られてしまうことです。
部活は放課後2~2.5時間にわたって行なわれるため、部活をしている時間は物理的に勉強できません。
さらに、部活の疲労からくる眠気や集中力の低下によっても、勉強時間が失われます。
物理的に失われる時間と間接的に失われる時間を合わせれば、少なくとも毎日3時間は勉強時間を失うことになります。
もし高校二年の冬時点で部活を辞めれば、土日の部活動の時間も含めると、部活引退までにおよそ400時間稼げます。
最後まで部活を続ける周りの生徒に比べて、400時間近くも多く勉強できるのです。
私には一切の猶予も残されていませんでした。
そのため、部活が大好きだった私ですが、涙を呑む思いで早めに引退し、受験勉強に取り組み始めました。
こうして部活を早めに引退して勉強時間を周りの人よりも多めに確保した私ですが、ここでもまた問題が発生しました。
勉強していても、部活をしている人のことが気になって集中できないのです。
特に、部活が終わる時間になった時が最悪で、『ここから皆が勉強を始める』と思うと焦りで集中力が落ちました。
部活を辞めて勉強時間を確保したはいいものの、その確保した勉強時間を有効活用できなかったのです。
そして、『これでは部活を早めに引退した意味がない』と思えば思うほど、焦りが生じて集中力が低下していきました。
結論から言えば、私はこの症状が1~2週間で収まったため残りの時間を有効活用できたのですが、このまま自滅していく人もいます。
ここで、そのまま自己嫌悪に陥ってしまう人と、立ち直ることのできる人の境目の目安が、先ほど紹介した表に該当するかしないかです。
もちろん私の場合も部活への想いは残っていたのですが、それ以上に成績を上げたい気持ちや、志望校への合格意欲が高かったから立ち直ることができました。
大学受験のために部活は辞めるべき?
今回は、部活を辞めて成績が上がる傾向のある人と下がる傾向のある人の特徴を紹介したのですが、最終選択は自分次第です。
部活を辞めて成績が上がる傾向のある人でも、部活を続けたいと思ったら最後まで続ければいいし、その逆もしかりです。
最後まで部活を続けてから受験に移行して、受験に成功している人はたくさんいます。
結局は本人のやる気次第で受験結果は変わるので、それほど思い悩むことはありません。
素直に自分の気持ちに従えば、それが正解の道でしょう。
自分を信じることさえできれば成功できるので、自分の気持ちに自信を持って最後まで貫いてみてくださいね。