今回は『大学受験をする意味や大学進学のメリットデメリット|受験勉強自体に意味がある』について紹介します。
高校生になると徐々に志望大学について考え始めますよね。
中には大学に進学してやりたいことがはっきりと決まっている人もいるでしょう。
しかし、高校生のうちから大学に進学してやりたいことが明確な人はなかなかいません。
『志望大学に合格すること』が目的になり、目的達成後に関しては考えていない人がほとんどですからね。
そこで今回は、大学受験をする意味と大学進学をするメリットデメリットについて紹介したいと思います。
マネー金
大学に進学するメリットデメリット
【大学進学のメリット】
- 比較的自由度の高い研究活動を経験することができる
- 新卒で有名企業に入社するチャンスを手に入れられる
- 自由な時間の中でやりたいことを探すことができる
- 大学卒という学歴を手に入れることができる
【大学進学のデメリット】
- 大学進学しない人に比べてお金がかかる
- 将来やりたいことに大学進学が必須でない場合、時間が無駄になる可能性
上記が大学進学の主なメリット・デメリットです。
上記以外に関しては、大学進学していようがしていまいが、それほど変わりません。
大学進学ではなく大学受験自体に意味がある
この意味は部活と受験勉強を対比させると分かりやすいです。
部活の場合
- 『成功要素』がたくさん存在しているので、どれが自分に適しているかの判断が困難
- 今の自分の『成功要素』と『失敗要素』を絶対的に表してくれるものがない
- 自分に適した『成功要素』を見極めても、その要素を伸ばすための方法の探索が困難
自分で経験して見極めなければならない不確定要素が多い
例えば、今回はテニスを例にとりましょう。
テニスが上手な人にはいろんなタイプの人がいますよね。
【テニスが上手な人の要素例】
- フォームが完璧な人
- レシーブが上手い人
- 瞬発力がある人
- サーブが早い人
- 戦略を立てるのが上手い人
- 試合でのスタミナがある人
人よりテニスが上手い人は、上記のような『何かが人よりずば抜けている』or『苦手分野がない』ケースがほとんどです。
このように、テニスの成功例には数えきれないほど多くの『成功要素』があります。
では次に、テニスの上手さを判断する基準について考えましょう。
テニスの上手さを判断するための絶対的な基準は『試合における勝敗』です。
では、例えばあなたが相手に試合で勝ったとします。
当然勝ったということは、何かしら勝ったなりの『成功要素』があります。
では、あなたはその『成功要素』を答えることができるでしょうか。
おそらく、試合に勝った『成功要素』を明確に答えられる人はあまりいないでしょう。
このように、テニスの場合「今の自分の強み」や「今の自分の成功要素」が明確でないことがほとんどです。
そのため、どの要素を極めるべきか、どの要素を平均まで改善するべきか、を見極めるのが非常に難しいです。
さらにスポーツの場合、『成功要素』が明確でも、その人に合った練習メニューを取り入れなければ意味がないケースが多いです。
このように、部活の場合は『自分自身で経験することで見極めなければならない不確定要素』が非常に多いです。
大学受験勉強の場合
- できるようになるための『成功要素』は少なく、かつ非常に単純
- 自分の強みと弱みを簡単に判断できる『模試』というものがある
- 見つけた強みと弱みを伸ばすための『参考書』という普遍のレールが存在する
成功までに必要な要素や必要な努力が非常に単純
受験において勉強ができる人とはどんな人でしょうか。
【勉強ができる人の要素例】
- 数学が得意
- 英語が得意
- 国語が得意
- 理科が得意
- 社会が得意
勉強ができる人は、上記の要素のうちどれかが『人よりずば抜けている』or『苦手科目がない』のどちらかです。
このように、受験勉強における勉強結果の良し悪しの要素は非常に単純です。
次に、受験における勉強の成績を判断する基準について考えましょう。
受験勉強の成績の絶対的な判断基準と言えば『模試の結果』ですよね。
模試の結果を見るだけで、今の自分の実力、苦手な科目や苦手な単元がすぐに分かります。
テニスの場合と異なり、受験勉強の場合は自分の強みと弱みを見つけ出すのが非常に簡単です。
そのため、どの強みを伸ばすべきか、どの弱みを改善するべきかをすぐに知ることができます。
さらに受験勉強の場合は、見つけ出した強みを伸ばしたり、弱みを改善する方法が明確です。
なぜなら、『参考書』という確実なレールが存在するからです。
そのため、参考書をするだけの根気さえあれば、誰でも一定のラインまで到達できるのです。
このように、受験勉強の場合は成功までに必要な要素や必要な努力が非常に単純なのです。
大学受験勉強を頑張る意味
- 社会に出ると、成功までの道のりが複雑になる
- 受験以外での成功が『発展問題』だとするならば、受験は『基礎問題』
- 社会に出て挑戦する時、最低限の『基礎問題』を解く力が要求される
- 将来やりたいことができた時にすぐに対応できる力(基礎力)を若い時から身に着けておける
※もし大学受験(基礎問題)の代わりになるイベントが自分の中に存在するのなら、そちらに注力してOK
スポーツに比べて、受験勉強は分かり切っている方法を継続すればいいだけなので、非常に単純です。
成功までの道のりが明確かつ確実なので、ただそのための方法を実行すれば誰でも成功できます。
こんなに簡単に成功を手にすることができるものは受験勉強以外にほぼありません。
部活ですら成功までの道のりが非常に複雑です。
社会に出ると、さらに成功までの道のりが複雑になります。
自分でデータを集め、仮説を立て、検証してまた修正をするという、トライ&エラーの繰り返しです。
これらを諦めずにやり続けて初めて、やるべきこと(受験で言うところの参考書)を手に入れることができます。
ここまで努力して初めて、受験でいうところのスタート地点(参考書のゲット)に立つことができるのです。
そのため、当然この後には参考書をゲットした以降の努力が待っています。
社会に出てから新しいことで成功することは、それほど困難なことなのです。
もし受験以外での成功が『発展問題』だとするならば、受験は『基礎問題』です。
社会に出てビジネスに挑戦する時、最低限の『基礎問題』を解く力が要求されます。
受験時に頑張って『基礎問題を解く力』を手に入れていれば、受験以外で成功したいと思った時にすぐに対応できます。
しかし、受験勉強という『基礎問題』を疎かにした人は、まず『基礎力』をつける段階からスタートするため、多くの苦労と時間がかかります。
今あなたたちが受験勉強を頑張る意味は、将来やりたいことができた時にすぐに対応できる力を若い時から身に着けておけるからです。
なので、大学がもし自分にとって役に立たないと思ったら、受かったとしても行かなくて大丈夫です。
受験勉強で努力することができた、成功できたというその事実が今後の人生において重要なのですから。
受験なんてただの『基礎問題を解く力を身に着けるイベント』に過ぎません。
なので、もし大学受験の代わりになるイベントが自分の中で存在するのであれば、そちらに全力を注いでください。
ただ、やりたいことが明確にない人は、『受験勉強』という基礎問題に今は全力で取り組んでください。
大学受験のその先へ
たとえ今やらなくとも、どこかのタイミングで本気を出しさえすれば誰でも何歳からでも成功はできます。
ただ、若いうちからそれを経験している人と、歳をとってから経験する人とでは、総合的な経験値が大きく異なります。
受験という『基礎問題』をクリアして大学に進学した人は、次は『発展問題』に取り組んでください。
例えば、「サークルの運営を頑張る」「研究で成果を残す」「何かビジネスを始めてみる」などです。
社会に出た時に必ず役に立つ瞬間が来ます。