今回は『大学受験で勉強アプリを用いると落ちる?利用するアプリと使い方次第』について紹介します。
大学受験生の間では、勉強アプリが当たり前のように流行っていますよね。
受験用勉強アプリの普及により、独学の人でも予備校レベルのサービスを安価に受けられるようになってきました。
このように、受験勉強アプリは独学の生徒を手助けする目的で作られていますが、使い方によっては成績を下げかねないのです。
マネー金
大学受験用の勉強アプリで成績が上がる人と下がる人の特徴
受験用の勉強アプリを用いて成績が上がる人と下がる人の特徴は以下で判断できます。
- スマホアプリと参考書の使い分けができているか
- 勉強アプリ以外に気を取られていないか
- 勉強アプリの使用だけで満足していないか
1.スマホアプリと参考書の使い分けができているか
- リスニング、音読、確認テスト、暗記系はアプリの方が効果的
- 移動中などの集中しづらい環境下ではアプリの方が効果的
※上記以外は紙の参考書での学習の方が効率的
受験勉強には、スマホで勉強しても良い内容と、参考書で勉強すべき内容があります。
そこの使い分けができておらず、ただスマホでの勉強が楽だという理由でスマホに頼っていると、勉強効率が落ちる可能性が高いです。
英語のリスニングや暗記系は『音声を脳へ定着させる』方が効率的なので、アプリ推奨です。
また、知識の確認テストは『定着した知識をアウトプットする目的』なのでアプリの方が利便性は高いです。
それ以外は、基本的にアプリではなく参考書を用いた方が効率的です。
また、勉強アプリの良さは、どこでも手軽にそこそこの学習ができることです。
そのため、しっかりと勉強に集中できる環境では参考書の方が効率的に学べますが、移動時間等の集中が欠けてしまう環境ではアプリの利便性が上回ります。
2.勉強アプリ以外に気を取られていないか
- 勉強アプリを開く際にSNSやゲーム等に気を取られてしまう人はアプリ学習を辞めるべき
※娯楽アプリをアンインストールしておくと良い
そもそもの話、大学受験にスマホの勉強アプリは必要ありません。
参考書をただ淡々と学習できるのであれば、それが一番効率的な学習です。
しかし、椅子に座ってただ淡々と集中して参考書学習をするのは精神的にも肉体的にもしんどいです。
そのしんどさが原因で勉強の継続が嫌になってしまう人も少なくありません。
そういう人達のために、勉強へのストレスを軽減したり、寝転がりながらでも学習できる便利なアプリがあるのです。
つまり、勉強はしたくないけど、なんとか従来の勉強方法を変えて勉強を続けている状態なのです。
その状態の人が、スマホを開くたびにSNSやゲームアプリに気を取られていると、参考書で勉強している人から大きく差をつけられます。
これでは本末転倒なので、勉強アプリを使用する際に他のスマホ上のアプリの誘惑に負ける人は、アプリ学習はするべきではありません。
3.勉強アプリの使用だけで満足していないか
- アプリだけの学習だと知識の片寄りが生じるので参考書演習で補うこと
- 勉強時間計測アプリは『勉強時間を増やすこと』を目的にしないこと
※特にSNSでアプリ計測した勉強時間を投稿している人
勉強アプリは参考書ほど網羅的に作られておらず、受験に必要な知識の一部しかカバーできていません。
アプリで触れる内容は、受験で必要な知識のうちの氷山の一角でしかないのです。
そのため、アプリ以外にも参考書で自学をしないとアプリでの学習の意味がなくなってしまいます。
これが、アプリが『確認テスト目的』で利用するべき理由ですね。
一部しか学べないのなら、インプット目的ではなく、アウトプット目的で利用するべきということです。
また、最近は『勉強時間を計測するアプリ』が人気ですが、『勉強時間を増やすこと』に満足する人が非常に多いです。
勉強時間を投稿してライバルや仲間と意識し合うのは非常に良いのですが、『勉強時間』だけにこだわる人がたまにいます。
たしかに長時間勉強すれば成績が上がる傾向がありますが、あれは『演習量』を意識した結果、勉強時間が増えたという結果論でしかありません。
有名な大学受験用の勉強アプリの成績が上がる使い方
受験用の有名な人気勉強アプリの成績が上がる使い方を紹介します。
- スタディサプリ
- スタディプラス
- 英単語アプリmikan
- スマホで英語リスニング&ディクテーション
1.スタディサプリ
非常に安価に塾や予備校レベルのサポートを受けることのできるアプリとして有名です。
詳細は以下の記事をご覧ください。
2.スタディプラス
【アプリの説明】
- 学習予定の参考書を登録して参考書ごとの勉強時間を計測できる
- 日、週、月ごとの各科目、各参考書の勉強時間を計測できる
- 勉強時間や勉強スケジュールをタイムラインに投稿できる
- 勉強仲間やライバルの勉強時間投稿を見て切磋琢磨できる
- 勉強仲間やライバルとチャットでやり取りができる
【成績が上がる使い方】
- 参考書や勉強スケジュールを設定
- 1日の参考書の進捗と勉強時間を記録
- スケジュールの目標が達成できたかどうかを1周間に一度確認
- 達成できなかった目標の原因を考え、再度スケジュールを設定
- 勉強意欲が低下したら、他人の勉強時間投稿を見て刺激を受ける
※刺激を受けたらすぐにアプリを閉じること
【成績が下がる使い方】
- 勉強時間を増やして投稿することが目的になってしまう
- スタディプラス確認のためにスマホを開いた際に他のアプリで時間を失ってしまう
- 勉強仲間やライバルの投稿に見入ったり、チャットを楽しんでしまう
3.英単語アプリmikan
この英単語アプリは、単語の綴りを書かないといけない『大学受験英語』においては少々物足りません。
【アプリの説明】
- 市販の単語帳をダウンロードして単語学習できる
- 4択の単語確認テストができる
- テスト結果が全国順位出るので単語暗記のやる気が出る
- 単語は毎回音読されるので発音も同時に学べる
- 英作文やリスニング、読解問題もテスト形式で学習できる
【正しい使い方】
- 英単語を見るだけでなく、しっかり書いて綴りも覚える
- 単語を覚える際やテストの際に、聞くだけでなくちゃんと英語を発音する
- 3秒以内に答えられなかった単語は記録しておく
【誤った使い方】
- 全国順位を上げるために4択のテスト問題をまぐれで当てに行くことが目的となってしまう
- 英作文やリスニングの学習がこのアプリのみで終わってしまう
- 英単語の綴りを確認せずに目で見るだけの学習になってしまう
4.スマホで英語リスニング&ディクテーション
スマホで英語リスニング&ディクテーションを学ぶ方法は以下の記事の中で詳細にまとめているので、以下の記事をご覧ください。
大学受験用の勉強アプリを用いる際の使い方と注意点まとめ
- 英語のリスニングや音読や確認テストはアプリの方が効果的
- その他暗記科目の暗記確認テスト時はアプリの方が効果的
- 移動中などの集中しづらい環境下ではアプリの方が効果的
※上記以外は参考書での学習の方が効率的
- 勉強アプリを開く際にSNSやゲーム等に気を取られてしまう人はアプリ学習を辞めるべき
※娯楽アプリをアンインストールしておくと良い
- アプリだけの学習で終わってしまうと知識の片寄りが生じるので参考書演習で補うこと
- 勉強時間計測アプリは『勉強時間を増やすこと』を目的にしない、大切なのは『演習量』
※特にSNSでアプリ計測した勉強時間を投稿している人
以上が受験用の勉強アプリを使うメリットとデメリットです。
今はアプリが主流になってきていますが、受験に成功する人はアプリと参考書の使い分けができています。
アプリを使うべき環境や科目を間違えると一気に非効率な学習になってしまうので、是非使用法を考慮したうえで使ってみてください。