今回は『大学受験で全落ちしてしまった人が取るべき次の行動2つ』を紹介します。
大学受験は非情なもので、合格点にたかが1点足りなかったとしても不合格になってしまいます。
「あの1問の計算さえミスしていなければ…」なんて悔しい思いをする人も少なくありません。
かく言う私も実は現役時代に受けた大学を全落ちしています。
なんなら、滑り止めとして受けた大学も見事に滑り落ちました。
今回はそんな私が、『大学に全落ちしてしまった後はどのような道が残されているのか』について紹介したいと思います。
マネー金
大学を全落ちした私の次の行動
- お金がなかったため、独学で浪人をすることにした
私は大学を全落ちしてしまった時は何も考えることができず、夢なのではないかと思っていました。
何を食べても味がせず、何をしていても上の空で、ただただ「受験が終わってしまったんだ」という虚無感でした。
受験後はしばらく何もする気が起きず、1か月近くの間毎日外に遊びに行っていました。
「大学受験に失敗して行くところがない」という現実を忘れるためです。
しかし、そんな現実逃避も毎日行なっていると飽きてきます。
そして何よりも、「今までこんなに頑張ってきたのに、ここで諦めたらもったいない」という感情が残っていました。
そのため、その時「①浪人」「②就職」という2つの道があったのですが、私は「①浪人」を選びました。
しかし、私の家庭にはそれほどお金がなかったので、「独学」で浪人生活を迎えることにしました。
結論から言えば、全大学に落ちて絶望していた私は、浪人生活を1年間経て第一志望であった東工大に合格することができました。
大学受験に全落ちした人が次に取るべき2つの行動
- 浪人生活
- 就職
昔は就職のために浪人して大学に行く人が多かったのですが、最近は働き方に多様性が出てきて、大学に行かない選択肢を取る人も少なくありません。
大学全落ちから就職という道を選ぶ人も、これからどんどん増えてくるでしょう。
ここでは、「①浪人生活」と「②就職」のどちらに進むべきかを、その人の置かれた状況や目標別に紹介したいと思います。
1.浪人生活に向いている人
- 行きたい大学が明確
- 大学でやりたい研究がある
- 人気の大企業の総合職に就きたい
- 人に学歴を自慢したい
- 将来やりたいことが分からない
上記に当てはまる人は浪人生活をすることをオススメします。
I.行きたい大学が明確
- 志望大学に行けるチャンスは浪人生活が最後
行きたい大学が明確な場合は浪人をしてでも目指すことを私はオススメします。
もちろん、浪人をしたからと言ってその大学に行けるかどうかは分かりません。
しかし、その大学に行けるチャンスは浪人生活が最後です。
今回合格できなかったとはいえ、長い間志望大学を目指して生きてきたのに、そんなに簡単に手放すのは非常にもったいないです。
そもそも現役と浪人の差は大学以降一切ありません。
本人すら忘れる時があるくらいには浪人なんてちょっとした誤差ですし、就職にも浪人は一切影響しません。
II.大学でやりたい研究がある
- 研究を重視するのであれば、浪人をするにあたって再度志望大学を見直し
大学でやりたい研究がある場合は、進学する必要があるので浪人しなくてはなりません。
しかし、研究を重視するのであれば、浪人をするにあたって再度志望大学を見直してください。
その研究は本当に今の志望大学でないとできないのか、本当に今の志望大学がその研究に適しているのか、もう一度考えてみてください。
私も大学院まで進学して研究に従事してきましたが、「この大学でないとできない」という研究はほとんどありません。
研究は本人がやる気になればどの大学でも満足できますし、逆に本人にやる気がなければ良い大学に行っても何も得られません。
また、大学院まで進学するつもりならば、大学院で行きたい大学に編入するという手もあります。
競争率が高くて難易度の高い大学入試よりも、競争率が低くて難易度の低い編入で入った方が賢い選択かもしれません。
III.人気の大企業の総合職に就きたい
- 将来のキャリアビジョンが「有名企業に入ること」ならば、上位大学進学は最低条件
就活市場は徐々に「学歴主義」から「実力主義」に移行してきています。
そのため、少しずつではありますが、学歴に囚われず優秀な人材は採用されるような世の中になってきました。
とはいえ、有名日系大企業や有名外資系企業などではまだ学歴フィルターがあります。
私の就活時にもこの傾向が見られ、これらの企業では中堅国公立(私立)以下の大学生はエントリー段階で落とされていました。
そのため、もし将来のキャリアビジョンが「有名企業に入ること」ならば、上位大学進学は最低条件となるかもしれません。
IV.人に学歴を自慢したい
- 想像以上に「自慢したい」という動機はエネルギーになる
この場合はいい大学に進学するほかありませんので浪人してください。
動機がいくら不純であれ、浪人して受かればこっちのものです。
どんな醜い理由であれ手に入れてしまえばもう自分のものです。
上位の大学を目指す人間の最初の志望動機は基本的に「自慢したい」なので、恥じることなく全力で自慢するために浪人してください。
想像以上に「自慢したい」という動機はエネルギーになりますよ。
V.将来やりたいことが分からない
- 大学の良いところは『自由に使える時間がある中で』自分を見つめ直せる点
- その経験を若いうちにできるのは非常に貴重な機会
将来やりたいことが分からない人は浪人してでも大学進学をすることをオススメします。
大学は、「学問を学ぶ場」「学んだ学問をアウトプットする場」と言われますが、もっと大切なものがあります。
それは『自分を見つめ直し、本当にやりたいことを見つける場』です。
もちろん、大学進学せずに就職しても、仕事をする中で将来やりたいことが見つかるでしょう。
しかし、大学の良いところは『自由に使える時間がある中で』自分を見つめ直せる点です。
そもそもやりたいことは、好奇心を持って1か月~3か月続けてみないと見つけることはできません。
大学という、自分の好奇心をフルに活かせ、色んな事に挑戦できるチャンスは人生の中でそう多くありません。
その経験を若いうちにできるのは非常に貴重な機会です。
自分が本当に楽しんで続けられるものを見つけるためにも、今やりたいことが分からない人は大学進学してみてください。
2.就職に向いている人
- 金銭的余裕が一切ない(独学の宅浪ですらも不可能)
- やりたいことが明確(やりたいことに大学進学を要さない)
- 何が何でも浪人だけはしたくない
上記に当てはまる人は就職をすることをオススメします。
I.金銭的余裕が一切ない(独学の宅浪ですらも不可能)
- おそらく、この記事を読んでいる人は当てはまらない
この場合は、就職をすることをオススメします。
おそらく、この記事を読んでいる人は現役時に大学進学意志があった人なので、当てはまらないでしょう。
予備校費用などが気になる人は、独学という手もあるので、諦めるのはまだ早いです。
やる気さえあれば予備校の有り無しはそれほど関係ありません。
II.やりたいことが明確(やりたいことに大学進学を要さない)
- 大学進学を要さないキャリアビジョンの場合、進学する意味はない
大学進学を要さないキャリアビジョンが自分の中にある場合は、進学しないという手もありでしょう。
正直、大学で学んだ知識はそれほど社会で役に立ちません。
特に学部で卒業した場合、学んだ知識が活きることはほとんどないでしょう。
ただ、大学で得られる人脈や、サークルなどの集団で活動するスキルなど、人とのつながりは大学時代に大きく広がります。
III.何が何でも浪人だけはしたくない
- 仮に浪人をして大学に進学しても、途中で通学する意味が分からなくなる可能性あり
この場合は就職することをオススメします。
嫌な思いをしてまで目的なしに大学進学するメリットはありません。
大学の楽しみと浪人生活を天秤にかけて浪人生活のつらさが勝ってしまうのであれば、仮に大学に進学しても途中で通学する意味が分からなくなる可能性があります。
私個人的には、多少嫌でも大学に進学することをオススメしますが、どうしても嫌なのであれば就職も手だと思います。
大学進学したからと言って何か大きく変わることはありません。
大学に進学しても何もせずに怠けていたら一切使い物にならない人間になります。
逆に大学進学をしなくても、その後の人生で何かに没頭して力をつけたのなら、そちらの方がよっぽど人から必要とされるでしょう。
これからは「どこ所属の人間が」ではなく「誰が」何をしたかが重要な時代です。
大学受験に失敗してもそれほど影響はない話
- もし影響があるとすれば、それは自分自身で作り出した「負の感情」だけ
- 一番大切なのは、「いつ」「何で本気になるか」
- 楽に安定した人生を手に入れることができるのが「受験」というだけの話
浪人するにしろ、そのまま就職するにしろ、それほど人生に影響はありません。
もし影響があるとすれば、それは自分自身で作り出した「負の感情」だけです。
いくら高学歴でも就職で失敗する人、就職先で使えない人、就職したはいいが会社と合わなくて辞めた人、色んな人がいます。
そうなれば、学歴などは一切関係なくなります。
一番良くないのは、受験に一度失敗したからと言って「自分はダメだ」と落ち込むことです。
人生は「いつ頑張るか」というだけの話です。
受験期に頑張ったはいいが、その後頑張らなければ何も意味がありません。
逆に受験期に頑張ることができなかったとしても、その後の人生で頑張ることができたのなら、受験での不合格なんてチャラです。
一番大切なのは、「いつ」「何で本気になるか」です。それが受験である必要はありません。
ただ、一番楽に安定した人生を手に入れることができるのが「受験」というだけの話です。