大学受験で逆転合格は甘くない|必要な偏差値ごとの勉強時間と合格可能性

 

今回は『大学受験で逆転合格は甘くない|必要な偏差値ごとの勉強時間と合格可能性』について紹介します。

 

学年一の落ちこぼれが難関大学に合格できる可能性があると思うと、希望を持てますよね。

 

短期間の勉強で逆転合格をすることは不可能ではありません

 

しかし一方で、成功の可能性が低く、しかもあり得ないほど過酷でもあります。

 

今回は、そんな華やかに見える逆転合格の裏側について紹介したいと思います。

 

 

大学受験で逆転合格に必要な勉強時間

 

私の場合の逆転合格に必要だった勉強時間を紹介するので、目安として参考にしてみてください。

 

【筆者の逆転合格】

  • 高校二年の冬まで全科目偏差値39の学年最下位
  • 約2年間の独学で理工系最難関の東工大に逆転合格
  • センター試験(共通テスト):83% 二次試験:53%

 

 

 

【現役時の年間勉強時間】

  • 勉強日数:308日
  • 年間勉強時間:1900時間

【浪人時の年間勉強時間】

  • 勉強日数:328日
  • 年間勉強時間:3600時間

【逆転合格に必要な時間】

  • 4300時間~4900時間

※学校の授業時間を除いた値

 

以上が私の逆転合格までのスケジュールと勉強時間です。

 

もし学年一の落ちこぼれから東工大レベルまで逆転合格しようと思ったら、大体4500時間ほどの勉強時間を要するわけです。

 

もちろん目安なので、本人の集中力や理解力によっては多少の変動があります。

 

偏差値を1上げるために必要な勉強時間

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【偏差値を10上げるのに必要な勉強時間】

  • 30 → 40:450時間
  • 40 → 50:900時間
  • 50 → 60:1350時間
  • 60 → 70:1800時間

【偏差値を1上げるのに必要な勉強時間】

  • 偏差値30台:45時間
  • 偏差値40台:90時間
  • 偏差値50台:135時間
  • 偏差値60台:180時間

 

上記はおおよその偏差値ごとの勉強時間を算出した値です。

 

自分の現在の偏差値と照らし合わせて、今後の勉強時間の目安にしてみてください。

 

 

今のペースでの勉強時間で、志望大学受験までに間に合いそうですか?

 

大学受験で逆転合格が成功する可能性

 

ここでは、1年間で逆転合格を狙う場合と、2年間で逆転合格を狙う場合に分けて紹介します。

 

1年間で逆転合格を狙う場合

  • 志望大学に特化した勉強をした場合の合格可能性は『奇跡レベルだが不可能ではない
  • 全範囲まんべんなく勉強して多くの大学を視野に入れた場合の合格可能性は『不可能

 

もしたった1年間で落ちこぼれから逆転合格を目指しているのなら、ただ効率の良い勉強をこなしているだけでは合格できません

 

安定した合格を目指すのなら、ほぼ浪人確定でしょう。

 

しかし、過去問を研究して出そうな範囲を予想して、そこだけ集中的に取り組んで予想を当てることができれば、逆転合格は可能です。

 

 

これでもし他の大学も受けるとなると、網羅しなければならない範囲が増えてくるので、全範囲勉強しなければならなくなります。

 

なので、たった1年で合格したいという方は『志望大学だけを目指す』ようにしてください。

 

一つ忠告ですが、もしこの賭けに挑戦する人は浪人を覚悟しておいてください。

 

浪人したくない場合はこの方法を取らず、コツコツ全範囲を勉強しながら志望大学を下げるようにした方がいいです。

 

ちなみに、志望大学からレベルを下げたらいけるだろうと思うかもしれませんが、そんなことありません。

 

自分が思っている実力の0.5倍程度が実際の入試で発揮できる実力と思ってください。

 

「志望大学のレベルが高いから偏差値を10近く落とせば余裕」と思っている人は、おそらく下げたとしても厳しいです。

 

そうならないためにも、第一志望と真摯に向き合って、毎日『まだ足りない、まだ足りない』と言い聞かせながら努力してください。

 

2年間で逆転合格を狙う場合

  • 第一志望大学の合格は出題される問題の運次第
  • ランクダウンした他大学合格率は高い

 

浪人をして2年間勉強すれば流石に受かるだろうと思う人もいるかもしれませんが、実は全くそんなことありません。

 

みんな浪人が決定した時にそう思います。

 

そして、余裕の顔で浪人をして、本番直前で全く及ばないことを再認識して絶望していきます。

 

厳しいことを言うようですが、たとえ浪人して2年間かけたとしても、志望大学に逆転合格するのはなかなか難しいでしょう。

 

問題の出題のされ方によっては合格できるかもしれないし、落ちるかもしれないというレベルです。

 

大げさだと思うかもしれませんが、本当にそのレベルです。

 

2年間死ぬ気で努力しても、落ちこぼれから超難関大学に逆転合格するのは問題の出題の運次第なのです。

 

ただ、1年目と違うところは、全範囲を網羅しながら学力を底上げできているので、他大学の合格率が大幅に上がっているという点です。

 

志望の超難関大の逆転合格は不明ですが、他のランクダウン大学は安定して合格できるようになっているという点が大きく異なります。

 

なので、浪人時は安心して志望大学に挑むことができるようになっているので、精神的に楽という強みがあります。

 

逆転合格を目指す上で意識してほしいこと

 

  • 油断や驕りは持たずに真摯に努力を積み重ねること
  • 落ちるかもしれないという恐怖と向き合う覚悟を持つこと
  • 自分なら逆転合格の伝説を作ることができると信じること

 

ここまでで説明してきたように、短期間で落ちこぼれの状態から逆転合格するのはかなり難易度が高いです。

 

運任せと言っても過言ではないでしょう。

 

しかし、不可能ではありません。

 

今回は、油断や驕りは持ってほしくないので受験の本音を話しましたが、落ち込んで諦める必要は一切ありません

 

あくまでこれは私の例なので、もしかしたらあなたは伝説を作れるかもしれません。

 

なので、あきらめずに全力でチャレンジしてみてください。

 

落ちるかもしれない恐怖と向き合い、全力で挑戦したものだけが『逆転合格』を手にすることができます。

 

是非第一志望に逆転合格するためにも、全力で恐れずに挑戦してみてください。

 

最後までそれをすることができた人にのみ、第一志望大学への逆転合格の可能性が与えられます。