東工大に受かるには?二次試験で得点を稼ぐコツ【英語・数学・物理・化学】

 

今回は『東工大に受かるには?二次試験で得点を稼ぐコツ【英語・数学・物理・化学】』について紹介します。

 

東工大の二次試験の過去問で、いま合計どのくらいの点数を取れていますか?

 

合格最低点の7割(250〜280点)を取れてない人も意外といるでしょう。

 

そこで、現状から合格最低点まで、できるだけ点数を稼ぐためのコツを教科別に紹介したいと思います。

 

 

東工大の英語で点を取るコツ

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  • 大問2から解く
  • 内容一致問題は最後に解く
  • 長文全部を読まないように解く

 

大問2から解く

大問1, 2では配点はほとんど変わらず、かつ大問2の方が長文が短いので、大問2から解いた方が時間対効果は大きいです。

 

さらに、大問2の内容一致問題の方が簡単なので、時間あたりの点数は獲得しやすいです。

 

内容一致問題は最後に解く

内容一致問題は本文の全体を把握しないといけないので、非常に時間がかかるめんどくさい問題です。

 

さらに、時間がかかる一方で正答率は意外と低く、コスパが比較的悪い問題とも言えます。

 

そのため、他の問題を先に解いて、時間が余れば最後に解くようにした方がいいでしょう。

 

最悪の場合、解く時間が間に合わなくても、ランダムに選択すれば偶然正解する可能性もあります。

 

長文全部を読まないように解く

  1. 最初の10〜12行(2〜3段落)ほど読んで、その長文のテーマの大枠を把握する
  2. 英訳問題の日本語を読んでテーマの解釈に大きなズレがないかを再確認する
  3. ここまでが終わって初めて問題に取りかかる

具体的な方法

  • 和文英訳:下線部をそのまま英訳する
  • 英文和訳:下線部上下3〜5行ほど読む
  • 内容説明:前後5〜7行ほど読む
  • 選択問題:設問中にキーワードがあるのでその段落を読む
  • 内容一致:長文を前から読んで選択肢と対比させながら正解を判断

※選択肢の順は長文の順と一致しているから

和文英訳

 

英文和訳

 

内容説明

 

選択問題

 

内容一致

 

東工大の数学で点を取るコツ

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  • 考えの道筋は必ず丁寧に記述すること

 

例えば、判別式を使うのであれば、なぜ判別式を使うのか(○○が実数解を持つから)、確率で余事象を使うのであれば、なぜ余事象で求められると判断したのか、などですね。

 

採点する側は、唐突に公式を持ち出されたり、唐突に珍回答の数式を出されても、思考のロジックをたどらないとその考えが正しいものかどうかの判断がつきにくいです。

 

そのため、思考プロセスが記述されていないと、自分で説明できない式を用いたと判断されて減点対象になります。

 

逆に、しっかりと考えの道筋を書いていれば、たとえそれが間違っていたとしても正解のためのきっかけになれば部分点をもらえるのです

 

意外とこの思考プロセスを省略して雑に書いている人が多いので、気をつけるようにしてください。

 

特に東工大の数学は3時間もあり、1問にかけることができる時間も多いので、書かないと損です。

 

東工大の数学は部分点を多くもらえるので、ぜひ意識するようにしましょう。

 

東工大の化学で点を取るコツ

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おそらく皆さんは選択問題の配点について気になっていると思います。

 

東工大化学の選択問題の配点について、現状では2つの説があります。

 

正解が2つの問題で2つ選んで一方が不正解だった場合

  1. その問題の得点は0点
  2. 配点の何割かの部分点

 

いま言われている有力な説は2つ目の説であり、大手予備校などもこの採点方式をとっています。

 

有力な説

  • 2つ答えがある問題で1つ回答して正解の場合は配点の5割
  • 2つ答えがある問題で2つ答えて一方だけ正解の場合は4割
  • 1つ答えがある問題で2つ答えて一方だけ正解の場合は4割

 

こちらはオマケですが、答えが1つの問題と、答えが2つの問題の過去5年間の分布を調べたものです。

 

 

5年ほど前までは明らかに答えが2つの問題が多かったのですが、最近は1つの問題と2つの問題は同割合の傾向が見られます。

 

下記は、この傾向に対する私の予想ですので、興味があればご覧ください。

 

【解答の割合が変化した理由】

 

採点方式を「部分点なし方式(説1)」から「部分点あり方式(説2)」に変えたことで、”確率を上げるために2つ書く”という戦略が使えるようになりました。

 

そこで東工大側は、運よく2つとも正解する割合を下げるために、答えが1つの問題の量を増やしたと考えられます。

 

以前までは、東工大の化学は「1つでも間違っていたら0点」という説が最有力だったのですが、最近になって部分点をもらえる説が最有力に変わったので、そのあたりで採点方式が変化したのではないでしょうか。

点を稼ぐコツ

  • 回答した1つの選択肢に絶対的な自信が場合は、1つだけ書いて次の問題に移る

 

東工大の物理で点を取るコツ

  • 計算ミスにだけ気をつけていれば自然と点が取れる

 

東工大の物理は、問題の難易度自体はそれほど難しくありません

 

ただ、計算量が異常に多い傾向があります。特に、力学で計算量の多い問題が出る可能性が高いです。

 

ミスすることなくコツコツと解くことができれば問題ないのですが、最後まで解いて回答が複雑になってしまった時の絶望は尋常ではありません。

 

どこを間違えたのかを最初から見直して計算し直さないといけなくなり、大幅に時間ロスをしてしまって、焦りが生じます。

 

じつは私が東工大を受験した時、力学の最初の問題でまさにこのケースに陥ってしまいました

 

回答がすごく複雑になって嫌な予感がしたので見返してみると、思った通り最初の方で計算ミスをしていて、その箇所からあとをすべて計算し直す羽目になったのです。

 

その後の焦りは今でも忘れません。なので、皆さんは計算ミスだけは気をつけるようにしましょう。

 

そうすれば、東工大の物理はある程度の点数までは取れるようにできています。

 

以上が東工大の二次試験でできるだけ点数を稼ぐためのコツになります。

 

結局のところ、最後は地道にしてきた今までの勉強が活きてくるので、今回の内容は細かなテクニック程度に参考にしてみてください。