今回は「英語の偏差値を30上げる参考書ルートと勉強法」を、学年最下位から東工大に合格した筆者の経験をもとに紹介します。もしこの記事の内容をこなすことができたら、英語の偏差値が大幅に上がっているはずです。
英語が苦手な人と英語が得意な人の間には差が2つあります。1つ目は自明の理由ですが勉強量、そして2つ目は勉強する時の学習順です。
たったこれだけですが、学習する順番を間違えると、勉強時間はかけているのになぜか成績が上がらないという事態に陥ってしまいます。
しかし、ご安心ください。これから英語の偏差値を効率よくあげるための変わらぬ王道の学習順を紹介します。確認した結果ズレていたという人はいま知れてラッキーです。すぐに軌道修正をしましょう。
英語は学習順が本当に大切だから気をつけてね
まず、英語の勉強順は偏差値50未満の人と偏差値50以上の人とで異なります。
偏差値50未満の勉強順
中学基礎レベルの英単語が身についていないと英文法の勉強すらなかなか進まないため
基礎的な英語の読み書きには英語の絶対ルールである英文法の理解が欠かせないため
英文法を暗記しても使えないと意味がないため学んだ文法を使って簡単な英作練習をする
定着させた英文法を使って正しく英文を読む練習(英文解釈)を重ねて読解力を身につける
英語の偏差値が50未満の人の場合、もし中学基礎の英単語が身についていなければ勉強を重ねてもなかなか先に進みません。
まずは中学レベルの英単語を身につけることから始めてください。これができれば、英文を読むためのルールである英文法の勉強がようやく身につくようになります。
ただし、英文法を勉強する時に意識してほしいことが、読むだけで終わるのではなく学んだ英文法を使って簡単な英作文練習をすること。
手に入れた武器は、使って慣れることで初めて使いこなせるようになります。ここまでができれば、簡単な英文であれば自力で訳せる力が身につきます。
あとは身につけた英文法を使って正しく英文を読む練習(英文解釈)を重ねれば、偏差値50は確実に超えます。偏差値50未満の人が使うべき参考書については後ほど紹介します。
目安の勉強時間
偏差値39から偏差値50までは目安としておよそ400時間かかる
偏差値50以上の勉強順
長文問題を進めることで文法や構文など知識の穴を見つける
解き終わった長文全体をある程度正しく訳せるか精読し直す
答え合わせや精読にて知識の穴が見つかったら文法などの参考書で該当部を復習する
解き終わった長文に音声がある場合は音声に合わせてシャドーイングの練習をする
英語の偏差値が50以上の人の場合、最低限必要な基礎は身についている場合が多いです。簡単な英文を読んだり、時間をかければ長文全体の意味をある程度把握できたりと、初歩的なところはクリアできているでしょう。
ただその一方で、知識が不足している箇所があったり、早く読む能力が欠けていたり、読める英文のレベルがあまり高くなかったりと、どこか学力が不安定な状態であるという弱点もあります。
そのため、どこが知識の穴となっているのかを把握して、しっかりと埋めていかなければなりません。そのためにやることが長文読解の問題を解いて答え合わせをすること。長文を読む練習ができることはもちろん、間違えた箇所の失点理由を分析することで、なにが不足しているのかを把握することができます。
弱点が把握できれば勝ったも同然です。該当箇所を持っている英文法の参考書で学び直せばその穴は埋まります。ただし、この「弱点が把握できてから」というのが、じつは最も差のつくポイントでもあります。
なぜなら、この作業が一番めんどくさく、そしてつまらないので多くの受験生がやろうとしないからです。もし皆さんが自分の弱点と向き合うことができたら、ここで大きく周りを引き離すことができるでしょう。
できる人とできない人の差は案外「めんどくさい」の積み重ねができるかどうかだけかもね
さて、弱点が埋まったとしたら、あとやることは「読める英文のレベルを上げること」と「早く読む力(速読力)を伸ばすこと」だけです。
読める英文のレベルを上げるためにはそのレベルに見合った英文解釈の練習を重ねることが有効、速読力を伸ばすためには自力で訳せた長文の音読練習(特にシャドーイング)を重ねることが有効です。
ただし、これもなかなかめんどくさい作業なので、”やることがわかっていても”やる人とやらない人に分かれます。皆さんはぜひ「やる人」になってください。
手順1 | 素材の英文をじっくり読んで正しく訳す |
手順2 | 音源で聞き取れる限界まで反復して聞く |
手順3 | 英文を見ながら音声に合わせて音読する |
手順4 | 同様のやり方で意味を取りながら音読する |
手順5 | 最後は何も見ずに音声に合わせて音読する |
目安の勉強時間
偏差値51から偏差値70までは目安としておよそ1000時間かかる
偏差値50未満の人と偏差値50以上の人におすすめの英語の参考書は以下になります。
偏差値50未満の人向け参考書
超基本的な単語から中学全般の単語まで載っている英語苦手者にはもってこいの単語帳だよ
中学レベルからわかりやすく解説してくれている英語苦手者におすすめの文法参考書だよ
英語が苦手な人でも安心して進められる解説がわかりやすい英文解釈の参考書だよ
偏差値50以上の人向け参考書
難関大学含めほとんどの大学はこの1冊のやり込みでカバーできるよ
英文法の標準レベルの知識をあまり時間をかけずに固めたい場合におすすめ
基礎と言いながら意外と難しいので読める長文のレベルを上げたい時におすすめ
レベル分けが細かくて取り組みやすく音声付きCDもあるからシャドーイング練習もできるよ
二次で英作文が必要な人
解説が丁寧かつこの1冊をやり込むことができれば大体の英作文は書けるようになるよ
ここまでに紹介した内容をしっかりと定着させることができれば、英語に関して困ることはなくなるでしょう。もちろん、ここで紹介した参考書はあくまで一例なので、自分に合う参考書が見つかればその参考書をやりこんでみてくださいね。
そして、何よりも欠かせないもの。それは志望大学の英語がどのような形式で出題されて、どのようなレベルなのかを把握することです。ぜひ過去問についても3〜5年分は見ておいてくださいね。
筆者も英語が大嫌いでした。be動詞とは何ぞやという状態からやり直し、途中で何度も挫折しかけましたが、無事に苦手から得意に変えることができました。
正直なところ、筆者は言語そのものが苦手です。国語ではかつて、マーク試験にて200点中38点を取ったことがあるほどに苦手です。そんな筆者でも、やることをやれば英語の点数を伸ばすことができました。
大変でめんどくさい作業かと思いますが、やるべきことをやった先には成長が待っているので、ぜひここから一緒に変えていきましょう。