理系大学生におすすめの勉強法|大学の授業についていけない時にやること

大学の勉強が難しすぎて、授業に全然ついていけない…”そんな悩みを抱えていませんか?

大学の授業についていけない、やばいどうしよう…

大学の勉強は受験と異なり、概念的な内容が増えます。そのため、挫折を経験する理系学生も少なくないありません。

自分だけ置いていかれている気がして、不安になることもあるでしょう。そこで、悩める理系大学生に向けて、大学での学習の重要ポイントを紹介します。

理系学生が勉強でつまずく原因

大前提

大学受験で通用した理数科目の勉強法と、大学の理数科目の勉強法は異なることを理解しておく

「受験では理数科目に自信があったのに、大学に入ってからついていけない」という人も少なくありません。基本的に、大学で求められる勉強は受験とは異なります。ただ、すべてが別物というわけでもありません。

必要な単位を取得する勉強の場合

受験の勉強法が有効

単位取得のために定期試験で点をとることが目的なら、受験期の勉強法は大いに有効である

大学の定期試験では、基本的に過去問が重要です。もちろん、過去問がほとんど流用されない授業もありますが、多くは過去問の重複問題や類題が出題されます。

つまり、範囲がある程度決まり、出題傾向を事前に把握できるため、受験期の解法反復や高校の定期テスト型の勉強法が有効になるのです。

単位取得が目的であれば、深い理解の度合いにかかわらず、これまで培ってきた勉強法をそのまま活用できます。

過去問の入手経路

✔︎ クラスのLINEグループ

✔︎ サークルの先輩

✔︎ 同学部学科の知り合い

単位取得のためのテスト対策

約2週間前から対策を開始する

前日に一夜漬けで単位を取れる場合もありますが、先々のことを考えると、勉強ばかりになりすぎずとも、それなりに理解したうえで対策した方がよいでしょう。

一般的には、テストの2週間前から対策を始めることが多いので、この時期を目安にテスト範囲を教材・授業ノート・講義資料でひと通り学習しましょう。完成度については、完璧な理解は難しいため、自分なりに満足のいく段階で構いません

過去問を使って対策箇所を絞る

ひと通り自分なりにテスト範囲に目を通したら、早速、過去問対策に進みましょう。過去問のうち、解ける問題は自力で解き、解けない問題は解答を確認しつつ、教材の該当箇所を参照して解法を押さえます

しかし、時間をかけても理解が進まない場合もあるでしょう。そのときは、単位取得が目的なら、解法を覚えて解けるようにし、類題で再現できるか確認するだけでも構いません

要点をテスト当日の朝に再確認

過去問で苦手な問題や曖昧な知識は、ルーズリーフなどに要点をまとめ、当日の朝に確認できるようにしておきましょう。おすすめは、いつもより1〜1.5時間早く起きて復習時間を確保することです。

テスト当日は他の学生も早めに教室に来ることが多いので、早めに大学へ向かい、重点的に対策した箇所や出題されそうな範囲について、知り合いと情報交換しましょう。まだ対策していない箇所があれば、この時間に取り組めます。

学習内容を身につける勉強の場合

受験の勉強法は無効

学習内容を理解して自力である程度解けるようにするためには、受験期の勉強法では太刀打ちができない

特に2年生以降は専門科目や実験が増え、3年生は研究室選び、4年生は場合によって院試も控えます。そのため、単位取得だけでなく、内容の理解が欠かせません

受験までの理数科目は参考書を読み込み、1冊を反復すれば力がつきました。

対して、大学の理系科目は難易度・抽象度が大きく上がり、大学指定の教科書だけでは理解が進みにくいことも多いです。

理系学生に必要となる勉強法

理系学生が学習内容を身につけることを目的とするなら、大学受験の参考書学習とは少し異なる勉強法が必要だと書きました。ここでは、その方法を紹介します。

Step1 授業はしっかり聞くこと

ポイント

大学以降の勉強では、授業をおろそかにすると学習効率が悪くなるので注意

大学受験では、参考書の解説が丁寧でわかりやすく、学習ステップも整理されていたため、授業に頼らず独学で進められることが少なくありませんでした。

しかし、大学以降は、指定教材がわかりやすさや学習ステップに重きを置いていないため、自力で進めるのは非常に難しいです。

大学の授業は、専門分野に詳しい教授がわかりやすく解説してくれているため、これをおろそかにすると学習効率が下がります。

おすすめの授業の受け方

次の授業の範囲を簡単に読む

大学の授業における予習の役割は「どこを集中して聞くべきかを明らかにすることです。次の授業範囲を教材で事前に読む段階では、自力で解決・解答する必要はありません。どこは自力で理解できそうで、どこは説明がないと難しいのかを明確にしておくと、授業中の集中力や理解の入り方が変わります。

板書・理解・メモ時間を分ける

授業を受けるとき、板書をノートに写す人は多いと思いますが、板書だけで終えてしまってはもったいないです。教授が板書に集中している間は同じペースで書き取り、説明が始まったら聞くことに集中しましょう。理解したことや気づきは、板書の該当箇所に自分の言葉でメモすると、後で見返すときに役立ちます。

授業後に理解度の相互チェック

同じ教室で授業を受けた知り合いと、講義内容の理解が誤っていないか、どこが理解できていないかを互いに確認しましょう。ただ、相手が授業中に寝ていたり、スマホを見ていてまともに受けていなかったりする場合もあります。

その場合は、普段の友人だけでなく、授業後の移動中に勉強の話ができる勉強仲間も作っておくとよいでしょう。勉強熱心な学生は、学習に関することで声をかけられて嫌な顔をすることはあまりありません。勇気を出して声をかけてみてください。


Step2 図書館を有効活用すること

ポイント

予定と予定の間の時間を使って大学の図書館に行き、自学の時間に充てるとよい

履修の組み方によっては、授業と授業の間に1時間以上空くことも少なくないでしょう。また、授業後、サークルや部活までの間にも時間が生じることがよくあります。

こうした隙間時間を日頃から意識的に活用すれば、テスト期間中の負担を大きく減らせますし、勉強内容の理解を深めるうえでも非常に効果的です。

隙間時間の例

✔︎ 授業と授業の空きコマ時間

✔︎ 部活やサークルまでの時間

✔︎ アルバイトまでの空き時間

図書館を活用した勉強法

同じテーマの教材を複数揃える

大学受験では、同じ内容の参考書を複数冊同時並行で進めることはあまりなかったかもしれません。一方、大学以降の学習は「読んで理解」のハードル自体が高いため、同じテーマの教材を複数照らし合わせて理解を深めていきます。1冊だけでは意味がつかみにくいことも多いので、図書館で少なくとも3〜4冊、同じテーマでわかりやすそうな専門書を借りて、その場で読み比べてみましょう。

一連の流れを書けるようにする

学習対象の定義や証明の一連の流れを、理解したうえで自力で書けるようにすることを最終目標としましょう。複数の教材を読み込んで理解できれば理想ですが、大学以降の学問では、何度見返しても腑に落ちない場面にしばしば直面します。その場合は、いったんノートやルーズリーフに流れを繰り返し書き出し、まずは自力で再現できる状態を目指しましょう。流れを書けるようになると、途中式や定理の意味も次第に見えてきます。

理解できたことをまとめる

理解できたことがあれば、後で見返してわかるように自分の言葉で補足メモを書き込みましょう。手元に教材がない場合は、まとめノートを用意してそこに書き込んでください。また、理解できなかった箇所は、どこが・どのようにわからなかったのかを付箋に残しておくと、後で振り返って調べる際に役立ちます。


Step3 YouTubeの解説動画を使う

ポイント

教材ではわからなかった箇所をピンポイントで解説してくれているケースがある

数年前まで理系向けの専門解説動画は少なかったものの、いまやYouTubeには専門的な動画が豊富にあります。

まずは図書館の専門書で試行錯誤するのがよいですが、どうしてもわからない場合は、YouTubeでわからない箇所に関する用語を検索しましょう。ひと通り当たってみると、疑問を解消できる動画に出会えることも少なくありません。


Step4 対話型AIを使って理解を補助

ポイント

ChatGPTなどの対話型AIに質問し、わからない箇所の理解を壁打ちする

最初から全面的に頼ると、誤った説明が生成された場合に悪影響を受けかねません。ですが、自分で要点を押さえたうえでわからない点に絞れば、対話型AIは理解促進に有効に活用できます。

現時点で何が分かっていて、何が分かっていないのかを明確にし、人間主導の壁打ち相手」として使うとよいでしょう。

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理系学生の勉強のための時間管理

まずは、現実的に勉強に充てられる時間を把握し、学習ルーティンを作りましょう。

Step1 自由時間を割り出す

7時 – 8時起床起床起床起床起床
8時 – 9時通学通学通学通学通学
1時限講義講義講義講義講義起床起床
2時限講義講義講義講義講義自由自由
3時限講義空き講義講義空き自由自由
4時限講義空き講義講義空き自由自由
5時限空き講義講義講義講義バイト自由
6時限空き講義講義講義講義バイト自由
7時限講義講義講義空き講義バイト自由
8時限講義講義講義空き講義バイト自由
17時 – 18時自由自由自由バイト自由バイトバイト
18時 – 21時バイトサー活サー活バイトサー活バイトバイト
21時 – 22時帰路帰路帰路帰路帰路帰路帰路
22時 – 23時飯・風飯・風飯・風飯・風飯・風飯・風飯・風
23時 – 24時自由自由自由自由自由自由自由
この表は一例になります

学年や講義の空きコマの有無によって状況は異なるため、上記は平均的な理系大学生の一例に過ぎません。平日はおよそ2〜3時間の自由時間を確保できると思うので、そのうちどれだけを学習に充てるを決めましょう。

空き時間の有効活用

テスト期間を除き、疲れて帰宅後に自宅で勉強するのは現実的ではないため、空きコマや次の予定までの時間を使い、毎日1〜1.5時間ほど大学の図書館で学習する