今回は『【2021年度】東工大物理で対策すべき分野と単元|優先順位を紹介』について紹介します。
東工大物理の過去問を2006年から2020年まで、15年分しらべて2021年度の出題分野と内容を推測しました。
東工大二次試験までに物理の勉強が終わらない人や、過去問分析をする暇がない人はぜひご覧ください。
出題内容の範囲を絞ることができれば、他の受験生より圧倒的に有利になり、合格可能性もグンと上がります。
東工大の物理過去問15年分の出題分野
こちらは、2006年度から2020年度までの東工大の物理の出題分野一覧になります。
今回はこれらのデータをもとに、2021年度の東工大の物理の出題分野を推測してみました。
過去15年間と直近での各分野の出題頻度
過去15年間の出題頻度
15年中15回
- 力学
15年中13回
- 電磁気
15年中11回
- 熱力学
15年中9回
- 波動
過去3年間の出題頻度
直近3年中3回
- 力学
- 電磁気
直近3年中2回
- 熱力学
直近3年中1回
- 波動
「力学」と「電磁気」に関しては、2008年以降かならず出ているほど、高頻出の分野です。
「熱力学」と「波動」に関しては、互いに出る年と出ない年があるので、どちらが出題されるか気になる人も多いと思います。
グラフは、各分野の出題回数を年ごとに計測した推移グラフです。
注目するべき点は、赤枠で囲われた2018年度から2020年度までのチャートで、3年間のうちどれくらいの頻度で出題されたかの推移を表しています。
2021年度は「熱力学」と「波動」どちらが出る?
①パターンの観点
「波動」が出る可能性が高い
パターンの観点だと、熱力学は1年出なかった次の年は必ず出ており、波動は2年出なかった次の年は必ず出ています。
そして、2020年度には熱力学が出ており、波動が2年間出ていません。
そのため、過去の出題パターンの観点から見れば、2021年度は「波動」が出される可能性があります。
②トレンドの観点
「熱力学」が出る可能性が高い
熱力学は、直近3年間の出題頻度も高く、なおかつ2020年のトレンドでもあります。
2020年は野口宇宙飛行士の打ち上げやロケット関連が話題でした。
そして、ロケットには流体力学と熱力学が必須なので、2020年は「熱力学」がトレンド分野になります。
結論
- 2021年度の東工大物理では「熱力学」が出題される可能性が高い
【注】筆者の個人的見解
波動はパターンには当てはまっているものの、ここ5年ほどで1度しか出題されていません。
そのため、現在トレンドの真っただ中にいる熱力学の方が出る可能性が高いと考えられます。
ただし、これは私個人の推測でしかないため、あくまで参考程度にしてください。
東工大の物理過去問10年分の出題内容
こちらは、2011年度から2020年度までの東工大の物理の出題内容一覧になります。
過去10年間の各内容の出題頻度
※白背景:頻出度が低い内容
※黄色背景:頻出度が高い内容
10年中10回
- 力学的エネルギー
10年中6回
- 円運動
- 運動量と力積
- コンデンサー
10年中5回
- 単振動
- 磁場中の運動導体
10年中4回
- 摩擦力
10年中3回
- 振り子
- ローレンツ力
- 光の回折と干渉
10年中2回
- 力のモーメント
- 断熱変化
- 音波の性質
- 状態方程式
- 自己誘導
- 荷電粒子の運動
- 相対速度
10年中1回
- 波の性質
- 熱力学第1法則
- 気体分子の運動
- 仕事量
- 浮力
- 相互誘導
- 万有引力・天体の運動
- 蒸発熱
- 相変化
「力学的エネルギー」に関しては、ここ10年間必ず出ているので、絶対に出来るようにしておきましょう。
また、「単振動」や「磁場中の運動導体」については、東工大が大好きな内容であるため、確実に理解しておくと良いですね。
過去3年間の各内容の出題頻度
※白背景:頻出度が低い内容
※黄色背景:頻出度が高い内容
直近3年中3回
- 力学的エネルギー
- 運動量と力積
直近3年中2回
- 円運動
- 摩擦力
直近3年中1回
- 磁場中の運動導体
- 単振動
- コンデンサー
- 光の回折と干渉
- 振り子
- 自己誘導
- 断熱変化
- 荷電粒子の運動
- 相対速度
- 相互誘導
- 万有引力・天体の運動
- 蒸発熱
- 相変化
「力学的エネルギー」「運動量と力積」「円運動」「摩擦力」は3年間で2回以上出題されているので、注意が必要です。
【結論】2021年度に出題される内容
確実に出題されるだろう分野
- 力学的エネルギー
- 運動量と力積
- 円運動
出る可能性が高い分野
- 単振動
- 摩擦力
- コンデンサー
- 磁場中の運動導体
出る可能性がある分野
- 振り子
- 光の回折と干渉
- 断熱変化
入試まで時間がない人向けの勉強内容
- 力学的エネルギー
- 運動量と力積
- 円運動
- 単振動
- 摩擦力
- コンデンサー
- 磁場中の運動導体
- 振り子
- 断熱変化
- 光の回折と干渉
時間がない人の場合は、上記赤字の6つの内容を優先的に学習してみると良いでしょう。
ただ、この方法は今のまま勉強していても合格の可能性が低い人が取るべきヤマの張り方なので、入試に間に合う人の場合は全内容対策しましょう。
東工大物理の効率の良い対策の仕方
中心的に勉強すべき内容
力学
- 力学的エネルギー
- 運動量と力積
- 円運動
- 摩擦力
- 単振動
- 振り子
熱力学
- 断熱変化
- 摩擦力
- 単振動
- 力学的エネルギー
- 運動量と力積
電磁気
- 磁場中の運動導体
- コンデンサー
- 円運動
- 単振動
波動
- 光の回折と干渉
東工大物理の場合は、”熱力学は熱力学”、”電磁気は電磁気”というように、その分野内だけで解ける問題が出されることはあまりありません。
例えば電磁気の内容で、回路自体が円運動する問題(電磁気×力学)だったり、コンデンサーが単振動する問題(電磁気×力学)だったりと、別分野同士の掛け合わせで出ることが多いです。
東工大が他の分野と掛け合わせて出題しそうな内容を、各分野の中に書いているので、ぜひ参考にしてみてください。
オススメの物理の勉強法
(Youtube動画で見る↑)
(ブログ記事で見る↑)
以上が二次対策をする時の勉強すべき分野と内容の優先度順です。
時間がない人は、ぜひ今回紹介した優先度を参考にしてみてください。
ただ、あくまで今回の推測は過去のデータと、私の主観がベースの推測なので、最後は自分で判断してみてください。