”将来を見越して、学生のうちにやっておかないと困ることってあるかな…”そんな漠然とした不安を抱えていませんか?

時間のある今のうちに、やれることをやっておきたい
大学や大学院を卒業して社会人になると、労働時間に加えて資格取得や業務に関する自己学習などもあり、思うように自由な時間をとれない日が増えてきます。
さらに家庭を持つと、自分の時間は一層限られ、やりたいと思っていたことや、学生のうちにやっておけばよかったと感じることに、なかなか時間を割けなくなっていきます。
こんなことなら、学生のうちにやっておけばよかった
大人になるにつれて、この言葉を口にする回数は増えていきます。そこで今回は、後になって後悔する前に、学生のうちにやっておくべきことついてご紹介します。
目次
学習系の取り組みは、学生の本分である学業や研究にも活かせます。さらに将来のキャリア形成にも大きく関わるため、時間と心に余裕のある今のうちに取り組んでおくことを強くおすすめします。
❶ 英語資格の対策
TOEICは、大学での英語クラス分けや進級単位に利用されるほか、就職活動や国内のビジネス現場でも広く用いられている一般的な試験です。そのため、多くの学生にとって馴染みのある資格と言えるでしょう。
さらに、大学や企業によっては、進級・採用・契約更新の条件として一定以上のスコアを求められることもあります。したがって、英語を日常的に使う予定があるかどうかに関わらず、TOEIC対策だけは取り組んでおいた方が安心です。
必要になってから直前に慌てて勉強を始める人も少なくありませんが、それで涙をのむケースを実際に見てきました。早めにコツコツ対策を進めておけば十分にスコアを伸ばせるので、卒業までに最低でも700点、できれば800点以上を目標にしておきましょう。
TOEFL iBTやIELTSは、海外の大学への留学を検討している場合に必要となる資格です。特に理系の場合、大学院に進学すると海外大学の研究室で学ぶ機会もあるため、求められるケースが少なくありません。
もちろん本人が希望しなければ強制されることはほとんどありませんが、望めばチャンスはいくらでもあります。そのため、留学を視野に入れているのであれば、特にリスニングとスピーキングの継続的な練習が欠かせません。
また、留学をしない場合でも、理系学生は英語で研究発表を行う場面に直面したり、論文を読む際に英語が必須となったりします。サイエンスに関わる以上、英語と無縁に過ごすことはできないと考えておいた方がよいでしょう。
❷ 英会話の練習
理系学生の場合、英語を話さざるを得ない場面に直面する機会は少なくありません。海外の学会や留学がなくても、海外の共同研究先の研究者が訪問した際には、研究室の紹介や発表を英語で対応しなければならないことがあります。
また、理系が有利とされる就職先の多くは海外との連携がある企業が多く、業務で英語を使う機会も少なくありません。筆記試験であれば、受験経験がある分、短期集中で対策できる場合もありますが、スピーキングだけは付け焼き刃ではどうにもなりません。
特に日常会話なら何とか通じても、プレゼンテーションやビジネス英語となると難易度は格段に上がります。そのため、英会話は学生のうちから少しずつでも触れておくことをおすすめします。
❸ Python・AIリテラシー
IT企業へのエンジニア就職はもちろん、専門家との橋渡し役や開発者への理解など、開発スキル以外の側面でも、コミュニケーション能力の観点から今後はAIリテラシーがますます重視される社会になっていくでしょう。
特に、AI・機械学習・ブロックチェーンといった近年注目される分野では、Pythonが主要な言語の一つとして広く使われています。
Pythonは汎用性が高く、文法もシンプルで初心者でも理解しやすいため、非情報系の学生であっても、時間のある学生時代に学習を進めておくことをおすすめします。
アカデミアに進むにせよ就職して働くにせよ、最終的には人間関係がキャリアに大きな影響を及ぼします。自分とは異なる価値観を持つ人と関わる経験は、将来の働き方だけでなく、人生そのもののあり方にも影響するほど貴重です。
❹ サークル・部活動
大学のサークルや部活動には、運動系でも文化系でもよいので参加しておくことをおすすめします。就職活動の「ガクチカ」として役立つだけでなく、社会人になった後の交友関係という点でも大きな価値があります。
社会人になると人付き合いは仕事中心になり、学生時代のような気楽な関係は少なくなっていきます。だからこそ、仲間や友人との時間を存分に楽しんでください。それが、社会人になってからも続く、人生を通した関係性につながっていきます。
❺ お金を使わない遊び
社会人になると、学生時代に比べて自由に使えるお金は増えるものの、自由に使える時間は減ります。高級居酒屋での飲み会、おしゃれなレストランでのデートなど、お金を使う機会は増える一方で、時間を費やす遊びは減ってしまいます。
たとえば、友人と集まってひたすらゲームをしたり、サークル仲間と長距離の自転車旅に出たりといったお金をかけない遊びは、社会人になってから振り返ったとき、かけがえのない思い出となるでしょう。
❻ 無償インターンシップ
無償インターンシップとは、文字通り給料や報酬が発生しないインターンシップのことです。基本的には他の参加者と一緒に活動するため、ここで出会った仲間とのつながりが人脈となり、後々も定期的に集まる関係へと発展することも少なくありません。
ただし、参加する機会があるとすれば、就職活動を見据えて希望する企業との関係を築くために応募する場合や、関心のある業種の業務を体験したい場合でしょう。
あくまでも将来を見据えたうえで必要に応じて取り組むものであり、無理に参加する必要はありません。
学生時代の就業経験は、アカデミアに進む場合でも就職して働く場合でも、社会人として自立するための重要な経験の一つです。以下2つのうち、いずれかは経験をしておきましょう。
❼ アルバイト・有償インターン
「アルバイト」や「有償インターンシップ」のように、ルールに従って働き、それに見合う対価を得る経験は、社会人になる前に少なくとも一度はしておくとよいでしょう。こうした経験は、就職後の仕事への耐性を養う上で役立ちます。
とはいえ、理系学生の場合は学業の忙しさから、十分な時間がとれないことも少なくありません。そのため、限られた時間で取り組める仕事や、スケジュールに融通のきくアルバイトがおすすめです。
また、人によって向き不向きもあるので、自分に合う環境を選ぶことが大切です。
完全リモートの塾講師
「アルバイトしたいけれど、学業との両立や出勤時間の融通が心配…」そんな不安を抱えていませんか?
自分で働く時間を決められて、家から気軽に業務ができたら…。
そんな忙しい理系学生におすすめなのが【完全リモートの塾講師】です。
担当科目は大学受験の「英語」と「数学」のみ。授業形式ではなく添削やサポート中心のため、目の前で急に質問されて焦る心配もありません。
必要なのはパソコンとスマホだけ。完全リモートなので、働く時間も自分で調整できます。大学受験の経験を活かし、今度は受験生を支える立場になってみませんか?
学生副業には、時間と心に余裕があるうちにスキルを磨ける点、お金が生まれる仕組みを理解できる点、アルバイトの代わりになる点など、さまざまなメリットがあります。
❽ 情報の発信活動
意外に思うかもしれませんが、研究や開発、アナリストなどの理系職に就くと、一層コミュニケーション能力が求められます。専門性が高まるほど受け手との理解の差が広がるため、そのギャップを埋める工夫が必要になるからです。
重要なのは、単に「わかりやすく解説する」ことではなく、受け手の懸念や関心といった欲求を汲み取り、「伝わるように伝える」ことです。
しかし、相手に伝わったかどうかは、相手しか知り得ないため、なかなか発信者側では判断ができません。それを可視化してくれる手段が「情報の発信活動」です。
誰に、どれくらいの人数、どの頻度で伝わったかがデータとしてあらわれるため判断しやすく、自分の主張を客観視して整理することもできます。
理系職や研究職は比較的安定していますが、花形職に比べると給料の上昇幅が小さい点が難点です。アカデミアに残る場合も、大成するまでは収入は十分な収入は期待できません。
さらに、所属組織の事情ではなく自らのネガティブな理由で退職する可能性もあり、将来何が起こるかはわかりません。だからこそ、自分のことは自分で守れるように、個として生きていく術を身につけておくことが賢明です。
学生のうちから副業に取り組んでおけば、社会人になってからも抵抗なく続けられ、ダブルインカムを得ることができます。副業人口が急増している今、早めに経験しておくに越したことはありません。
❾ スキルでものづくり
ものづくりを得意とする人はもちろん、得意ではないけれど好き、という理系学生も少なくないでしょう。ここでいうものづくりには、3D模型のようなハードだけでなく、ゲームアプリやウェブサイトなどのソフトも含まれます。
自信がないうちは無料で公開し、実績や自信がついてきたら徐々に価格をつけていくとよいでしょう。
また、ものづくりをすると必ず告知が必要な場面が訪れます。その際には情報発信が活きるため、ものづくりと情報発信はセットで取り組むのがおすすめです。
これは学生のうちに取り組むことを強くおすすめします。社会人になると腰が重くなり、結局やらずに終わってしまうことも少なくありません。
❿ 自動車免許の取得
メーカー系の研究職に進む人も多いと思いますが、その場合は工場のある地方勤務になることが少なくありません。
会社の寮やその周辺で生活することになりますが、地域によってはあまり栄えておらず、生活のために車移動が必要になるケースもあります。そのため、自動車免許はできるだけ学生のうちに取得しておくことをおすすめします。
取得方法には通学と合宿の2パターンがありますが、合宿の方が短期間で効率よく取れるため、時間をかけたくない場合は長期休暇を利用して一気に取得するとよいでしょう。