11月の東工大オープンでD判定から逆転合格した勉強法

今回は「11月の東工大オープン(東京科学大オープン)でD判定から逆転合格した勉強法」を学年最下位から東工大に合格した筆者の経験をもとに紹介します。

東工大(東京科学大)を志望するほとんどの受験生が、11月に開催される河合塾の東工大オープン(東京科学大オープン)を受験するでしょう。

では、その年度の東工大入試に合格する受験生は、いったいどれくらいの点数をとれているのか。

合格可能性ラインを知っておくことで、ぜひこれからの東工大受験の参考にしてみてください。

まずは筆者の受験生時代の状況について簡単にご紹介します。

筆者の受験時代

地方の田舎にある中高一貫校に通っていたが、中学入学後からほとんど勉強せずに過ごした。

その結果、高校への進学が認められず、教頭や担任を交えた4者面談で退学の危機を宣告される。

なんとか高校には進学できたものの、再び勉強を怠り、高校2年の冬時点で全科目の偏差値が39に低迷していた。

中学レベルから勉強をやり直したが、1年間の努力では東工大に合格できず、浪人生活を送ることに。

浪人中も東工大を目指し、その年の11月には東工大オープン模試を受験するが、その結果は……。

東工大オープン模試の結果

合計230点 / 750点
英語80点 / 150点
数学60点 / 300点
物理30点 / 150点
化学60点 / 150点
端数は四捨五入しています
マネーキン
マネーキン

 東工大オープンの結果は、最も低いD判定。つまり、受験者の中で下位ランクでした。

周囲からは合格を心配され、筆者自身も「志望大学のレベルを下げた方がいいのでは」と思うほどでした。

しかし、浪人までして目指した東工大をあきらめきれず、受験することを決意。

それから、これまで以上に勉強に時間を割き、苦手分野の復習や模試の徹底的な見直しを行いました。

その結果、見事に東工大の本試験に合格することができました。

現役時の東工大本試の結果

現役時の入試結果は 不合格

総得点120点 / 750点
英語50点 / 150点
数学30点 / 300点
物理20点 / 150点
化学20点 / 150点
端数は四捨五入しています

全科目の偏差値が39からでは、1年での現役合格は不可能でした。得点は合計で120点ほどしかとれませんでした。

浪人時の東工大本試の結果

浪人時の入試結果は 合格

総得点400点 / 750点
英語100点 / 150点
数学110点 / 300点
物理90点 / 150点
化学100点 / 150点
端数は四捨五入しています

では、D判定から3ヶ月で合格を掴むためにどのような勉強をしたのか。11月中旬から2月本番までの勉強法を紹介します。

東工大に合格した12月の勉強法

本番までの残り3ヶ月間でどのような勉強をすればよいか、参考までにご覧ください。

英語の勉強内容

英語勉強内容頻度
共テ対策1題とその直し毎日
共テリスニング対策1題2日に1回
英単語の苦手単語を復習毎日
英熟語の苦手単語を復習毎日
英文法の苦手単語を復習毎日
英作文の練習とその直し3日に1回
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東工大の英語は長文が多いですが、英文の難易度自体は標準レベルです。

共通テスト英語の長文読解で高得点をとれる力があれば、東工大の長文にも対応できます。

ただし、英単語はやや難しいものも含まれるため、一般的な単語帳を1~2冊しっかり仕上げておくとよいでしょう。

また、下線部訳や英作文の出題量が多く、得点源になりやすいので、精読練習と英作文対策は必須です。

共通テストの足切りボーダーはそれほど高くないため、共通テスト対策と並行して二次対策にも時間を割くことをおすすめします。

おすすめの参考書

数学の勉強内容

数学勉強内容頻度
共テ対策IAIIBC1題と直し2日に1回
網羅系参考書IAIIBCの復習毎日
IAIIBCの応用参考書の復習毎日
数学IIIの応用参考書を復習3日に1回
東工大の二次レベルの対策5日に1回
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東工大の数学は難問ぞろいの厳しい試験ですが、合格点をとるには基礎から標準レベルの理解が重要です。

共通テスト対策は、この基礎〜標準レベルを見直すために欠かせません。問題集で失点した箇所を参考書で復習し、あいまいな範囲をなくしましょう

ただし、前述の通り、対策をしておかないと解けないようなレベルの難問が出るのもまた事実です。

そのため、共通テスト対策だけでなく、二次レベルの数IIIの問題(特に微積が頻出)にも定期的に取り組むようにしましょう。

おすすめの参考書

物理の勉強内容

物理勉強内容頻度
共テ対策1題とその直し2日に1回
基礎の網羅系参考書復習毎日
応用レベルの参考書復習2日に1回
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東工大の物理は難問が多いですが、特別な発想を求められる難しさというより、計算量の多い難しさが特徴です。

問題の発想レベル自体は標準からやや難レベルなので、まずは基礎から標準レベルのパターン問題を解けるようにしましょう。

当然、解けるだけではなく、その解法の理由まで理解することが重要です。

その上で、計算量の多い問題の演習を重ねれば、東工大の物理にも対応できるようになるでしょう。

おすすめの参考書

化学の勉強内容

数学勉強内容頻度
共テ対策1題とその直し2日に1回
基礎の網羅系参考書復習毎日
自作復習ノート振り返り毎日
応用レベルの参考書復習3日に1回
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東工大の化学は選択式ですが、わずかなミスや知識の不足で点を落としやすい試験です。

特に化学平衡などの理論分野や、有機化学、高分子化合物の範囲では難問が出題されるため、基礎から標準レベルの対策だけでは不十分です。

共通テスト対策で標準レベルの知識を確実に固めた上で、二次対策として応用レベルの問題にも取り組みましょう。

おすすめの参考書

東工大に合格した1月の勉強法

 本番までの残り2ヶ月間でどのような勉強をすればよいか、参考までにご覧ください。

英語の勉強内容

英語勉強内容頻度
英単語の苦手単語を復習毎日
英熟語の苦手単語を復習毎日
長文問題の過去問演習2日に1回
英文内の下線部訳の練習2日に1回
英作文の練習とその直し3日に1回
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共通テスト本番が終われば、本格的に二次試験の対策に入っていきます。

長文読解と和文英訳、英文和訳の練習に時間をかけていきましょう。

おすすめの参考書

数学の勉強内容

数学勉強内容頻度
応用参考書の苦手復習毎日
単元別の応用参考書の演習3日に1回
東工大の二次レベルの対策3日に1回
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共通テストが終わったら、できるだけ短期間でIIICの抜けている単元を埋めていきます。

知識を埋めたら、二次レベルの問題対策に時間をかけていきます。

頻出単元や難化しやすい範囲を参考書で学習しながら、東工大の過去問演習に取り組みましょう。

演習を進める中で見つかった苦手単元は、必ず復習するように心がけましょう。

おすすめの参考書

物理の勉強内容

物理勉強内容頻度
応用参考書の苦手復習毎日
東工大の二次レベル対策3日に1回
東工大の二次過去問対策3日に1回
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難系物理は非常に難易度も高く、分量も多いため、すべてを演習しようとするよりも、強化したい範囲の問題をピンポイントで学習することをおすすめします。

どちらかというと、名問の森レベルまでを確実に身につけた方が点数につながるため、時間がないようであれば難系物理はやらずに過去問対策をした方がよいです。

おすすめの参考書

化学の勉強内容

数学勉強内容頻度
自作復習ノート振り返り毎日
東工大の二次レベル対策毎日
東工大の二次過去問対策3日に1回
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共テレベルからやや難関レベルまでは、これまで間違えた問題をかき集めた自作ノートで復習をしていきます。

土台部分の復習が終わったら、本格的に二次レベルの演習に入っていきます。

新演習で問題演習を進めていきつつ、原理の理解があいまいな箇所は新研究にて深めていきます

それと並行して、定期的に過去問を解いて、目指すべき問題レベルに慣れていきましょう。

おすすめの参考書

東工大に合格した2月の勉強法

 本番までの残り1ヶ月弱でどのような勉強をすればよいか、参考までにご覧ください。

英語の勉強内容

英語勉強内容頻度
英単語の苦手単語を復習毎日
英熟語の苦手単語を復習毎日
早稲田の過去問演習2日に1回
東工大の過去問演習2日に1回
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筆者の場合は、併願私立として早稲田にも出願していたので、2月に入ってから早稲田の過去問演習も加えました。

併願私立の場合は、滑り止め校を別に設けている場合は1〜2年分ほどの対策で十分です。

あまり時間をかけすぎないようにしつつ、本命の過去問演習を進めていきましょう。

おすすめの参考書

数学の勉強内容

数学勉強内容頻度
東工大の二次レベル対策毎日
東工大の過去問演習3日に1回
苦手問題の復習ノート演習毎日
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この時期からは過去問対策とよく出る難問パターンの演習がメインになります。

それと並行して、これまでに演習した難問でまだ身についていない問題を、苦手復習ノートを使って振り返ります。

できなかった問題をできるようにすることが点数につながるため、復習ノートは作っておくとよいでしょう。

おすすめの参考書

物理の勉強内容

物理勉強内容頻度
苦手問題の復習ノート演習毎日
東工大の過去問演習2日に1回
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物理の場合も数学と同様に、過去問演習と並行して、これまでに固められなかった問題を集めた苦手復習ノートで振り返っていきます。

おすすめの参考書

化学の勉強内容

数学勉強内容頻度
苦手問題の復習ノート演習毎日
東工大の過去問演習2日に1回
左スワイプで全体表示

化学の場合も数学と同様に、過去問演習と並行して、これまでに固められなかった問題を集めた苦手復習ノートで振り返っていきます。

おすすめの参考書