今回は『研究室に行きたくない時のパターン別の対処法7選』について紹介します。
私も修士1年生の時に、大学院を中退しようか悩んでいたので非常に分かります。
中退しようにも、今までの努力を考えると簡単には踏み出せない、かと言ってこのまま耐えられるかも分からない。
このような不安定な状態が続き、さらに心が塞ぎ込んでしまうこともあります。
そこで今回は、研究室における悩みのパターンごとの対処法7選を紹介したいと思います。
目次
研究室に行きたくない時の対処法5選
①学生との人間関係が原因の場合
出来るだけ居室外で作業するようにする
- 実験室での作業時間を増やす
- 論文を印刷して居室外のスペースで読む
- 居室内での作業時はイヤホンを付けて作業する
- 昼食や夕食は研究室外で取る
研究室は、必ずしも学生同士で仲良くしなければならないわけではありません。
なぜなら、卒業に学生との人間関係の良し悪しは一切関係ないからです。
ただ、気にしないというのも難しいと思うので、まずは居室にいる時間を減らしましょう。
②教授との人間関係が原因の場合
教授の発言は話半分程度に聞いていれば十分
- やっておけと言われた実験や研究は半分程度こなせば十分
- 罵倒や暴言は、社会不適合者の戯言と思って基本無視で良し
- 仕事とは異なり、学費を払っている立場なので自分を責める必要なし
- 修論や中間発表や学会直前期以外はある程度距離を取っても良し
学生との人間関係と少し違うところは、教授の協力は卒業に必須であるというところです。
そのため、教授には逆らうことができないと思っている学生も多いです。
たしかに教授の存在は卒業に必須ですが、教授の言うことは卒業に必須ではありません。
学生はあくまで『学費を払って研究力という教育商品を買っている立場』なので、卒業に必要な最低限のタスク以外は本人の意向次第です。
そのため、やりたくないのであれば、最低以上のことはやる必要ありません。
修士までの場合、学生側が無断で不登校続き等、学生側に明らかに非がある場合以外で卒業させなかったら、教授の責任になります。
そのため、よっぽどのことがない限り普通の学生を卒業させないなんてことはできません。
③研究内容が原因の場合
一旦その研究から離れてみる
- 研究が上手くいってない場合は、論文を読んだり息抜きをしたりしてみる
- 研究内容が好きでない場合は、テーマ替えを考えてみるのもあり
研究内容に原因がある場合は、一旦その研究と距離を取ってみてください。
研究には、何をやっても上手くいく時と、何をやってもダメな時があります。
そのため、追い込んで爆発する前に、一旦距離を取って波が来るのを待ってみるのも一つの手です。
また、研究内容が好きになれない場合や、先が見えない場合は研究テーマを変えてみるのも良いですね。
私は、卒論発表の3か月前に研究テーマが変わり、修士1年の3月にまた変わるという、まさかの2回のテーマ替えを経験しました。
それでも、卒論も修論も無事に通過できます。
④劣等感が原因の場合
劣りを認めて努力すれば十分解決できる
- 知識を増やす
- 思考する頻度を増やす
- 時間が経つのを待つ
研究室での生活で劣等感を抱くケースとしては以下が挙げられます。
- 理解力や地頭
- 研究への熱意
- 研究の進捗
1.理解力や地頭
- 知識量と日常で思考する回数を増やせば格段に良くなる
研究室の先輩たち、同期の理解力や地頭が良い場合、劣等感を抱くケースが多いです。
理解力や地頭は才能の類であるため、どうしようもないと思われがちですが、そんなことはありません。
理解力や地頭は『知識量 × 思考の頻度』で十分カバーすることができます。
私が所属していた研究室も、周りの頭が良く、最初は劣等感しかありませんでした。
私がいなくとも、ほかの人が研究した方が成果が出るのではないかと思ったこともありました。
しかし、時間が経過して知識が増えていくうちに、徐々に理解力が上がっていきました。
そして、気づいた時には周りから遅れを取ることはなくなっていました。
2.研究への熱意
- 時間が経つにつれて自分の研究テーマに愛着と熱意が湧いてくる
研究への熱意は、時間が経つにつれて上がってくる傾向があります。
理由は、自分のテーマに愛着が湧いてくるからです。
そのため、学部4年生のうちは、劣等感を解消できない可能性があります。
しかし、時間が徐々に解決してくれるので、それほど気にしなくても構いません。
3.研究の進捗
- 修士課程に入ると進捗の劣等感は気にならなくなる
研究室に所属して間もない頃は、『研究の進捗具合』が同期との勝負所と思っているところがあります。
そのため、同期よりも研究の進捗が劣っていると感じると、劣等感を抱いてしまいがちです。
このような進捗具合の劣等感も、修士に入ればあまり気にならなくなります。
研究はあくまで自分との闘いであると感じ始めるからです。
コアタイムや忙しさが原因の場合
前日に当日のスケジュールを詳細に立て、隙間時間は全力でサボる
- 当日の実験や研究スケジュールを立てる
- それ以外の予定がある場合は、スケジュールの空き時間に割り当てる
- その上で隙間時間が生じれば、その時間は全力でサボる
忙しさに関しては、残念ながら回避することはできません。
特に修士1年時などは、研究だけでなく、授業も就活も、人によってはアルバイトもあります。
そんな中で全てをこなすためには、詳細なスケジュールが必要になってきます。
これは、残念ながら一度は通過しないといけない試練です。
なので、スケジュールの隙間時間は自由時間にしてください。
授業で無駄と思ったものがある時も、研究でサボれる部分がある場合も、上手にサボって回復しましょう。
どうしても耐えられない時の対処法2選
①一度休学する
- 退学を考える前に、必ず一度休学を挟むこと
退学をするのは休学をした後、どうしても回復しなかった場合にしてください。
一度休学すると、自分自身がリフレッシュして変わったり、教授や学生などの元凶が改心したりすることがあります。
私の友達も、教授との人間関係で苦しんで休学したのですが、教授が改心して別人のようになったことで無事に卒業することができました。
多くの場合は、一度休学を挟むと解決できます。
②強制的に研究室を変える
- 学科長に相談をすることで研究室を途中でも変えることができる
研究室は院試のタイミングでしか変えることができないと思われがちですが、途中でも変えることができます。
学科長に相談をし、空席のある研究室リストの中から行きたい研究室を選んで、合意があれば移ることができます。
大学によって少し方法が異なるので、詳細は学生相談室で聞いてみてください。