【東工大生が紹介】理系の研究室生活ってどんな感じ?学部4年生と大学院

 

今回は東工大生であった私が『学部4年生と大学院(修士)での理系の研究室生活』について詳細に紹介したいと思います。

 

理系の研究室と言えばこんなイメージがありますよね。

 

  • 忙しすぎて家に帰れない
  • 内容が難しすぎてついていけない
  • 結果を出さないと教授から怒られる

 

これらのイメージは一部正解ですし、不正解です

 

理系の研究室は閉鎖的で、なかなか研究室見学等では研究室のライフサイクルは把握できませんよね。

 

そこで今回は以下の方向けに、東工大の研究室のライフサイクルを紹介したいと思います。

 

  • 理系大学の学部1~3年生
  • 東工大の大学院への進学を考えている人
  • 単純に理系の研究室の様子に興味がある人

 

是非、研究室に入る前の自分の中でのイメージ作りに活用してください。

 

マネー金

理系研究室の学部と修士のライフスタイルって知ってる?

 

話に聞く程度には…。”ザ・理系”の東工大の研究室ってどんな感じなの?

スカイウォーカー

 

マネー金

これから東工大の研究室の平均的なライフサイクルを紹介するから見てみて!

 

今回の記事を読めば

就活を始めるタイミングやアルバイトとの兼ね合い、授業を取るべきタイミングにも活用できる

 

1.理系学部4年生時の研究室での年間ライフスタイル(東工大 ver.)

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学部4年時のライフスタイルは以下です。

 

4月~5月

発生する主なイベント

  • 研究研修
時刻 作業内容
10:00~12:00 研究研修
12:00~13:00 昼食
13:00~16:00 研究研修
16:00~17:00 過去の研究の論文閲覧

 

この時期は基本的に、その研究室が持っている全研究テーマに共通の内容の基礎研修を行ないます。

 

教授や助教授が教えてくれる研究室もあれば、先輩から教えてもらうケースもあります。

 

研究の進め方の例や、基礎的な実験方法、研究に要する基礎知識のインプット等、割とみっちりと時間を取って教えてくれます。

 

またこの時期は、過去の先輩の研究結果や論文を見て知識をインプットしたり、どの研究を自分が引き継ぐかを考える時期でもあります。

 

おそらく最初は何を書いているか分からないと思うので、毎日教授や先輩に質問することになると思います。

 

この時期は割とタイトなスケジュールであるケースが多く、研究室に所属した直後の学部4年生にはこの時期は結構つらいかもしれません。

 

6月~7月

発生する主なイベント

  • 研究テーマの決定
  • 前任者の研究の再現
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計2回
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計1回
  • 院試対策(内部進学の院試免除者は研究がメイン)

 

多くの研究室が6月初旬前後に自身の研究テーマを決定します。

 

研究室の存在する研究テーマのうち、現在誰も従事していないテーマ、闇に葬られたテーマ以外が選択可能対象です。

 

院試免除者の場合

時刻 作業内容
10:00~11:00 前任者の論文閲覧
11:00~12:00 関連論文閲覧
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 関連論文閲覧
14:00~17:00 前任者の再現

 

この時期には自分の研究テーマが決まっているケースが多いです。

 

そのため、決まった自分のテーマの前任者の論文を何度も熟読するところから始まります。

 

そして次に、前任者の論文の実験やデータに従って、前任者のデータの再現性を取るように教授から命じられるはずです。

 

この、前任者の再現を取る作業の意味は以下2つです。

 

  • 自分の実験や検証作業がちゃんと手順通りにこなせているかの確認
  • 前任者の提示しているデータに誤りがないかどうかの確認

 

そのため、この時期はおそらく前任者の再現を取る作業がメインになるでしょう。

 

また、この時期から全体での研究発表会と論文紹介会が始まります。

 

当然、学部4年生も対象です。

 

研究発表会では、前任者の再現を取った結果を発表することになるでしょう。

 

そして論文紹介会では、自分の研究テーマに関連した論文を読み込んで全員に紹介します。

 

おそらく、最初はボロボロに起こられると思いますが、誰もが通る道ですので適当に聞き流しておいて構いません(笑)。

 

毎回真に受けていたら、ただただ無駄に疲れるだけですからね。

 

院試受験者の場合

時刻 作業内容
10:00~11:00 前任者の論文閲覧
11:00~12:00 前任者の再現
12:00~13:00 昼食
13:00~19:00 院試の対策

 

院試受験者の場合、院試に受かることがメインの仕事になるため、論文紹介会は免除になるケースが多いです。

 

特に大学4年時の論文紹介は1か月近く準備に時間を要するほど大変なので、そういう意味ではラッキーかもしれませんね。

 

研究発表会の場合も、院試が近い場合は免除になることがあります。

 

研究が遅れるというデメリットがありますが、4年生の最初の時期の1~2か月は大して差は出ません。

 

そして、院試対策により基礎知識を網羅できるので、かえって院試を受けた方が後々成長するケースが少なくありません

 

8月~9月

発生する主なイベント

  • 特になし

※この時期は一応『夏休み期間』に属しているので、強制的なイベントはないケースが多い

 

基本的に自由ですが、定期的に教授に研究の進捗を共有して対面でディスカッションしなければならないので、大学3年までのようにがっつりと休みを取ることはできません。

 

取ることができて2週間程の連続休暇が取れるくらいでしょうか。

 

それ以外は、何時までに来て何時までいなければならないという縛りはないのですが、一日のうち数時間は研究室にいる感じです。

 

10月~2月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計3~4回
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計2回
  • 研究室旅行(4年生は企画をさせられるケースが多い)
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~18:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

10月からは卒論に向けて本格的に自分のテーマに取り組み始めます。

 

それと並行して、空き時間で前任者の論文の再確認や関連論文を読み漁る日々になります。

 

一見すると休む暇がないように見えますが、このあたりから徐々に研究室に慣れてきて息抜きの仕方が分かるようになってきます。

 

やることさえやっていれば、実験や研究の空き時間のうちの何割かを自由な息抜き時間に当てても大丈夫です。

 

なので、上手いことスイッチのオンオフを使い分けると良いでしょう。

 

もし使い分けられなくとも、帰る時間を遅くすればいいだけなので、帰りの時間が気にならない方はそれほど気にしなくてもいいかもしれません。

 

3月

発生する主なイベント

  • 卒論
時刻 作業内容
10:00~12:00 卒論準備
12:00~13:00 昼食
13:00~19:00 卒論準備

 

3月の上旬に卒論発表があります。

 

この時期はそれに向けて全力で準備をする期間です。

 

卒論発表が終われば、次に4月に研究室が始まるまでは自由である場合が多いので、この期間で旅行に行ったり、遊びまくりましょう!

 

2.理系修士1年生時の研究室での年間ライフスタイル(東工大 ver.)

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修士1年時のライフスタイルは以下です。

 

4月~5月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計1回)
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計0~1回)
  • 大学院の授業(2日に1回2時間ほど時間が取られる)
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~18:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

修士1年生は大学院の授業の単位を取らなければなりません。

 

そのため、結構な時間を授業にとられてしまいます。

 

授業と自分の研究と各発表会の準備で、意外と忙しいです。

 

6月~8月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計1回)
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計0~1回)
  • 大学院の授業(2日に1回2時間ほど時間が取られる)
  • インターン向け就職活動の開始(1日のうち2時間ほど時間がとられる)
時刻 作業内容
10:00~12:00 就活
12:00~13:00 昼食
13:00~19:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

正直、3年間の研究生活の中でこの時期が一番忙しいです。

 

ただでさえ授業で時間が取られるうえに、インターン向けの就活、研究会や論文会、自分の研究が重なってきます。

 

さらにアルバイトまでしていたら、自分の自由な時間はなかなか取ることができません

 

私の場合は週に2日(平日1日夜と休日1日)アルバイトをしていたので、この時期は本当にハードスケジュールでした。

 

修論前の方がよっぽど穏やかなスケジュールだった程です。

 

9月~10月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • インターン
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

この時期は割と落ち着いています。

 

自由に実験をして、時にはインターンに参加してという感じですね。

 

11月~2月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計2回)
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計1回)
  • 大学院の授業(2日に1回2時間ほど時間が取られる)
  • インターン向け就職活動の開始(1日のうち1時間ほど時間がとられる)
  • 修士中間発表会
  • 研究室旅行
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~19:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文の閲覧

 

この時期は、6~8月のハードスケジュールに、さらに『修士中間発表』という重たいイベントが加わっているので、かなりタイトなスケジュールになります。

 

中間発表は、学部4年生~修士1年生の冬(時期は学科によって異なる可能性あり)までの進捗を、学科の教授や学生たちに発表するというものです。

 

3月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 就活本選考の準備
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~18:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文の閲覧

 

3月は、就職活動の本選考で受けたい企業のエントリーが開始される時期です。

 

基本的には個人情報の登録がメインなので、それ以外には大きな動きがないのですが、ESの見直しなどの作業が必要となってきます。

 

この時期はまだ研究に時間を割くことができます。

 

3.理系修士2年生時の研究室での年間ライフスタイル(東工大 ver.)

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修士2年生のライフスタイルは以下です。

 

4月~6月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 就活本選考(2日に1回程度のペースで研究室に行けない)
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計1回)
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計0~1回)
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~20:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文の閲覧

 

6月上旬に内定が決まるケースが多いですが、6~7月までは就活が続く可能性があります。

 

この期間中は、ほとんど研究に集中できません。

 

むしろ、早めに就活を終わらして、研究と就活のメリハリをつけるイメージで就活をしましょう。

 

そして、当然ですが研究発表や論文紹介はしっかりとこなさなければならないので、時間の使い方が非常に重要になってきます。

 

7月~8月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
  • 研究発表(1か月に1度⇒この時期は自分の発表が計1回)
  • 論文紹介会(2か月に1度⇒この時期は自分の発表が計0~1回)
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

修士2年にもなると、研究発表にも論文紹介にも慣れてきます。

 

そしてさらに就活も落ち着いたとなると、むしろ毎日が暇に感じてき始めます

 

そのため、この時期の修士2年生は、どこかやる気をなくしがちです。

 

逆に言えば、この時期に羽を伸ばしておいて、後の修士論文というラスボスに備えておくと良いかもしれませんね。

 

9月~10月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文の閲覧

 

修士2年生は、この時期までが最後の余裕のある日々と言えます。

 

ここから先の時期は、基本的には全て研究に捧げる時期となります。

 

11月~12月

発生する主なイベント

  • 自分のテーマの研究
時刻 作業内容
10:00~12:00 自テーマの研究や実験
12:00~13:00 昼食
13:00~21:00 自テーマの研究や実験
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

この時期はほとんどすべての時間を研究に費やすことになります。

 

特に研究が実験系の人の場合、実験を本格的にできるのはこの時期までです。

 

そのため、時には深夜時間に突入することもあります。

 

年末はほとんど休みがない場合が多いでしょう。

 

1月~2月

発生する主なイベント

  • 修士論文作成
  • 修士論文発表会準備
時刻 作業内容
10:00~12:00 修士論文作成
12:00~13:00 昼食
13:00~21:00 修士論文作成
空き時間は関連論文や前任者論文の閲覧

 

この時期は、研究ではなく修士論文の作成がメインです。

 

ただひたすらパソコン、研究ノート、関連論文と向かい合って修士論文を書き進めていく作業をします。

 

そして、ほぼ毎日教授とディスカッションをすることになるでしょう。

 

3月

発生する主なイベント

  • 引き継ぎ作業

※人によっては学会発表や追加実験がある

 

基本的には修士論文の提出と発表が終われば終了ですが、学会がある人や教授から実験を命じられた人の場合は例外です。

 

それ以外の人の場合は、自分の3年間の研究成果の引継ぎをしたらそのまま卒業となります。

 

引継ぎ後は自由なので、遊び放題です。

 

以上が、東工大の平均的な3年間の研究生活です。

 

想像以上に厳しかったという意見も、想像以上に緩かったという意見もあるでしょう。

 

これから理系の研究室に所属するという人や、東工大の大学院に編入するという人は、是非参考にしてみてください。

 

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