今回は『夜更かししても睡眠時間を確保すれば肌荒れしないは嘘!1か月間検証した結果』について紹介したいと思います。
お気に入りのアニメやゲームに毎日没頭してしまって、あるいは仕事の関係で夜遅くまで起きている方も少なくないと思います。
寝る時間が遅くなると、やはり心配になってくるのは『肌荒れ』ですよね。
出来れば、夜更かしをしてしまったとしても美肌は保っていたいものです。
そして、最近ではよく『お肌の状態と睡眠のゴールデンタイムは関係ない』という記事や報告を目にします。
これは、今までの『肌への影響は寝る時間帯が重要である』という報告を真っ向から否定する報告ですね。
しかし、これには非常に大きな罠がありました。
結論から言えば、理論ではなく実際の生活においては、私の場合は肌への影響は就寝の時間帯に依存しました。
今回はこの理由について、1か月間の私自身の体での検証と、科学的な視点から紹介したいと思います。
✔ 肌荒れと睡眠のゴールデンタイムって関係ないの?
✔ 夜更かししても質のいい睡眠を確保すれば問題ないって本当?
✔ 寝る時間がどうしても遅くなってしまう人はどうすれば?
目次
1.睡眠時間帯と肌荒れの関係の1か月間検証の条件
【検証条件】
✔ 就寝時間①⇒24:00 就寝時間②⇒2:00
✔ 検証期間⇒①②共に1か月ずつ
✔ 睡眠時間⇒①②共に6時間30分(※1)
✔ 食事内容⇒①②共に『野菜カレー』生活(※2)
✔ 検証時期⇒①②共に冬
✔ 今回の検証開始までの睡眠時間帯⇒2:00~8:30
(※1)『肌の状態に良くも悪くもない』食事内容を選択
(※2)『肌の状態に悪影響を与えない』睡眠時間を選択
就寝時間は、①24:00と②2:00を選択しました。
24:00の選択は、一般的にゴールデンタイムが22:00~2:00と言われているかつ、現実的に就寝できる時間帯だからです。
2:00の選択は、ちょうどゴールデンタイムが終わる時間帯かつ、できるだけ早く寝たかったからです。
今回の検証開始までの睡眠時間帯は2:00~8:30と、検証②と一致しています。
この理由は、就寝時間にばらつきがあると『睡眠の質』が失われてしまうため、検証する睡眠時間とそれ以前の睡眠時間にラグがあると悪影響を与える可能性があったためです。
また、24:00就寝は一応『ゴールデンタイム』に含まれる『良い時間帯』なので、ラグによる悪影響が出たとしても相殺してくれる可能性が高いとみて、2:00就寝の方を一致させました。
2.睡眠時間帯ごとの肌の状態の感想(1か月間日記)
以下は、検証①②それぞれの1か月間の経過観察日記です。
検証①(24:00~6:30)ゴールデンタイム内の就寝
まだ検証を始めてあまり経っていないが、なんか妙に肌の保湿力が上がっている気がする。
しかし鏡を見た感じ、見た目は検証前とほとんど変化なし。
まだ始めて1週間経っていないしここからが勝負と意気込むも、道のりの長さに少し嫌気がさす。
先週とあまり変わりはない。ただやっぱり肌の保湿力は上がっている気がする。
勘違いなのかもしれないが、勘違いを信じ抜ける男になると心の中で決意。
検証を今回の始めるまでは、2週間もあればニキビが2つほどはできていた。
しかし、今回の24:00就寝の検証ではニキビができない。
この素晴らしい世界に祝福をしたくなったが、おめでたい気持ちをグッとこらえて検証続行。
ここでアルコホールを特殊召喚。アルコールの脱水作用でも肌の保湿状態が保てるのであれば本物だ。
なんと、アルコホールを試しにがぶ飲みしてみても次の日に肌が保湿されている。
しかし肌の保湿力は守られたが、理性は失ってしまった模様。
知らない間にTinde〇rがインストールされていた。
検証②(2:00~8:30)ゴールデンタイム外の就寝
朝目覚めると同時に、肌に違和感を感じた。
妙に肌にかさつきを感じるのだ。肌本来の保湿力がフライアウェイした気分。
もはや肌のかさつきが平常運転だ。
遅延が当たり前の世界となっている東急田園都〇市線のような肌に少しずつ慣れてきた。
ここでニキビが2つ爆誕。やはり来ると思っていたが、本当にやってきた。
これがポケモンの世界ならお金とハイパーボールで解決できるのだが、残念ながら現実世界はそう甘くない
ショックを受けながらも検証を続けることを強く決意。
ただでさえコンディション最悪の肌状態にもかかわらず、検証なのでここでアルコホールをがぶ飲み。
予想通り、次の日の肌はさらにかさつきが倍増。
肌の状態は悪化したが、その代わりTinde〇rの調子は良かった。
もはや検証などどうでもよくなりそうだったが、何とか欲を制して最後まで続行。
検証結果
【検証結果】
✔ 24:00就寝により肌の保湿力が安定しニキビができなくなった
✔ 2:00就寝は肌のかさつきとニキビが生じた
✔ Tinde〇rをインストールした
✔ Tinde〇rの調子が良くなった
3.なぜ睡眠の時間帯が肌に影響した?
【結論】
✔『1日当たりの日照量』『体内時計遺伝子の影響』『重力との関係』等も『質のいい睡眠』に関係している可能性
⇒もしそうならば『就寝の時間帯』が影響してくるので今回の結果も理解できる
最近よく言われている『睡眠の質(肌への影響)とゴールデンタイムは関係ない』という報告に反して、このような結果になった理由について考えていきたいと思います。
まず、『肌への影響とゴールデンタイムは関係がない』という報告に関してですが、これは以下を意味しています。
【肌の状態とゴールデンタイムが関係ない説の内容】
質のいい睡眠を取れば、いつ寝ようとも肌に影響はない。
つまり、ゴールデンタイムという時間的な概念はなく、『質のいい睡眠を何時間取ったか』が肌の状態に影響する。
つまり、ゴールデンタイムという就寝時間帯ではなく『肌の状態=睡眠の質×睡眠時間』が肌にとって重要ということですね。
今回の検証では睡眠時間を揃えているので、『睡眠の質』の違いが結果の違いに現れたということになります。
質のいい睡眠が肌にいい理由は、質のいい睡眠時に『成長ホルモン』が多く分泌され、この成長ホルモンが肌のターンオーバー(フレッシュ化)に良いからです。
ではこの『睡眠の質』なのですが、睡眠の質は何によって決まるのでしょうか。
一般的には、睡眠の質は交感神経と副交感神経のバランスによって決まっていると言われています。
副交感神経が交感神経よりも強く働く時、血管が緩んで血圧が低下し、リラックス効果があります。
そのため、質のいい睡眠を取れるかどうかは、この副交感神経をいかに活性化するかが肝になってきます。
そして、この副交感神経を活性化するのに必要なものが『アセチルコリン』というホルモンです。
つまり、このホルモンの分泌をいかに促せるかどうかが重要なのです。
しかし、このホルモンの分泌は非常に複雑で、まだ完全に解明できていません。
精神状態などでも分泌量が大きく変化するような不安定なホルモンなので。
そのため、一言で『質のいい睡眠を取ればゴールデンタイムという時間帯など関係ない』と言っても、そもそもじゃあその『質のいい睡眠』はどうやって取るんだよという話です。
この、そもそもの『質のいい睡眠の獲得までの経路』が複雑なのです。
ここには、精神状態やその日の疲れ、太陽光の照射量など、本当に様々なファクターが関係してきます。
そして、これら様々なものが関係してくるとなると、睡眠の時間帯が一切関係ないとは言えなくなります。
なぜなら、時間帯によって外界の環境が大きく変わってくるからです。
そこには、気温や太陽光など、外に出ないと当たることのないモノ以外にも、どこにいようとかかる重力も含まれます。
そのため、寝るタイミングによっては、体が受けているモノの状態が大きく異なります。
これがそもそもの『睡眠の質』に関係しているとすると、就寝の時間帯は非常に重要になってきます。
つまり、ここまでをまとめると以下です。
- 様々な要因が関与(←ここが睡眠の時間帯によって変化する)
- アセチルコリンの分泌量が決める
- アセチルコリンの量で副交感神経の働きが決まる
- 副交感神経の働き方次第でリラックス度が変わる
- 眠りやすさ(質のいい睡眠)が決まる
- 質のいい睡眠の度合いで、美肌効果のある『成長ホルモン』の分泌量が決まる
『質のいい睡眠とお肌のゴールデンタイムに関係がない』という報告は、上のフローの中の⑥に該当します。
しかし、⑥に到達するまでに①~⑤を経由し、その①~⑤が就寝の時間帯によって変わるとなると、話は別です。
そしておそらく、①~⑤が就寝の時間帯によって変化する可能性は低くないでしょう。
つまり、もしそうであれば今回の結果も妥当ということです。寝る時間帯は重要ということです。
4.まとめ
- 寝る時間帯が遅いと睡眠時間を確保しても肌荒れする
- ゴールデンタイムに寝た方が肌の保湿力が高い可能性あり
- 質の良い睡眠自体が寝る時間帯に依存している可能性あり
今回の結果はあくまで個人によるものなので、絶対というわけではありません。
そのため、もし気になるなら自分でも一度試してみてください。
ちなみにこれも経験談なのですが、肌への影響の要因には大きく分けて『睡眠』『食事』『運動』『水分摂取量』があります。
そして、肌への影響度は以下の順です(あくまで個人的な見解)
【影響度の大きさ(1~10で表現)】
1位:睡眠(10)
2位:食事(9)
3位:水分摂取量(8)
4位 :運動(4)
もし『睡眠』が仕事の関係上どうしようもないのであれば、『食事』と『水分摂取量』に気を使ってみてください。
それだけで大分変わります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。