今回は『【就活】理系院生は新卒で研究職につくべき理由|今後のキャリアに影響』について紹介します。
理系院生は、文系職、研究職、博士課程など、色んな方向に進むことができるので進路に迷うと思います。
私も院生の時、同様の悩みを抱えていました。
そして、悩みの末に文系就職をしたのですが、それが将来のキャリアに大きな悪影響を及ぼしました。
そこで今回は、皆さんが後悔しないように、私の経験をもとに「理系院生の就活」を紹介したいと思います。
マネー金
目次
理系院生が新卒で研究職につくべき理由
1.研究職以外につくと二度と研究職に転職できない
文系職の転職採用の場合
- 「理系院卒」と「学歴」という2つがあれば、転職時に採用されやすい
文系職の場合、基本的にポジションが空いていて、人手を欲しがっている企業が多いです。
大きな企業でも、第二新卒に対してポテンシャル採用をしています。
(※第二新卒:卒業後3年以内の人 ※ポテンシャル採用:スキルではなく将来的な素養を見る採用)
現在は転職市場であり、人材が出ていく一方で即戦力人材が入ってこなければ、ポテンシャルがありそうな人間を採ってくるしかないからです。
以上の理由から、新卒で研究職についた人間が途中で文系職に転職したくなっても、転職をすることができます。
さらに、企業は理系院卒の論理的思考力や仮説検証力を欲しがっているので、理系院卒の場合はなおさら転職しやすいです。
研究職の転職採用の場合
- 採用枠が少なく離職率も非常に低いため、転職採用枠が空くことがほとんどない
研究職の場合、そもそもの転職枠がほとんど空いていないため、採用してくれません。
もし枠が空いていたとしても、研究職の場合は専門性がすべてなので、研究職内での転職がほとんどです。
そのため、いくら高学歴の理系院卒で、有名企業出身だったとしても、文系職から研究職への転職は不可能です。
文系職から研究職への転職場合は、たとえ転職先の企業のランクをかなり下げたとしても、経験者を優先されます。
2.社内異動でも研究職に異動することはできない
- 社内異動の場合でも「文系職⇒研究職」の異動は不可能なのに対し、「研究職⇒文系職」の異動は可能
基本的に文系職で就職すると、専門職でもない限り3~5年ほどで異動になります。
文系職は深い専門性ではなく、幅広い知識を要求されるからです。
一方、研究職の場合はほとんど異動がありません。
あったとしても、テーマや扱う物質が変わるなどのように、根本からガラッと変わるほどではないです。
そのため、歳を重ねるごとに専門性が積み重なってきます。
この「専門性」が研究職の本質でもあるので、研究職では専門性の向上が要求されます。
つまり、社内異動の場合でも「文系職⇒研究職」の異動は不可能なのに対し、「研究職⇒文系職」の異動は可能なのです。
もし文系職に興味があるという理系院生がいたら、まずは研究職で入社して、後で文系職への異動を志願するという方法がベストです。
理系院生が文系就職するときの注意点
- 「年収」「人間関係の広がり」「華やかさ」に魅力を感じているのであれば、研究職についたうえで、文系職に転職することをオススメ
理系院生が文系就職を志望する理由で多いものが「年収」「人間関係の広がり」「華やかさ」です。
実は、私も上記の3つの理由で文系就職をしました。
入社するまでの内定者時代や研修時代は「人間関係の広がり」や「華やかさ」を実感できる、本当に心から楽しい環境でした。
しかし、こんな楽しい生活にも、すぐに慣れと飽きが来ます。
すると、入社理由であった「人間関係の広がり」と「華やかさ」が魅力的な理由にはならなくなります。
こうなると、残された魅力的な理由は「年収」のみになります。
最初のうちは、同世代と比べると多めにもらえる給料にワクワク感を持ちます。
しかし、これが積み重なっていくにつれて徐々にお金に魅力を感じなくなってきます。
こうなったらもう地獄です。
もし業務内容に興味を持てなければ、働くモチベーションがなくなります。
また、理系院卒の場合、3年間とはいえサイエンスと向き合って毎日を過ごしてきています。
そのため、自分でも無意識のうちにサイエンスに愛着がわいています。
どんなに研究に嫌気がさしていたとしても、いざ一切関わらなくなると、研究への思いが蘇ってくるのです。
もし理系院卒の方で文系就職を考えている人は、本当に心から業務内容に興味があって就職を考えているのかどうか、自分に問い直してください。
もし、「年収」「人間関係の広がり」「華やかさ」などの要素が大きいのであれば、一度新卒で研究職についたうえで、文系職に転職することをオススメします。