今回は「大学受験生の親が絶対にしてはいけないこと5選とやってあげるべきこと」を紹介したいと思います。
大学受験は子供の今後を左右しかねない、人生の一大イベントですよね。
それゆえに、親心でつい子供に余計なことを言ってしまったり、子供の勉強パフォーマンスを下げかねない行動をしてしまったりしてしまいます。
しかし、親へのストレスは意外と勉強へのやる気やパフォーマンスの低下にもつながってきてしまいます。
そこで今回、受験生にとってストレスになりかねない親の行動について紹介したいと思います。
マネー金
☞ 大学受験直前期に親がするべきこと|これで子供は自信を持って挑める
目次
大学受験で親が子供にしてはいけないこと5選とその理由
大学受験真っ只中の子供に親がしてはいけない行動は以下の5つです。
- 模試の成績について言及する
- 志望校について言及する
- 勉強法について言及する
- 子供の成績を勝手に見る
- 勉強中の子供の前でテレビを見る
それぞれについてどうしてダメなのか、そしてどのような悪影響を及ぼし得るのかについて以下で説明します。
1.模試の成績について言及する
- 大学受験の成績は伸び悩む時期の方が成長時期よりも多いので、伸び悩んで当然
- 成績は「目に見える結果」という最強の武器で受験生を攻撃するのでそれだけで十分
- これに加えてさらに親から何か言われるとこれ以上ないくらい傷つく
模試の成績が全然伸びていない、あるいは下がってきていたら心配にもなりますし、「もしかしたら勉強をしていないのかもしれない」と疑ってしまいたくなる気持ちも分かります。
しかし、大学受験の成績は伸び悩む時期の方が成長時期よりも多いので、伸び悩んで当然です。
どんなに真剣に勉強をして、どんなに努力をしていても、どうしても数か月間成績が伸び悩んだり下がったりする時期があります。
そのため、本人ですらもどうしていいのか分からず、つらいのです。
そんな時に親が成績を見て勉強を疑ったり、怒ったりするとさらに本人を追い込むことになります。
成績は「目に見える結果」という最強の武器で受験生を攻撃します。
これだけでも十分な刺激になりますし、受験生本人が一番焦りを感じています。
そのため、親が言及したり干渉したりしなくとも、受験生本人が自分で軌道修正したり、対策します。
子供なりに色々考えて行動しているので、心配になる気持ちもわかりますが、信頼してあげてください。
注意点
- 成績に関する親同士の会話もNG(もしするのであれば絶対に子供に聞かれない時にすること)
これは子供に直接言うのではなく、母親と父親の親同士の会話だったとしてもNGです。
というのも、受験生の子供が外出して家にいなければいいのですが、自室で勉強していたりすると、会話が聞こえてきます。
これが聞こえてしまうと、受験生に多大なストレスがかかり、集中が途切れてしまいます。
もし親同士で話し合いたいのなら、絶対に子供に聞かれることがない状況下で話し合ってください。
これはこれから説明する②、③でも同様です。
2.志望校について言及する
- 受験生における志望校というのは、本人が一生懸命決めた今後の人生の指標
- 子供の志望校にケチをつけるのは「学校の教師」や「塾の講師」の役目
- 親は不安な子供の味方でいることが役目
親としては「いい大学に行った方が子供の将来が楽になる」や「お金的に志望校を変えてほしい」などの色んな理由があるかと思います。
しかし、受験生における志望校というのは、初めて自分だけの力で将来を設計しようと試みて、一生懸命決めた今後の人生の指標なので、できればその決意を尊重してあげてください。
受験を経験したことがある親であれば、『A大学よりもB大学の方が将来有利になる』などの情報を知っているかもしれません。
そうだとしても、子供の志望校にケチはつけず、尊重してあげてください。
子供の志望校にケチをつけるのは「学校の教師」や「塾の講師」の役目です。
親は不安な子供の味方でいてあげてください。
3.勉強法について言及する
- 受験生は自分なりに最善と思う方法を模索しながら勉強している
- 正解が分からない中で模索するその勇気をまずは認めることが大切
- 勉強法についても、言及するのは教師や講師の役目
これは受験生の自尊心を壊す最大の原因です。
たとえそれが誤ったやり方であったとしても、受験生は自分を信じて一生懸命努力しています。
正解もわからず、成績もなかなか伸びない暗闇の中で自分を信じて努力し続けるのは、大の大人ですら怖いです。
それを十代という若さで味わっているのですから、まずはその勇気を認めることが大切です。
そして勉強法についても、言及するのは教師や講師の役目です。
今のご時世ブログやYoutube、有名予備校のホームページなどで効率のいい勉強方法などが詳しく発信されているので、自分自身でも修正できます。
そのため、勉強方法について親がダメだししたり言及するのはNGです。子供との関係が崩壊しかねません。
4.子供の成績を勝手に見る
- 子供の信頼が一気に失せる&子供に多大なストレスがかかる
- 干渉しないようにしていれば、良い成績が出た時に子供自ら報告してくる
これについては「そんな親がいるのか」と驚く人もいるかもしれませんが、残念ながらいます。
まさしく私の親がそれでした。
普段から干渉してこない親ならば、子供は成績が伸び悩んでいてもそれほど成績を教えることを渋らないでしょう。
しかし、普段受験に関して干渉が多いと、子供は成績を見せたがらなくなります。
そうなった時、親としては子供の成績の状況が気になりますよね。
この時に、気になって勝手に模試の結果などを探って見つけたりしたのがばれると最悪です。
子供からの信頼が一気に失せるうえに、子供には多大なストレスがかかり、勉強に集中できなくなります。
放っておけば、そのうちいい結果が出たときなどに、嬉しくなって子供から自然と報告を受けます。
それまでは根気よく待ちましょう。
5.勉強中の子供の前でテレビを見る
- テレビを見る場合は子供の勉強スケジュールに合わせてあげること
「子供がテレビのあるリビングで勉強している時」にテレビを見るのは控えてあげてください。
もちろん、子供の受験勉強スケジュール外や子供が外出している時は見ても大丈夫です。
【例】
- 子供の受験勉強スケジュールが家で9時~21時までだとしたら、21時以降は見ても大丈夫
- 自室で子供が勉強している時は、子供に気づかれないように見ること
- 子供の休憩時間中はテレビが消えている状態にしておくこと
大学受験で親が子供にしてあげた方が良いこと
- 子供から受験の愚痴や進捗を聞いた時は、ただ聞き専でいてあげること
- 子供は自分の中で答えは決まっていて、共感してほしい目的で話しているから
受験に関する金銭面などの援助もそうなのですが、私が今回強調したいことは一つだけです。
それは、子供から受験の愚痴や進捗を聞いた時は、聞き専でいてあげてください。
子供が親に受験関連の話をするときは、解決策を求めているのではなく、ただストレス発散目的で話しているだけです。
女性が恋人の男性に相談する時と同じで、答え自体は本人の中で決まっているのです。
ただ、愚痴や状況を話して、共感をしてほしいだけです。
受験生が勉強に関して本当に解決策を求めている時は、基本的に教師や講師、ネット上の情報に尋ねます。
大学受験生の親が意識すべきことリストの総括
以上をまとめると、受験生の親がするべきことは以下の6つです。
- 模試の成績について言及しないこと
- 志望校について言及しないこと
- 勉強法について言及しないこと
- 子供の成績を勝手に見ないこと
- 勉強中の子供の前でテレビを見ないこと
- 子供からの受験関連の愚痴は聞き専でいること
大切な子供だからこそ不安になり干渉したくなる気持ちも分かりますが、是非とも子供を信じて最後まで見守ってあげてください。