今回は「東工大の良いところと悪いところについて、東工大OBが紹介」したいと思います。
これから東工大を志望校にしようと思っている方はオープンキャンパス代わりにどうぞ。
現在東工大を目指して受験勉強をしている方の息抜きや、やる気の助力になるように紹介したいと思うので、是非ご覧ください。
マネー金
目次
東工大構内の風景
まず最初に、東工大(東京工業大学)について簡単に紹介したいと思います。
東工大の紹介
東工大は目黒区にある、理工系最高峰と言われる理系専門の大学です。
東工大の所在は「目黒区」と書いていますが、具体的には正門の住所が「目黒区」なのに対して、正門以外の校内は「大田区」に属しています。
東急大井町線の「大岡山駅」で下車して駅を出ると、すぐ目の前に見えます。
大岡山駅
大岡山駅から見た東工大
駅を出た瞬間の、この視界一面に広がる東工大と大岡山の風景には結構感動しますよ!
私も初めて東工大と大岡山の風景を見た時は、かなり感動した記憶があります。
“あっ、写真で見たガンダムみたいな建物がある!写真じゃ伝わらないこの温かみのある景色、すごい!”
って思いながら受験会場に向かっていました。
その途中で、応援してくれる現役東工大生や、勧誘のティッシュを配る多くの予備校職員とすれ違ったのはもはや懐かしい思い出です。
そして東工大と言えば「草原スロープ」ですね。このスロープには一般の方や子供たち、そしてたまに日向ぼっこをしている学生が生息しています。
そして冬場になるとTwitter上で有名になる「大岡山スキー場」です。
このスキー場の実態は、上の画像の草原スロープに雪が積もったものです。
冬場になり、雪がある程度積もるとこのスロープにボードを持ってきて滑り始める人たちが出てきます。
こちらは東工大のある授業を取った人しか上がれない場所から取った写真です。
よく写真で見る「本館」の屋上に特別に上がらせていただいて撮影したものです。
この写真に写っている敷地の面積で、東工大の校内全体の数十分の一の広さです。
本当にありえないくらい広くて、校内の移動に15分程かかります。
逆に言えばそれだけ色んな施設が入っており、勉強にスポーツに研究に、満足な環境が揃っているということですね。
大岡山の紹介
東工大に入ると、昼食などで大岡山を出歩くことになるので、大岡山の町にも詳しくなります。
そして大岡山と言えば、「大岡山商店街」ですね。
カルディやドトール、学生価格の食事処等、色々便利です。
私のイチオシはお菓子のまちおかですね。
大岡山の方達もみんな温かく、これ以上ないと思えるほどに住みやすくて心地のいい街です。
町全体が大学と調和している感じですね。
そして、東工大生の昼食で大人気の場所と言えばやはり「ラーメン屋」です。
大学を出てすぐの場所にあるので、非常に便利です。
私のイチオシのラーメン屋は以下の2つですね。もし受験や下見などで大岡山に来る際には是非一度行ってみてください!
【麵屋 こころ】東工大生の心のよりどころ
こころは台湾混ぜそばの店なのですが、若者は必ずと言っていいほどハマる味です。
東工大に入ると必ず一度は行かなければならない、必修科目です。
【凌駕】疲れを凌駕する癒しの提供場
凌駕は二郎インスパイア系のラーメン屋ですが、こちらも東工大に入れば必ず行かなければならない必修科目です。
二郎インスパイア系なので、量は割と多めですが、とにかく美味しいですね。
これらの他にも、本当に良心的価格で美味しい食事処はたくさんあるので、是非東工大に入ってから色々行ってみてください。
東工大の良いところ(勉強面・研究面・就活面)
ここからは勉強面や研究面、就活面の話をメインに紹介したいと思います。
①勉強面
- 自発的に学べる最高レベルの勉強環境
- 勉強の強制度が低いため、上位と下位の差が広がる
東工大は理系に特化した大学なので、理系の学生のレベルに合わせた高度な授業をしてくれます。
そのため、意欲的に学ぶ学生からしたら最高の学び舎になるでしょう。
しかし、高度なレベルの授業である一方で、単位の取得のハードルは低いです。
「東工大レベルの大学の授業となると、単位取得も難しいのでは…」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
おそらく他の大学と同じくらい、あるいはそれ以上に単位が取得しやすいです。
そのため、サボろうと思えばとことんサボれます。
おそらく学校側は、強制しなくても勉強は自発的に学んで成長していくべき、という考えの元で自由度を高くしているのでしょう。
②研究面
- 研究費用・研究環境も非常に快適
- 1人1テーマで研究に従事できるため、研究力が効率よく身に着く
理工系最高峰ということもあり、東大ほどではありませんがそれなりに国からの研究費用が出ています。
そのため、研究にかけることのできるお金もあるので、研究機材も研究環境も整っています。
私立大学や人数の多い大学の場合、研究室の人数が膨れ上がってしまうため、複数人で研究テーマを共有して、共同で研究をしています。
しかし、1学年1000人しかいない東工大の場合、研究室の人数が10人程度なので、1人につき1テーマが与えられます。
そのため、自分で研究を進めることができ、満足度も研究能力も上がります。
以下は私の実験室のデスクですが、かなり広い場所を一人で占領できます。
実験室だけでなく、居室の自分用の広いデスクもPCも存在しているので、研究環境は最高と言えます。
③就活面
- 東工大は理系就職でも文系就職でも企業からの評価は最高レベル
- 日系大手企業・有名外資系企業がメインの就職先(一部ベンチャー企業)
東工大は理系市場でも文系市場でも市場価値が高いので、かなりのアドバンテージがあります。
一般の人からの知名度は低いですが、ビジネス市場では知名度は高いので安心してください。
研究職の場合は、東工大の研究レベルの高さを評価してくれますし、文系就職の場合は理系的素養とレア度の点から、市場価値が高いです。
ES(エントリーシート)などで切られることはほとんどありません。
ただ、いくら東工大という学歴の後押しがあるからと言って油断すると、失敗してしまうので気を付けてください。
主な就職先は「日系大手企業」「有名外資系企業」が多く、一部「ベンチャー企業」に就職しています。
東工大の悪いところ(勉強面・研究面・就活面・世間体)
良いところと同様に、勉強面や研究面、就活面や世間体に関して悪い点を紹介します。
①勉強面
- 大学側の勉強や授業に対する方針がぶれる時がある
勉強面の悪いところとしては、学校方針がぶれる時がある点です。
数年前までの東工大は「重厚で高難易度の理系問題を解ける学生が集まる場所」だったため、大学の授業も理系中心の授業でした。
しかし、最近はリベラルアーツに力を入れており、文系科目に重きが置かれるようになりました。
たしかに学部生までは非常に大切な取り組みだと思うのですが、大学院生にも強要されるため、本業の研究に支障が出てきてしまうケースが少し見られます。
東工大には理系にしか興味がなく、理系方面にしか進まないという学生が多いため、この方針に疑問を抱いている人も少ないです。
私も大学院生だった当時は、この制度を不満にしか思っていませんでした。
しかし、今思えば意外と役に立っていることがあるので、意外と正しい方針なのかもしれません。
②研究面
- 研究面において悪い点は特に見当たらない
研究面における悪いところは、正直あまり思い当たりません。
強いて言えば、東大よりも研究費用が少ないことでしょうか。
どのレベルの研究を求めているかにもよると思いますが、日本の大学の中では間違いなくトップレベルの研究を行うことができるので、悪い点はそれほどないと思います。
③就活面
- 就活面に関しても特に悪いところはない
就活面においても特に悪いところはないのですが、強いて言えば東工大生は暗いイメージを持たれていることくらいですかね。
しかし、暗さで落とされるなんてことはありません。
東工大生に求められていることは「明るさ」ではなく「論理的思考」や「判断力」なので、それだけの理由で落とされることはほぼないでしょう。
④世間体
- 理系受験者の中での知名度は高いが、文系受験者の中での知名度は低い傾向
理系選択の受験生ならある程度は東工大の存在を知っていますが、文系の受験生や受験をしていない人からの知名度は低いです。
美容院などで大学名を伝えると基本的に「工業大か、鉄骨とか組み立てるのが好きなの?」という反応をされます。
また、私が知り合いに「東工大に通っている」ということを伝えると、「なんでそんな訳の分からない工業大学に通っているの?筑波大に行けばよかったのに!」と言われました。
このように、東工大は知名度が割と低いのですが、実力は確かなので、それほど幻滅することはないと思います。
学歴ではなく、学力を誇れるようにしましょう
受験生向けの東工大情報のまとめ
以上が東工大の紹介と実態です。
私はこの大学しか経験したことがないので他の大学の大学ライフと比較することはできませんが、私は東工大が大好きです。
同期も本当にいい人が多く、価値観も似ている人が多いのでかなり居心地がいいです。
私の中では、今までの人生で所属したコミュニティの中で一番満足度が高いです。
たまに変な人がいますが、本当にいい大学だと思うので、是非東工大に来てください!