飲み会のシメ!夜パフェとラーメンどちらが太らず健康的かを科学的に説明

 

今回は「飲み会のシメには夜パフェとラーメンのどちらが太らず健康的か」について科学的に紹介したいと思います。

 

以前までのイメージは”お酒を飲んだ後のシメはラーメン”でしたが、甘いものが流行している現在では、”お酒のシメにパフェ”という選択肢も出てきているようです。

 

たしかに、お酒を飲んだ後にたまにどうしても甘いものが食べたくなることがありますよね。

 

私もお酒を飲んだ後に甘いものが欲しくなったときは、よくコンビニでスーパーカップのバニラ味を買って食べていました(笑)。

 

飲んだ後に甘いものがどうしても欲しくなったときに、席に座ってゆっくりしながら甘いものを食べられる夜パフェ店のような環境があればかなり魅力的ですが、気になるのはカロリーや健康、美容ですよね…。

 

いくら夜パフェが魅力的とは言え、健康状態を著しく低下させてしまうのなら、なかなか怖くて手が出せなくなってしまいます

 

そこで今回は、今までお酒のシメの定番と考えられてきた「〆ラーメン」と「話題の夜パフェ」のどちらが太りやすいのか、どちらが健康や美容を損ねてしまうのかについて紹介したいと思います。

 

今回の記事はこんな方にオススメ

・夜パフェに行くとしたら、そのメニューを選ぶべき?

・実際は夜パフェと〆ラーメンどっちがやばい?

・夜パフェには興味があるけど、健康状態が心配

 

1. 夜パフェに対する世間のイメージ

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夜パフェに対する世間のイメージは以下です。

 

パフェを食べること自体はいいとして、時間と量と頻度を考えないと大変なことになる。

 

パフェはいつ食べても美味しいけど、健康にはあまり良くないでしょうから、食べ過ぎには注意が必要かもしれませんね。

 

シメのスイーツ。満腹でもこれは別腹。気持ちは痛いほどわかります。しかし時間と量を考えないととんでもないことになる。

 

次の日に2キロくらい体重が増える自信がある。代謝が悪くて太りやすいから糖分が心配。

 

このように、やはり皆さん糖分とカロリーが気になるようです。

 

シメのラーメンはダメだと思いつつも行ってしまうのに対し、今まであまりシメのイメージのなかったパフェに関しては否定的な様子です。

 

では、そもそもなぜ人間はお酒を飲んだ後に甘いものやしょっぱいものを欲するでしょうか。

 

2. 飲酒と糖質の関係性

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飲酒後にカロリーを欲する理由

 

①アルコール分解にエネルギーを消費するから

 

②アルコール分解時に血糖値が低下するから

 

①の原理

 

飲酒をした際に、人間は摂取したアルコールを体内で分解します。

 

その際に、体内で生産されたエネルギーの一部を用いてアルコールを分解します。

 

体内のエネルギーは、摂取した糖質が「解糖系」「TCAサイクル」「電子伝達系」という代謝を経て生産されるので、エネルギーが消費されればされるほど、新たに糖質が必要となってきます。

 

これが、飲酒後に人間が糖質を欲する1つ目の理由です。

 

②の原理

 

人間はアルコールを分解する際の反応で電子のやり取りを行います。

 

この電子のやり取りが続くと、体内の電子バランスが崩れてしまいます

 

電子バランスが崩れると、「糖新生」と呼ばれる、糖を体内で作り出す反応が起こせなくなります

 

糖新生は常に起こっている反応であるため、この糖新生が止まると糖の作り出しができなくなり、血中の糖濃度(グルコース濃度)が低下します。

 

これが低血糖状態につながります。低血糖状態になると、血糖値を上昇させるために体が糖分を欲します

 

これが、アルコール摂取後に糖分が欲しくなる2つ目の理由です。

 

二日酔いに効果的な飲み物7選!二日酔いとアルコール分解とオルニチンはどんな関係?

 

実際に、アルコール摂取時やアルコール摂取後は血糖値が低下しやすいという報告があります。

 

以下の論文ではアルコールと血糖値の関係性を書いているのですが、以下の論文を要約するとこのようになります。

 

■食前にアルコールを摂取すると血糖値の上昇幅を低下させることができる

 

■アルコールと食事を同時にすると、通常の食事よりも血糖値の上昇を抑えられる

https://www.researchgate.net/publication/299321496_Effect_of_alcoholic_beverages_on_postprandial_glycemia_and_insulinemia_in_lean_young_healthy_adults_vol_85_pg_1545_2007

 

つまり、アルコール摂取時に糖質が欲しくなるのは当然の現象なのです。

 

3. 夜パフェ VS 〆ラーメン(健康対決)

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前述の通り、アルコールの摂取は血糖値の上昇を抑えることができることは分かりましたが、いくらその時の血糖値を抑制するとはいえ、体内に摂取した分の糖質が存在していることには変わりありません。

 

血糖値は血中の糖濃度のことという点が注意点ですね。そのため、血糖値の上昇を抑制できるからと言って糖分を過剰に摂取していいというわけではありません

 

血糖値と摂取糖分の関係の詳細は以下の記事をご覧ください。

 

ダイエット中におやつは食べない方がいい?実は間食した方が痩せる理由

 

しかし、飲酒後に甘いパフェやしょっぱいラーメンなどのような糖分が欲しいというのもまた事実…。

 

そこで、お酒のシメにはどちらがより健康的なのか、どちらの頻度をできるだけ抑えるべきなのかについて理解することで、今までよりも安心してお酒のシメをしていただきたいと思います。

 

夜パフェ

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パフェの成分は以下です。今回は、皆さんがおそらく好きであろう「イチゴパフェ」「チョコレートパフェ」「フルーツパフェ」の3つを代表してピックアップしています。

 

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飲み会後のシメのパフェということなので、「エネルギー」「炭水化物」「ナトリウム」「飽和脂肪酸」は少ない方がいいです。

 

それを考慮すると、以下が美肌にも健康にも効果的なパフェの優先順位です。

 

イチゴパフェ>フルーツパフェ>チョコレートパフェ

 

〆ラーメン

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ラーメンの成分は以下です。今回は一般的な「味噌ラーメン」「醬油ラーメン」「塩ラーメン」を選んでいます。

 

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飲み会でお酒を飲んだ後は、アルコール分解に水分を使うので若干脱水状態になっています。

 

そのため、水分をこまめにしっかりと摂っている場合はいいのですが、そうでなければ塩分の濃いラーメンは避けるべきでしょう。

 

塩分の最も低い味噌ラーメンは、その他の「炭水化物」「飽和脂肪酸」の量が他のラーメンよりも高いため、太りやすいです。

 

そのため、ラーメンの場合はどれもあまり飲み会のシメには向かないかもしれません。強いて優先順位をつけるならば、水をこまめに飲むこと前提で以下になります。

 

塩ラーメン>醤油ラーメン>味噌ラーメン

 

パフェとラーメンどちらがより健康?

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パフェとラーメンの成分表を見比べていただくとお分かりかもしれませんが、パフェがラーメンよりも劣っている点は「脂質の多さ」のみです。

 

脂質には飽和脂肪酸不飽和脂肪酸があるのですが、不飽和脂肪酸は酸化されにくく、さらに悪玉コレステロール抑制にも貢献するため、それほど気にすることはありません。

 

とはいっても、パフェの場合飽和脂肪酸の量もかなり多いです。飽和脂肪酸は、糖質を十分に摂取している状態で摂取すると、脂肪としてそのまま蓄えられてしまいます

 

そのため、「十分な糖質」+「飽和脂肪酸」はデブの元になります。今回のパフェの場合、シメとして食べるため、このデブの方程式を見事に満たしてしまいます。

 

つまり、飲み会のシメとして食べる場合、パフェの方がラーメンよりも太りやすいのです。

 

※飲み会であまり食べていない場合は別です

 

ただ、これは太りやすさの話です。パフェには、ラーメンに比べて美容や健康に効果的な成分がたくさん入っています。

 

そのため、太りやすさを考慮しなければ、パフェの方がラーメンよりも栄養が豊富です。

 

ビタミンや脂肪酸の成分ごとの体への効果や作用に関しては以下の記事にまとめていますので、もし興味があれば是非ご覧ください。

 

家系ラーメンVS二郎系ラーメン!どっちの方がより健康的なのか検証

 

つまり、シメとしてのパフェあるいはラーメンは、ケースバイケースなのです。以下でケースごとのオススメの〆方を紹介します。

 

飲み会であまり食べていない場合

 

■シメとして「夜パフェ」を選ぶべき

 

イチゴパフェ>フルーツパフェ>チョコレートパフェ>味噌ラーメン>塩ラーメン>醤油ラーメン

飲み会でしっかり食べ、ダイエットを気にしている場合

 

■シメとして「ラーメン」を選ぶべき

 

塩ラーメン>醤油ラーメン>味噌ラーメン>イチゴパフェ>フルーツパフェ>チョコレートパフェ

飲み会でしっかり食べ、ダイエットよりも肌を気にしている場合

 

■シメとして「栄養のあるパフェ」を選ぶべき

 

イチゴパフェ>フルーツパフェ>塩ラーメン>醤油ラーメン>味噌ラーメン>チョコレートパフェ

 

もちろん、ラーメンを食べる際は水分補給をしっかりすることを心がけてください。

 

4. 夜パフェに行くのなら…

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飲み会後の夜パフェは、一見爆死しに行っているように見えますが、ケースによっては必ずしもダメなものではありません。

 

ただ、もし行くのであれば、「生クリーム」を少し減らしてもらうなどをしてもらうと良いでしょう。

 

お酒を飲んだ後の夜パフェの不安な点は「飽和脂肪酸の量」です。これは生クリームに多く含まれているため、生クリームを減らすことである程度対処が可能です。

 

また、冒頭でも説明しましたが、糖質や血糖値に関しては、飲酒時や飲酒後は通常時よりも上昇しにくくなっています。

 

また、糖質の量はパフェもラーメンもほとんど変わりません。

 

そのため、生クリームの量さえ少し抑えることができれば、飲み会後のシメの夜パフェはかなりアリです。

 

もしこれからシメパフェに行く際は、上記の点を意識してみてください。

 

5. まとめ

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結論としては、ケースによって「夜パフェ」を選ぶべきか「シメラーメン」を選ぶべきかが変わってきます。

 

ただ、アレンジ性と総合的なポテンシャルを考えると、「夜パフェ」に軍配がありそうです。

 

つまり、今回の「夜パフェ」VS「シメラーメン」の戦いは、夜パフェの勝利と言えるでしょう。

 

まだ夜遅くまで空いている夜パフェ店は北海道と東京にしかないみたいですが、もし近くに住んでいる人は、是非一度体験してみてください。

 

では今回のまとめです。

 

飲み会であまり食べていない場合

■シメとして「夜パフェ」を選ぶべき

 

イチゴパフェ>フルーツパフェ>チョコレートパフェ>味噌ラーメン>塩ラーメン>醤油ラーメン

飲み会でしっかり食べ、ダイエットを気にしている場合

 

■シメとして「ラーメン」を選ぶべき

 

塩ラーメン>醤油ラーメン>味噌ラーメン>イチゴパフェ>フルーツパフェ>チョコレートパフェ

 

※飲み会後にラーメンを食べる際は、水分摂取を忘れずに 

飲み会でしっかり食べ、ダイエットよりも肌を気にしている場合

 

■シメとして「栄養のあるパフェ」を選ぶべき

 

イチゴパフェ>フルーツパフェ>塩ラーメン>醤油ラーメン>味噌ラーメン>チョコレートパフェ

 

※この際、生クリームの量を少し減らしてみてください

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