今回は『【痩せる飲み方】甘酒はいつ飲むと効果がある?温度と飲み方と時期』について紹介します。
甘酒は痩せる効果があるのですが、その効果は飲む時間帯や時期、温度によって異なります。
飲むタイミングや条件によっては逆効果になる可能性もあります。
そこで今回は、痩せるための甘酒の飲み方や条件について紹介したいと思います。
マネーキン
目次
痩せるために甘酒を飲むべき時期は『冬』
冬にこそ甘酒を飲むべき理由は2つあります。
冬に甘酒を飲むべき理由①
- 体温維持でカロリーを消費するので甘酒の糖分で太りづらい
冬は気温が非常に低くなるため、人間は体温を保つために筋肉を振動させたり、代謝を上げたりして発熱をします。
冬に寒さで体がブルブルッとなるのは、エネルギーを使って熱を作ろうとしているからなのです。
つまり、冬場は何もしていなくても、基本的には痩せやすい季節なのです。
そのため、糖分が含まれている甘酒を飲むべき時期は、気温の下がる冬となります。
冬に甘酒を飲むべき理由②
- 甘酒は消化を手助けして代謝機能をアップさせる
先ほど、冬は体温維持に多くのエネルギーが使われるから太りづらいと紹介しました。
しかし、消費するエネルギーが多いということは、新しく得なければならないエネルギーも増えるということです。
つまり、冬は体温の維持に多くのエネルギーを使ってしまうため、それを補うために食欲も増えてしまいがちということです。
食欲が増えると、つい食べ過ぎてしまい、それが消化不良につながります。
そして消化不良が起きると、代謝機能が低下してしまい、それが太る原因の一つにつながります。
ここで甘酒が登場するのですが、甘酒にはデンプンに含まれる「アミロース」という糖分の塊を分解する酵素や、タンパク質を分解する酵素が含まれています。
そのため、食べ物の消化を手伝ってくれ、胃腸への負担が減ることで代謝が上昇するため、太りづらい体になります。
また、甘酒に含まれる「オリゴ糖」という糖分や、「麹菌」という善玉菌が腸内を整えてくれるため、腸内フローラの改善にもつながります。
【痩せる】甘酒を飲むタイミング・温度・量の目安
甘酒は飲むタイミングや温度、量によって効果が変わってくるので、ぜひこれから紹介する内容を参考にしてみてください。
甘酒を飲む量の目安
- 1日あたり:200ml(グラス1杯分)
- 1回あたり:60ml(おちょこ1杯分)
甘酒はいくら体に良いと言っても、糖分がそこそこ含まれているので、飲み過ぎには注意が必要です。
1回あたり60mlを目安に、1日3回飲むと良いでしょう。
甘酒を飲むタイミング
- 朝食の20~30分前
- 昼食の20~30分前
- 夜食の20~30分前
甘酒に含まれる「オリゴ糖」や、「麹菌」が腸内にいる善玉菌を活性化させるには、20~30分ほど時間がかかります。
甘酒が食事の消化を手助けしてくれるまでには時間がかかるので、食前20~30分前に飲むのがベストなのです。
ちなみに、麹菌は胃の中の酸で死んでしまうのですが、死んでしまったとしても腸内の善玉菌のエサとなり、腸内の活性化に貢献します。
甘酒を飲むときの温度
- 38~39℃(人肌温度付近)
※麹菌の消化酵素が38~39℃で最も働くから
麹菌が持っている消化酵素は、38~39℃付近で最も効率よく働きます。
つまり、私たちの肌温度くらいの温度で甘酒を飲むと、最も消化の手助け効果があるのです。
しかし、市販の甘酒は衛生管理の観点から高温での加熱処理がされているので、酵素による消化手助け効果はほとんどありません。
酵素による消化手助けの作用はないのですが、「オリゴ糖」や死んだ「麹菌」が腸内の善玉菌を活性化する作用は残っています。
もし高温加熱処理をしていない甘酒を飲みたければ、市販の甘酒ではなく、自力で甘酒を作る必要があります。
自力で作るとなると、かなり難しそうに思えるかもしれませんが、実は甘酒は簡単に作ることができます。
甘酒を自宅で作るための材料と手順
甘酒を自宅で作りたい人は、下記の材料と手順で作ってみてください。
甘酒を自宅で作るための材料
酒粕を使う場合
- 酒粕
- 水
- 鍋
米麹を使う場合
- 白米
- 米麹
- 鍋
- 温度計
※健康的にオススメ
酒粕と米麹の違いは?
- 酒粕:日本酒を作る時に出る粕(もろみ)
- 米麹:蒸し米に麹菌を繁殖させたもの
- 酒粕甘酒:アルコール度数が1~3%ほど
- 米麹甘酒:アルコール度数は0%
酒粕は、蒸し米のデンプンを米麹が分解し、生じたブドウ糖を酵母菌がアルコール発酵してできたものです。
そのため、酒粕で甘酒を作るとアルコール分が含まれます。
もしお酒に弱いという人は、酒粕の甘酒よりも米麹の甘酒を作ることをオススメします。
甘酒を自宅で作るための手順
酒粕の場合
- 鍋に水を1000cc注ぐ
- 酒粕200gを加える
- 1時間吸水
- 溶けるまで混ぜながら加熱
- 少量の砂糖で味付け
- 酒粕の甘酒の完成
米麹の場合
- 水600ccで白米を1合炊く
- 水を200cc加える
- しっかりとかき混ぜる
- 温度計ではかり60℃になるまで待つ
- 60℃になれば米麹200gを加える
- フタをして60℃で7~8時間保温
- 少し黄色みを帯びていれば完成
米麹の甘酒の注意点
- 60℃で保温する時は必ず何かしらでフタをする
- できるだけ60℃前後で温度を保つ
米麹で甘酒を作る時は、温度管理と周りの外気に気をつけてください。
温度を60℃付近に保つ理由は、麹菌の生きられる限界の温度が60℃付近だからです。
麹菌は60℃付近の温度でもかろうじて生きられるのですが、その他の空気中の菌は死滅します。
つまり、他の雑菌が生きられないようにしつつも、麹菌を死なせないための温度というのが60℃付近ということです。
60℃よりもはるかに低い温度だと雑菌が繁殖してしまうし、70℃近くまで上げてしまうと麹菌が生きられなくなってしまうので、温度管理が大切なのです。
フタをする理由は、できるだけ雑菌が入ってこれないようにする目的です。
ちなみに、麹菌が米を分解する時につかう「アミラーゼ」という酵素は、38~39℃付近で最もよく働き、70℃を超えてくると壊れてしまうので、注意が必要です。