今回は「FX初心者はスキャルピングかデイトレードでOCO、成り行き注文をするべき理由」について紹介したいと思います。
・FX口座を開設してみたが、ここからどのようにトレードしたらいいかわからない…
・経済市場の動向なんてわからないし、大きな損をするのが怖い…
という方は是非一度目を通してみてください。
また、以下の記事で「FXの始め方と最初に読むべき勉強本」について紹介していますので、是非ご参考ください。
目次
1. 初心者にオススメのトレードスタイル
まずはトレードスタイルについてです。
FXのトレードスタイルは主に3つあり、それぞれ「スキャルピングトレード」「デイトレード」「スイングトレード」と呼ばれています。
スキャルピングトレード
数秒~数分のトレードのこと。買い(売り)注文をしてから取引決済(約定)をするまでの時間が非常に短いのが特徴。
≪メリット≫
短時間で何度もトレード回数を重ねることができる。
≪デメリット≫
かなり短時間のトレードであるため、1回あたりの値動きの幅が小さく、必然的に1回あたりの利益も小さくなる。
デイトレード
数分~数時間のトレードのこと。買い(売り)注文をしてから約定までの時間が比較的短めであり、1日のうちにトレードが終了する。
≪メリット≫
スキャルピングよりもポジション保有時間が長いため、値動きの幅が広がり、利益の幅も大きくなる。
また、1日のうちに完了するため、次の日にポジションを持ち越して不安に駆られることがない。
≪デメリット≫
スキャルピングよりも値動きの幅が大きいため、その分損失が生じたときも少し大きめ。
スキャルピングに比べてトレード回数を重ねることができないため、1回あたりの損益に左右されやすい。
スイングトレード
数日~数週間のトレードのこと。買い(売り)注文をしてから約定までの時間が長めであり、長期にわたってポジションを持つのが特徴。
≪メリット≫
長期的なトレードであるため、予想のしづらい変動にあまり左右されない。市場分析をすることである程度トレンドを把握でき、比較的安心感を保ったトレードができる。
また、値動きの幅が大きいため、大きな利益を獲得することができる。
≪デメリット≫
長期にわたってポジションを持つため、値動きの幅が非常に大きい。そのため、損失が出たときは、スキャルピングやデイトレードよりはるかに大きい傾向あり。
また、急な価格上昇や下落が起こる可能性も大いにある(リーマンショックなど)。
以上がそれぞれのトレードスタイルの特徴です。
結論から言えば、初心者の方には「スキャルピング」か「デイトレード」がオススメです。
その理由を以下で説明します。
まず、スイングトレードは長期的なトレンド分析が必要不可欠です。
つまり、毎日の市場レポートや指標動向、政策金利・2年債・10年債のイールドカーブ形状等、気にすることはたくさんあります。
そのうえで長期的なトレンドを考察し、将来的に通貨高or通貨安どちらに進むかを推測しなければなりません。
このように、市場情報を分析することをファンダメンタルズ分析と言います。
さらに、スイングトレードの場合はこれに加えて、チャートの形状からもトレンドを分析しなければなりません。
この形状だと、今までの統計データ上このトレンドになる傾向が…等です。このように、チャート形状を分析することをテクニカル分析と言います。
スイングトレードで収益化するためには、ある程度の知識やノウハウが必要となってきます。
また、価格の変動幅も大きく、損益幅も大きくなりがちなため、始めたばかりの人のFX口座残高を考慮すると、あまりオススメできません(お金持ちで、強制ロスカットの心配がない方はどうぞ…)。
では「スキャルピングトレード」と「デイトレード」はなぜオススメなのでしょうか。その理由は以下の3つです。
① スイングトレードに比べて、ファンダメンタルズをあまり気にしなくていい(一時的な上下の小さい変動の中でトレードをするため、あまりトレンドに左右されない)
② 損失を比較的小さくできる
③ その日のうちにトレードを完了できるため、不安感を軽減できる
2. 初心者にオススメの取引注文テクニック
次は取引時の注文テクニックについてです。
取引の注文方法は主に5つあり、それぞれ「成行注文」「IFD(イフ・ダン)」「OCO」「IFO」「トレール」と呼ばれています。
成行注文
これは、買いたいと思ったタイミングで「買いボタン」をポチッと押し、売りたいと思ったタイミングで「売りボタン」をポチッと押す注文方法です。
一般的な買い物などと同じですね。
IFD(イフ・ダン)注文
「買い」と「売り」を1セットとして注文できる方法です。
例えば、今のレートが1ドル=103円であるとします。Aさんは、今後円安方向にトレンドが進み、円の価格が上昇すると考えているとします。
そして、Aは思いました。”今後円安方向でトレンドが続きそうだし、1ドル=104円になったときに買って、1ドル=106円まで進んだ段階で利確したいなぁ”。
しかし、Aさんはブラック企業勤務をしており、チャートを見ている時間的余裕なんてありません。
そこで活躍するのがこのIFD注文!「買値を104円・売値を106円」の1セットで注文。
するとあら不思議。
放っておいても、レートが104円になった瞬間に勝手に「買い注文」をしてくれ、その後106円になった瞬間に勝手に「売り注文」をして決済してくれます。お忙しいAさんにもピッタリの注文方法です。
※ただし、104円になって勝手に「買い注文」が入った後、Aさんのトレンド予想とは異なり、円高方向にトレンドが進んで円の価格が下落した時などは注意が必要
そのため、トレンド予想がある程度できる方にオススメ
OCO注文
買い(売り)ポジションをすでに持っている人が、売り(買い)の注文を2通りの値段で注文できる方法であり、片方の注文が通れば、もう片方の注文は消える取引。
例えば、今Aさんは1ドル=102円で購入し、このポジションを持っているとします。しかしAさんは、今後チャートがどちらに動くか全く見当がつきません。
このままだと、めちゃくちゃ円の価格が上がって大勝利を収めるか、めちゃくちゃ下落して大敗北するかの二択になりそうで不安で夜も眠れないとします。
そこで、このOCO注文の出番!将来の売値を2通り設定し、注文することができると先ほど書きましたが、こういうことです。
今Aさんのポジションは1ドル=102円、チャートがどちらに動くかわからない。そこでAさんは「1ドル=104円の時に売り、1ドル=100円の時に売り」と2通りの価格で注文しました。
実際にチャートが進行し、価格は下落方向に進みました。この時、2通り注文したうちの「1ドル=100円で売り」が発動され、1ドル=104円で売り」は消滅します。
このように、どちらかの注文が発動された場合、もう一方の注文が消滅する注文のことをOCO注文と言います。
※自分が損をする将来の予約注文のことを「逆指値注文」、自分が得をする将来の予約注文のことを「指値注文」と言う
今回の場合、今のAさんのポジションが、「買いで1ドル=102円」なので、104円の売り注文は指値、100円の売り注文は逆指値です。
逆指値は、損切(損失を最小限に抑えるための注文)のための保険注文です。
これが非常に重要!
IFO注文
これはIFD(イフ・ダン)注文とOCO注文の組み合わせです。
IFDが、ポジションを持っていない人が「ポジション獲得 / 予約決済」をセットで注文する方法であるのに対し、OCOは、ポジションをあらかじめ持っている人が「売り(買い)の注文を2通り設定」して注文する、という方法です。
これら2つのいいとこ取りをしたものがIFOです。
つまり、「ポジションの獲得(1ドル=102円で買いたい)と、売り(買い)の注文2通り設定」を1セットで注文できるということです。
トレール
これはレートの上昇値動きに合わせて同様に上昇する利益確定ラインに、チャートがぶつかったときに自動で決済してくれる方法です。
これは初心者の方は使うことはあまりないと思うので、今理解していなくても構いません。
以上が注文方法になります。
この中でも、初心者の方には「成行注文」と「OCO注文」をオススメします。
成り行き注文は、自分の目で見て、自分のタイミングで注文できるため、チャートを見ている間は、事故が起こりにくいです(そろそろ危なそうと思ったらすぐに決済できるため)。
そのため、初心者の方にはすごくオススメです。
ただ、チャートを見ている時間なんてないよ、という方もいると思います。そんな方にはOCOがオススメ。
あらかじめ最初のポジションは自分で取り、逆指値で損切もすることができるため、不安感や事故を防ぐことができます。
ただ、逆指値の損切ラインをポジションギリギリに設定すると、すぐに逆指値で決済されてしまうので注意が必要です。
【結論】
①時間がある人はまずは「成行注文」で取引をしてみてください
②時間がない方は、最初はOCO注文でトレードをしましょう
こちらは、最初に売買条件等を設定しておけば自動で取引をしてくれる「iサイクル注文」という、なかなか面白いトレードスタイルについて書いている本です。
自分で取引するのはしんどい…大勝はしなくていいから、自動で安定的に利確してくれるのであれば任せたい…という方にはオススメです。
また、FXを始めたばかりの方からすると、国内FX口座と海外FX口座の違いや、実際はどちらの方がお得なのかが分からないと思います。
以下の記事で海外FX口座と国内FX口座の違いとメリット・デメリットをまとめていますので、口座開設で迷われている方は是非一度読んでみてください。
実際のトレードテクニックである「テクニカル分析」について詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。