今回は『理系大学生が大学院に進学するメリット4つ・デメリット3つ』について紹介します。
理系の学生は、学部で就職をするべきか、大学院進学するべきかで一度は悩むでしょう。
そこで今回は、大学院進学のメリットとデメリットを経験談ベースで紹介したいと思います。
マネー金
目次
理系の学生が三年生時にしておくべき行動
- ラフな気持ちでインターン参加をしてみること
- 就活をして内定先をゲットしておくことをオススメ
私は大学院進学しか考えていなかった人間でした。
しかし、研究室所属から数か月たった時、”こんなに働いて苦しむのなら、対価として給料をもらいたい”と思うようになりました。
同様の理由で悩んでいる同期も多数いました。
しかし、就職活動をしていない組は大学院進学しか選択肢がありません。
この時に就職活動をして内定先をゲットしていれば、最悪の場合の逃げ道になります。
また、文系の場合は一度しか就職活動を経験できないのですが、理系の場合は学部時と修士時の二回、就活機会があります。
経験値的に就活で有利になるので、学部で就職希望がなくとも大学三年時に就職活動をしてみるといいですね。
理系が大学院に進学するメリット10つ
就職的観点
- 「文系職」だけでなく、「研究職」も選択肢に入れることができる
- ビジネス市場でも理系院生の需要が急増している
- 教授のコネ等で企業の研究職の内定をゲットできる
※ただし、教授によって異なることに注意が必要
能力的観点
- 論理的思考が身につく
- ゼロからイチを創造する能力が身につく
- PDCAサイクルが習慣化できる
- パワーポイント、エクセル等のツールを習熟できる
- プレゼン能力が身につく
その他
- 学生としての生活を2年間延長できる
- 誰も知らない現象や原理を解明でき、達成感や自信がつく
理系が大学院に進学するデメリット3つ
- 就職が2年遅れるため、文系就職をした際に周りが2歳下
- 学部卒の人と比べて学費が2年間分プラスされる
- 周りが社会人として成長している間、学生として2年間を過ごす
※修士卒は学部卒に比べて月給が約3万円ほど高いが、総合的には負ける
以上が大学院進学のメリット・デメリットになります。
一つだけ言えることは、研究職に就きたいのであれば、修士卒業は絶対条件ということです。
筆者が大学院進学をしたときの感想とアドバイス
職場に居心地の良さを求めるのであれば、修士進学をして研究職に就くといい
文系就職するのであれば、学部で卒業して就職することをオススメする
私は大学院まで進学し、修士号を取得してから文系就職(金融系)をしました。
修士卒にもかかわらず、研究職ではなく文系就職をした理由は以下です。
- 就職活動をせずに大学院に進学したせいで、文系職へのあこがれが大きかった
- 研究職に比べて文系職の方が給与がいい
しかし、なんだかんだ言っても、理系院生は同じ理系院生の集団の方が居心地がいいです。
そのため、職場に居心地の良さを求めるのであれば、大学院進学をして研究職に就くことをオススメします。
文系就職をするのであれば、学部で就職することをオススメします。
修士卒にも関わらず文系就職をした私ですが、今思えば大学院に進学してよかったと思っています。
就職に関しては、修士を卒業する意味はあまりなかったのですが、それ以外にも多くの学びと思い出を得ることができました。
夜の研究室でのスマブラ大会や、居室内での流しソーメン、実験室の機材を使って自由研究したりと色んな思い出があります。
自分の好奇心で研究をすることができるのも研究室の強みです。
修士には、学部の1年間だけでは経験できないことがたくさんあります。
人生は一度きりなので、「合理性(給与面等)」だけではなく「自分の気持ち」も十分に考慮したうえで選択してください。
理系学生が大学院に進学した時まとめ
【大学院進学のメリット】
- 就職する業種の選択肢が増える
- 理系院生は就活における需要が高い
- プレゼン能力や論理的思考など、ビジネスにおいて不可欠な能力が身につく
- 研究成果をあげることで、世界で唯一無二の存在になれる可能性がある
【大学院進学のデメリット】
- 文系就職をした際に学部卒の若さが恨めしくなる
- 総合的な金銭面が学部卒に比べて少し劣る可能性
- 社会人としてのスタートが遅れる